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NVIDIA、Pentium 4向けチップセット
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4月5日(現地時間)発表
米NVIDIAは5日(現地時間)、同社初のPentium 4向けチップセット「nForce4 SLI Intel Edition」を発表した。
nForce4 SLI Intel Editionは、同社がAthlon 64向けに提供している「nForce4 SLI」と同等の機能を搭載したPentium 4向けのチップセット。Athlon 64向けは1チップ構成だが、Intel Editionはノースブリッジとサウスブリッジの2チップ構成となる。
名称が示すとおり、PCI Express対応のGeForce 6シリーズビデオカードを2枚同時に使用して3D性能を向上させる「SLI」にPentium向けチップセットとしては初めて対応する。
ブロックダイヤグラム |
FSBは400/533/800/1,066MHz、メモリはDDR2-400/533/667に対応。最大メモリ容量は16GBで、EM64T対応Pentium 4および対応OSとの組み合わせで4GB超のメモリを利用できる。なお、DDRメモリには対応しない。
メモリコントローラは、HyperThreadingおよびデュアルコアに最適化したアクセスアルゴリズム「DASP 3.0」を搭載。また、CPUとメモリのバス速度が異なる場合でも、データ転送タイミングの同期にかかる遅延を最小限に抑える「QuickSync」技術を搭載。これらにより、同社では同じ速度のメモリ使用時でもIntel 925XEより高い性能を出せるとしている。
ノースブリッジはPCI Express 20レーンを内蔵し、x16接続で1本、またはx8接続で2本のPCI Expressスロットを搭載可能で、2本のスロットによりSLIを利用できる。加えて3本までのPCI Express x1スロットも接続可能。
サウスブリッジはノースブリッジとHyperTransportで接続され、USB 2.0×10、Gigabit Ethernet、シリアルATA II×4、7.1chオーディオ、PCI×5などに対応。ネットワークコントローラはハードウェアファイヤーウォール機能を搭載。シリアルATAはRAID0/1/0+1/5に対応し、2系統に同時アクセスすることでRAID時の性能が向上する。
このほか、オーバークロック機能を搭載し、同社ではFSB 1,290MHz、CPUクロック4.3GHz、メモリクロック900MHzでの動作実績があるとしている。
Athlon 64向けと異なり、製品ラインナップはnForce4 SLI Intel Edition 1つのみ。ターゲットはハイエンドゲーマーとしており、マザーボードの製品価格は290ドル程度となる見込み。
□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.nvidia.com/object/IO_20262.html
□製品情報(英文)
http://www.nvidia.com/page/nforce4_sli.html
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(2005年4月6日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]