会期:3月18日~24日(現地時間) CeBITには、欧州はもとより、米国、アジア、そして日本のメーカーなども数多くブースを構えている。本レポートではそれら国内メーカーのブースにスポットをあてて紹介したい。 ●ノート用燃料電池や電気式プライバシーフィルタを展示した東芝 東芝は、既存製品の展示以外に、参考技術展示のスペースを設け、様々な新技術商品を展示していた。その1つが、ノートPC用の燃料電池。同社は昨年のCeBITでも同様の燃料電池を展示したが、今回のものはそれよりも一回り小型化されていた。 小型化されたとはいえ、そのサイズは大型バッテリパックの数倍はあろうかというシロモノだが、同社では年末を目処にほぼ現状の形で製品化する予定だという。燃料はカートリッジ式で交換でき、100ccで10時間程度の駆動が可能という。カートリッジの販売ルートについてはこれから詰めていくという。
Screen Viewing Angle Control Systemは、視野角を狭めることで、第三者からノートPCなどの画面を覗かれないようにするフィルター。展示スペースでは、同社のノートPCに搭載し、実際にデモを行なっていた。 このフィルターは電源のON/OFFが可能で、ONにすると正面からは通常通り見えるが、少し角度をずらすと、市松模様状に画面が見えなくなる。後付けのフィルターの場合、装着した時点で画質に若干の影響が出るが、このフィルターはOFFにすると肉眼では確認できなくなるのも特徴。10月を目処に製品化の予定で、フィルタ単体の価格は15,000円程度を見込んでいるという。 どちらかというと、官公庁やホテル/空港カウンター業務など、業務系用途を想定したものだが、今後、同社の一部コンシューマ向けノートPCで搭載することも検討中という。
このほか、一層15~20GB/二層30~32GBの記録容量を持つHD DVD、20GB HDD/QVGA液晶を搭載した携帯型動画再生端末、有機EL搭載の携帯型SDビューワ、0.85インチ2/4GB HDD、1GB SDメモリーカードなどが展示された。 ●松下がPC用外付けBlu-rayドライブや5倍速DVD-RAMを展示 松下は、PC用の外付けBlu-ray Discドライブを参考展示。展示されていたドライブは、背面に電源コードが出ているだけの完全なモックアップだった。製品化は未定。 【お詫びと訂正】初出時には8月に製品化の予定とありましたが、製品化は未定の誤りでした。ご迷惑をおかけした関係者、読者の方々にお詫びして訂正させていただきます。 ドライブのサイズは従来の外付けCD/DVDドライブと同程度。ディスク容量は50GBで、非カートリッジタイプのメディアも展示されていた。 また、松下ブースではないが、DVD-RAMパビリオンには、同社製内蔵型5倍速対応DVD-RAMドライブが初めて展示された。すでに製品レベルにまで仕上がっいるが、国内での発売は夏頃の予定だという。メディアもドライブと同時期に出荷予定。 なお、同社担当者によれば、2005年には、5倍速の次に一気に16倍速にジャンプアップする予定だという。 このほか、同社ブースでは、LUMIXシリーズやD-snapの体験コーナーなどが設けられていた。
●ソニーブースではQRIOが初お披露目 ソニーは超巨大なブースを設営し、TV、デジカメ、バイオ、PDA、カムコーダ、Walkmanなどコンシューマ向け製品を一挙に展示し、来場者に開放していた。同社製品はドイツでも人気のようで、平日でも人をかき分けないと進めないほどの混雑ぶりであった。 新製品の発表はなかったが、バイオノート505 EXTREMEなど、ドイツで初披露の製品もあり、大きな注目を集めていた。中でも二足歩行型ロボットのQRIOのデモには黒山の人だかりができ、近寄るのも困難なほどであった。 また、日本未発表のサイバーショットW1やP100などが展示されていた。 ●NECはHD DVDの実働デモ 東芝と共同でHD DVDの規格を行なったNECは、内蔵と外付けのドライブを展示し、WMV9でエンコードされたハイビジョンクラスの映像の再生をデモしていた。製品化は来年という。 そのほかのブースで目にとまったものとしては、富士フイルムやコニカミノルタなどが日本未発表のデジカメを展示していた。 □CeBIT 2004のホームページ(英文) (2004年3月22日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
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