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ニコン、1,240万画素のプロ向けデジタル一眼レフ「D2X」

2005年1月

価格:63万円

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 株式会社ニコンは、有効1,240万画素のCMOSイメージセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「D2X」を2005年1月に発売する。価格は63万円。

 宣伝・広告、スタジオなどでの使用を想定したデジタル一眼レフカメラ「D1X」の後継機。その一方で2003年10月発売の「D2H」とは姉妹機の関係にあり、外観や仕様の一部は共通している。

 D2Hとの主な違いは、撮像素子の変更や、3D-RGBマルチパターン測光、クロップ高速撮影モードの追加など。

 撮像素子はD2Hの有効410万画素に対し、1,240万画素のCMOSイメージセンサーを採用。記録解像度は、4,288×2,848/3,216×2,136/2,144×1,424ピクセル。記録形式はRAW、JPEG、TIFF、RAW+JPEG。すべてのカラーモードでAdobe RGBを選択でき、さらにJPEGをカラープリンタで出力する際に良好な色再現が可能なsYCC色空間にも対応した。

撮像素子の有効1,240万画素CMOSセンサー

 撮像感度はD2HのISO200~1600相当に対し、ISO100~800相当になった。センサーのサイズに変化はなく、23.7×15.7mmのAPS-Cサイズを採用。焦点距離はレンズ表記の約1.5倍となる。

 センサーには、4チャンネル独立の高速同時読み出し機構や、新開発の画像信号処理エンジンを搭載。高速化を図っている。なお、D2Hで採用されたLBCASTは、2チャンネル読み出しとなっている。

 秒間5コマ(D2Hは8コマ)の連写が可能で、さらに撮像素子の中央680万画素分だけを記録に使い、連写速度を秒8コマに高めた「クロップ高速機能」も利用できる。クロップ高速時の焦点距離はレンズ表記の約2倍相当に、記録画素数は3,216×2,136/2,400×1,600/1,600×1,064ピクセルになる。

 測光は「3D-RGBマルチパターン測光」に代わり、精度をより高めた「3D-RGBマルチパターン測光II」を採用。背景が暗い画像の白とびを低減するという。また、RGBごとのヒストグラム表示機能が追加された。最大10コマまでの多重露出機能も搭載し、カメラ内で画像合成が行なえる。

 画像管理用ソフトは「Nikon View」ではなく、D70で採用された「PictureProject」を同梱する。別売のNikon Capture 4もVer.4.2となり、ヒストグラムツールの搭載、赤目軽減機能のRAWデータ対応などが追加された。

 そのほかの仕様はD2Hと共通。レンズマウントにニコンFマウントを採用し、ファインダー視野率は約100%、ファインダー倍率は約0.86倍(50mm F1.4レンズ使用時)、アイポイントは19.9mm。

 シャッターは電子制御上下走行式フォーカルプレーンで、シャッター速度は30~1/8,000秒。フォーカス用の「マルチCAM2000オートフォーカスセンサーモジュール」を搭載し、11点の測距を行なう。レリーズタイムラグは約37ms。

 対応する記録メディアはCFカード Type1/2、Microdrive。電源はリチウムイオン充電池(EN-EL4)。外形寸法は約157.5×85.5×149.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1,070g(電池、記録媒体のぞく)。

 同時発表のオプションとして、ワイヤレストランスミッター「WT-2」が用意される。これは、IEEE 802.11bを採用した従来の「WT-1」から、IEEE 802.11b/g準拠に変更し、転送速度を強化したもの。さらに転送プロトコルをFTPから、14日発表の「PTP/IP(Picture Transfer Protocol over Internet Protocol)」に変更した。PTP/IP対応の機器としては初の正式発表となる。

ワイヤレストランスミッター「WT-2」 WT-2装着時

 また、GPSのインターフェイス規格、NMEA0183 Ver.2.01に準拠。オプションのGPS変換コード「MC-35」(12,600円)をGPS機器に接続すれば、撮影時の緯度、経度、標高を記録できる。

 なおD2Xは、9月28日(現地時間)より独ケルンで開幕する「Photokina 2004」において、同日発表のハイエンド銀塩一眼レフカメラ「F6」と共に、ニコンブースのメイン展示品となる予定。

□ニコンのホームページ
http://www.nikon.co.jp/
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(2004年9月16日)

[Reported by orimoto@impress.co.jp]


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