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ソニー、自社製CPUを搭載したクリエPEG-UX50

8月9日発売

標準価格:オープンプライス

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 ソニーは、自社製CPUを搭載したPDA「クリエ PEG-UX50」を8月9日から発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は7万円前後の見込み。

 従来のクリエシリーズ同様、Palm OSを採用するが、CPUに自社開発・製造の「Handheld Engine」を搭載した。また、本体デザインが縦型から、ノートPCのような横型になった。本体サイズは約103×17.9×86.5mm(幅×奥行き×高さ、折りたたみ時)、重量は約175gで、クリエシリーズ最小としている。

キーボードに凹凸がつけられた「ウェーブ・フォルム」を採用する ペン操作時も画面は横長のまま 左上にあるのがCOMSデジタルカメラ。300度回転する

●クリエ用に開発されたCPU「Handheld Engine」

 Handheld Engine(型名 CXD2230GA)は、クリエ用に開発されたARMアーキテクチャのCPU。長崎県諌早の、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントのFabの、0.18μmプロセスで製造される。

 Handheld Engineは、ARM926コアに、64MbitのDRAMや、2Dグラフィックスエンジン、DSPを混載し、液晶ディスプレイやUSB、メモリースティック、カメラなどの各種インターフェイスを搭載。動作周波数は8〜123MHzと現在のARMアーキテクチャのプロセッサとしては低いが、コアと混載DRAM間を4本の128bitバスで結ぶことで、高品質な動画再生などを可能にしている。

 また、DVFM(Dynamic Voltage and Frequency Management)と呼ぶ新開発の省電力機能を搭載。DVFMは、最適な動作周波数を選択し、その周波数に応じた最小の電源電圧を自動制御する。動作電圧は内部で1.2〜1.6V、I/O電圧が2.5〜3.3V。消費電力は待機時約1.7mW、MPEG-4動画再生時に約270mW。

Handheld Engineのダイ写真 Handheld Engineのブロックダイヤグラム
PEG-UX50の基板。中央左寄りのチップがHandheld Engine。その上はSDRAM PEG-UX50のスケルトンモデル

●無線LANとBluetoothを搭載

 メモリはCPU内蔵の8MBとSDRAM、内蔵フラッシュメモリを合計して104MBを搭載するが、その内訳は公開されていない。ユーザー領域はSDRAM 約16MB、フラッシュメモリ約22MBとしている。

 ディスプレイは480×320ドット、65,536色表示可能なバックライト付きTFT液晶。有効31万画素の1/5.5型プログレッシブスキャンCMOS撮像素子を搭載。記録画素数は640×480/320×240/160×120/320×480ピクセルで、記録形式はJPEG。160×112ピクセルの動画撮影にも対応する。記録形式はMPEG-4準拠のMovie Player形式。デジタルカメラはディスプレイと本体のヒンジ部に取り付けられ、レンズは300度回転する。

 インターフェイスは、IEEE 802.11b対応無線LAN、Bluetooth、IrDA、PCとの接続用のUSBポートを備える。また、メモリースティックスロット×1を備える。メモリースティックスロットはメモリースティックPROに対応するが、高速転送とマジックゲート機能には対応しない。

 電源は内蔵されたリチウムイオンバッテリ。PIMアプリケーションをバックライトOFFで30分使用した場合、約14日間使用できるとしている。オプションで本体底面に装着する大容量バッテリが用意され、使用時には動作時間が3倍になるとしている。なお、充電は付属のクレードル経由で行ない、本体に直接ACアダプタを取り付けることはできない。

左側面には電源スイッチ、IrDA、USBがある 右側面にはメモリースティックスロットとステレオヘッドミニジャック
大容量バッテリを取り付けたところ 付属の充電クレードルに乗せたところ。大容量バッテリを取り付けたままでもクレードルに乗せることができる

●WingデザインからOPEN & TURN STYLEへ

 PEG-UX50は、ハードウェアキーボードを持つノートPCライクなデザインになった。キーボード上にディスプレイを折りたたんでペン操作形態とするギミックは、従来機のNXシリーズから継承されている。が、ディスプレイを折りたたんでも画面は480×320ドットと横長のままで、ペン操作も横長のまま行なう。シャープのザウルス SL-C7xxシリーズのような縦長画面に回転する仕組みはない。

 キーボードはキーの突起が無いが、キーの列ごとに凹凸が付けられた「ウェーブ・フォルム」を採用し、押しやすくしている。

ディスプレイ部を回転させてキーボード上に折りたたむ ペン操作時のスタイル キーボード。手前にジョグダイヤルとBackキー、アプリケーションキーがある

●独自にOpen GLに対応

今のところ唯一のOpen GL対応アプリケーション「CLIE 3D Launcher」

 OSはPalm OS 5.2。PIMや音楽再生ソフト、動画再生ソフト、メールソフトなど、多数のアプリケーションを搭載する。

 独自にOpen GL対応の3D機能を拡張。新しく搭載された「CLIE 3D Launcher」で利用している。Open GL対応ハードウェアは搭載していないため「PlayStationのような精細な3Dを表現できるわけではない」(ソニー関係者)が、使い方次第ではPDAとしては高度な3D表現が可能となる。いずれはSDKを公開し、さまざまなアプリケーションからOpen GLを利用できるようにする予定。


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□クリエPEG-UX50のニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200307/03-0717/
□クリエPEG-UX50の製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-UX50/index.html
□Handheld Engineのニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200307/03-0717/
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(2003年7月17日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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