'99年8月31日~9月2日 開催(現地時間)
会場:米パームスプリングス
PSコンベンションセンター
現地時間の8月31日から9月2日の3日間に渡り、PC業界の盟主とも言えるIntelが主催する技術者向けのカンファレンスであるIntel Developer Forum(以下IDF)が米国カリフォルニア州のパームスプリングスのパームスプリングスコンベンションセンターで開催される。
開催日の前日となる8月30日(日本時間8月31日)にはプレス向けのプレスブリーフィングと、午後5時からは展示会であるDemoShowCaseが開催された。本日はDemoShowCaseのうち、Intelのブースの模様をお伝えする。
前回のIDF Springの基調講演では「ファッションショー」と名付けられたファッショナブルな形をしたPCのプロトタイプが多数紹介された(そうしたPCをIntelではConcept PCと呼んでいる)。今回のIDFではそれを受けて、そうしたプロトタイプを実際に製品にしたものやそのコンセプトをさらに押し進めた製品が多数展示されていた。IntelではConcept PCや、PCの使い方をより簡単にする技術(Easy PCやEase of Useなどと呼ばれる)などを併せて家庭における未来のPC像などを展示していたのがConnected Concept E-Homeと呼ばれる展示会場だ。
このConnected Concept E-Homeでは液晶部分を畳むとソファーになったりするPCや、キッチンに設置して利用するPCなど、新しいConcept PCが展示されていた。さらには、Pentium IIIを採用したテレビなど家庭内で利用されるPCがさまざまな形で紹介されていた。
SozoDesignという会社のOttoman PC。普段は閉じておき、使うときに開けてワイヤレスキーボードを取り出して操作する。リビングで使うPC |
台所に置かれたキッチンPC。台所におくためCPUファンの部分には汚れがつくのでフィルターを交換できるようになっている | 会場にひっそりと置かれていたUSB接続の顕微鏡。クリスマスシーズンには米国で発売になるという |
Intelの新しいIA64アーキテクチャを採用した最初のCPUになると言われているMercedがIntelブースの片隅にひっそりと展示されていた。ただし、このMercedはメカニカルサンプルで、実際のCPUコアなどは搭載されておらず動作はしない。
形はちょうど現在のSlot1のCPUを横に倒したような形になっており、マザーボードにかぶせるように装着する。当初CPUスロットの形はSlotMという名前になるという説があったが、Intelによると現在はこのCPUスロットには名前がついていないということだ。
WTXマザーボードに搭載されたMerced。上の黒い固まりはヒートシンク | Mercedマザーボードのスロット部分 | Mercedの裏側 |
Intelブースになにげなく展示されていたIntel820チップセットを搭載したPC。はたして詳細は明らかになるのか? |
□IDFホームページ
http://developer.intel.com/design/idf/
('99年9月1日)
[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]