三洋とIBM、ノートPC用燃料電池システム実用化に向け協業
4月11日発表
三洋電機株式会社および日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、ノートPC用燃料電池システムの実用化に向けて協業すると発表した。
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燃料電池システム(左)とThinkPad本体 |
三洋電機が従来から研究開発を続けてきた小型機器向けマイクロ燃料電池を、日本IBM 大和事業所とともに、ノートPC用次世代電源として共同開発したもの。
開発されたのは、ダイレクトメタノール型マイクロ燃料電池と、ThinkPad用のオプションバッテリパック「ウルトラベイ・スリム・リチウム・ポリマー・バッテリー・パック」を組み合わせたハイブリッドバッテリシステム。燃料電池専用のインターフェイスなどが不要なため、既存のThinkPadで利用が可能で、ドッキングステーション風の外観となる。
カートリッジの燃料容量は130ccで、駆動時間は最大約8時間。燃料電池カートリッジのホットスワップに対応し、ノートPCが稼働中でもカートリッジを交換可能という。
バッテリシステムの本体サイズは270×282×16~54mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.2kg。
今後は、ACコードレス電源としての実用検証などを進めるほか、将来的にはノートPC本体に内蔵可能な小型燃料電池システムの開発を目指す。
□ノートPC用ハイブリッド電源システムのプロモーションムービー(WMV/約4.8MB)
□三洋のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0504news-j/0411-1.html
□日本IBMのホームページ
http://www.ibm.com/jp/
□ニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/press/20050411002.html
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(2005年4月11日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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