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2月26日 発売
Intelから公式発表されていない「Prescott」コアを採用したPentium 4 2.40A GHzのリテールパッケージが、26日より秋葉原の店頭に一斉に出回った。実勢価格は1万6千円前後。
パッケージの表示によると、製品名はPentium 4 2.40A GHz、FSB 533MHz、L2 1MB、電圧1.4V(max)となっている。 |
現在、Intelが正式に発表しているPrescottコアのPentium 4は2.8GHz~3.4GHz。2.40A GHzについては、電磁波関連の規格適合書が同社ホームページに掲載されているのみで、一切仕様が公開されていない。
編集部でも早速入手してみたところ、パッケージには、“FSB 533MHz”、“L2キャッシュ1MB”、“SSE3対応”と記載されており、CPUの仕様を表示するソフトウェアでもこれらの仕様を確認できた。
HTテクノロジに対応していないが、これらの情報からPentium 4 2.80A GHzと同じ仕様のPrescottコアであることが分かる。また、CPUID情報は、Famili=F/Model=3/Stepping=3となっており、C-0ステップとなる。
秋葉原では、メーカーの正式発表よりも前にフライング販売を行なわれることが少なからずあるが、現時点でIntelが2.40A GHzを近いうちに発表するという情報は流れていない。
また同社は、Prescottの高クロック品の製造に問題を抱えているとの話も囁かれており、同社はPrescottの発表日から10日後に、改良を加えたD-0ステップへの移行を表明している。
これらのことから、Pentium 4 2.40A GHzは、クロックの上がらないCステップのコアを処分するために、考え出された便法ではないかと推測される。
オーバークロック耐性などは不明だが、PrescottコアのPentium 4を試してみたいというユーザーには廉価に入手できる手段として注目すべきアイテムといえる。ただし、アイドル時の温度はNorthwoodコアよりも高いほか、HTやFSBの点で2.40C GHzに劣る点などに注意が必要だ。
Pentium 4 2.40A GHz | 付属のCPUクーラーは、CPU接触面に銅と思われる素材を利用している | |
CrystalCPUIDによる表示。はっきり「Prescott」と表示されている。ステッピングはC-0 | SpeedFanによるPentium 4 2.40GHzのアイドル時の温度は43度前後 | こちらはNorthwoodコアの2.60C GHzのもので、アイドル時の温度は27度前後 |
□Intelのホームページ(英文)
http://www.intel.com/
□製品情報(英文、PDF)
ftp://download.intel.co.jp/design/litcentr/ce_docs/boxed_products/processors/pentium4/m0183.pdf
□関連記事
【2月26日】正規流通のPentium 4 2.40Aと2.80E GHzリテールが出回る(AKIBA)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20040228/etc_p42428.html
【2月13日】Intel、PrescottのステッピングをC-0からD-0に変更
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0213/intel.htm
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0203/tawada10.htm
【2月3日】Intel、PrescottコアのPentium 4 3.40E GHzなど4製品
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0203/intel.htm
【2003年10月27日】【海外】Prescottの遅延理由ついに判明
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1027/kaigai038.htm
【2003年7月22日】【海外】この夏、Prescottが熱い。来年は消費電力100Wオーバーへ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0722/kaigai005.htm
(2004年2月27日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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