コンピュータを介した脊髄迂回路による下肢歩行運動パターンの制御。Aは被験者が上肢の腕振り運動中にコンピュータによる脊髄迂回路をオフした場合。被験者が腕振り運動をしていてもリラックスしている下肢には何も運動は出現しない。Bはコンピュータによる脊髄迂回路をオンにして、上肢の腕振り運動を被験者が意図的に行ない、その筋電位信号によって磁気刺激を制御した場合。被験者には下肢をリラックスするように伝えているが、コンピュータによる脊髄迂回路によって、腕の運動に合わせて下肢の歩行運動が生じる。この結果はコンピュータによる脊髄迂回路によって下肢の歩行運動パターンを意図的に制御できることを意味している