PEG-NX80V(左)とPEG-NX73V

6月7日より順次発売

価格：オープンプライス

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　ソニーは、Palm 0S 5を搭載したPDA「クリエ PEG-NX80V/73V」を発売する。

　PEG-NX60/70Vの後継機種。CPUがIntel PXA250(XScale) 200MHzから、PXA263 200MHzになった。PXA263はプロセッサ上にメモリチップをスタックすることで、実装面積を削減したモバイル機器向けCPU。

　また、ラインナップ構成が、デジタルカメラ無しと有りから、2機種ともデジタルカメラが搭載されるようになった。2機種は撮像素子の画素数などで差異が付けられる。

　ディスプレイ部を回転させて折りたためる「Wingデザイン」は継承されているが、造形を変更し、未使用時は本体内に格納できるCFスロットを搭載した。また、キーボードにバックライトが搭載されたほか、従来通信カードにのみ対応していたCFスロットが、メモリカードに対応した。

本体に「折り目」の入ったデザインになった	未使用時はCFスロットを右のように収納できる

●127万画素CCDとライトを搭載したPEG-NX80V

　PEG-NX80Vは有効約127万画素の1/3.6インチ プログレッシブスキャンCCDを搭載したモデル。6月28日より発売される。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は6万円前後の見込み。

レンズの横にキャプチャーライトが装備された

　CCDが高画素化したほか、カメラ部では、暗所での撮影補助光となる「キャプチャーライト」や、スローシャッターモード、NDフィルタを新たに装備した。回転して自分撮りが可能になる機構は前機種同様。記録解像度は1,280×960/640×480/320×480/320×240ピクセル。F4.0、35mm換算で約37.7mmのレンズを備える。160×112ピクセル、MPEG-4での動画撮影にも対応する。

　また、メモリが前機種の16MBから32MBに増え、同梱ソフトウェアのほとんどがプリインストールされるようになった。RAMのユーザー領域も11MBから17MBとなっている。さらに、動作時間が伸び、連続音楽再生時間が約4時間から約7時間になっている。

　このほかの仕様は前機種からほぼ変わらない。ディスプレイは半透過型TFT液晶で、320×480ドット、65,536色の表示が可能。

　インターフェイスはType 2 CFスロット、メモリースティックスロット(メモリースティックPRO対応)、IrDA、HotSync用USB、AVリモコン用ポートを備える。

　折りたたみ時の本体サイズは71.9×21.8×131.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約235g。本体色は銀。

　ソフトウェアでは、日本語手書き認識ソフト「Decuma Japanese Ver.1.0」や、ZIPファイルの解凍機能を新たに搭載する。

●31万画素CMOSを搭載するPEG-NX73V

　PEG-NX73Vは、NX80Vのデジタルカメラの撮像素子を有効約31万画素のCMOSに変更したモデル。6月7日から発売される。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は5万円前後の見込み。

　このほかのNX80Vとの違いは、メモリが16MBになること。デジタルカメラの記録画素数は640×480/320×240/160×120/320×480ピクセル。レンズはF2.8、35mm換算約34.3mm。キャプチャーライトやスローシャッターモード、NDフィルタも搭載されない。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200305/03-0527/
□製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-NX80V/
□関連記事
【2002年10月2日】ソニー、XScaleとPalm OS 5を搭載したクリエPEG-NX60/70V
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1002/sony.htm
【3月25日】インテル、メモリチップ積層のPXA263などXScale 3機種
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0325/intel.htm

(2003年5月27日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]