メール端末型ケータイの条件
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ところで、最近の俺が好きなPHSキャリアは、断然DDI Pocketだ。それは、俺の部屋の中でもしっかり使えるから。DoCoMoのPHSだとホームアンテナなどを利用しないと(俺の)部屋からの通話はできない。また、ASTELもダメであった。DDI Pocketさんは俺んちの近くに重点的に基地局を置いてるのかしら~ん、と思うくらい家中どこにいても使える。そういうわけで、DDI Pocketが好き、と。また、αDATAおよびαDATA32という、ユーザーにとって非常に認識しやすい共通規格を持つDDI Pocket系機器類は、わかりやすさと楽勝感が高いので気に入っている。
ところで、DDI Pocketの端末が俺の部屋の中で使えるのは、DDI Pocketの基地局からの電波が他のキャリアのそれに比べて強いという、通信方式上からくる違いだと思われる。この、基地局からの電波の強さは、俺の経験上、通話(や通信)時の回線の安定性にかなり大きく関わる。例えば基地局からの電波がDDI Pocketほど強くないDoCoMoのPHSで通話などしていると、端末をどういう向きで耳に当てているかとか、端末の近くにアルミサッシの枠があるかないかなどで、通信状態が変わることがある。DDI Pocketの端末だと、こういうことはめったにない。なので、DDI Pocket以外のキャリアの端末だと、テレビ画像の受信に四苦八苦するミスタービーンじゃないけれど、電話をするときにヘンな格好をしないといけないなんてことが(マジで)ある。まあこういうことは、基地局からの電波事情に恵まれている、比較的都市部の人には経験がないと思うが、基地局事情がイマイチな、わりと田舎方面に住んでいる俺などにとってはよくあるシチュエーションなのだ。
というわけで、DDI Pocketがかなり好きな俺なのだが、残念なのは、DDIPocketの端末っちゅーモンは、パソコン野郎が衝動買いするようなのがいまひとつ少ない。まあPHS全体にそうだが、キョーレツに欲しいと思う端末がほとんどない。でもDDIPocketの端末をぜひ使っていきたい!! というわけで最初にゲットしたのが、DataScope DS-110(京セラ)だ。元技術評論社某編集部にいらしたお姉さまに懇願したら、タダでくれたのであった!! ラッキー!! ヤッホー!! 速攻で使い始めようと思ったら、なんかPHSの端末登録って(俺にとって)遠くまで行かないとできないのであった。え~っ、DoCoMoショップみたいにそこらじゅうにあったりしてくれよ~、と面倒臭がってるうちに、新しモノ好きの俺に、新たな欲望が。
DataScope DS-320 発表当時たいへんな注目を集めたDataScopeの最新機種。初代機は結局かなり発売が延びたりなどで話題的には尻すぼみだったが、DS-320ではPメールも使えるなど着実に進化している。ID情報によってバイブレーションユニットが電話機本体と1対1で反応する「IDセパブル・システム」は便利。重量約175g、連続待ち受け約500時間 |
ところで、俺がメール端末型ケータイを買うとき、条件にしていることがある。それは不特定多数のプロバイダーのメールサーバにアクセスできること。例えばDoCoMoのメール端末型ケータイの比較的多くは、NIFTY SERVEと10円メール(マスターネット)など、限られたプロバイダーしか利用できない。まあそれでも不便は全然ないのだが、俺としては、なんかDoCoMo・NIFTY SERVE・マスターネットの罠にハメられているような気がして、これは好めない状況だ。なので、どのプロバイダーのメールも使えるような、そんな端末を積極的に買ってきた。ちなみに、これまでに買ったピーターパンやDialoは、不特定多数のプロバイダーにアクセスできる。
で、そういう俺がDDI Pocketの端末を選ぶと、これはどうしても最新型DataScopeことDataScope DS-320(京セラ)になる。前述の、お姉さまからいただいたDS-110でもメールを読めないことはないのだが、そこは新しもの好きの物欲野郎。どうせ番号入れに行ったりするんなら、近所のショップで番号入りDS-320買っちゃえ!! ということになり、速攻でゲット。
で、DS-320は、けっこうイイ。不特定多数のプロバイダーを介してメールが読めるし、ノートパソコン等のPCカードスロットに挿せばそのまま(PHSならではの高速な)データ通信ができる。さらにDS-320単体でもWebブラウザが使える。オマケにスケジュールソフトまで使える。もちろん画面もデカくて文字が見やすく、メール端末型ケータイとしてはトップクラスの出来映えだ。
が、ちょっとだけ残念な点が。メールを読むとき、まずメールサーバにあるメールの一覧(差出人名や件名などのリスト)を受信し、そうした上で再度、読みたいメールをダウンロードするタイプ。つまり、メール受信を2度に分けて行なう必要がある。これは、よーく考えると、メモリ容量や通話料金など、PHS端末でメールを受ける際に有利な機能ではある。例えば、すげえデカいサイズのメールが来ていた場合、何の気ナシに受信すると、端末内にメールが入りきらず(つまり受信に失敗して)、さらにやや長時間の通話料金までかかる。二重のロスになるわけだ。そういう不利なロスを防ごうということで、こういったメール読み出しスタイルにしたと思われる。が、ハッキリ言って面倒な受信方法だ。まだ深く使っていないので、1発でメールを完全に受信する方法があるかもしれないのだが、まあそーんなには気にしていないので、そこまで追求していない。
ちなみに、PHSから話は逸れるが、実はDoCoMoのDataScope(新型の方)も買ったのであった。コレさえありゃぁ日本中ほとんどどこに居てもメール読めちゃうじゃん、という一瞬の閃きで速攻で電話して取り寄せしちゃって買っちゃったのであった。こちらも、メール端末としては大したモンであって、しばらく使ったのだが、その後、史上最強に強まっていらっしゃると思われるメール端末型ケータイことSH601emがご光臨あそばして、速攻でソレをゲットしたので、現在では全然使っていない。
もちろん俺は341Sがすっげぇ欲しくなったのだが、どうにも手に入らなかった。NTT Personal→DoCoMoへの社名変更期間だったからか、ショップはどこも品切れ状態で、入荷も未定だった。あるトコロにはあったようだが、俺が焦って回ったショップには見あたらなかった。
DDI Pocket 安心だフォン 子供に持たせたり、会社で社員に持たせたりしたいが勝手なところにかけられてその費用を持つのはイヤ、という需要にぴったりで、ヒットとなった通話先限定のサービス。月額基本料が980円と安いのがいい。通話先はサービス開始当初2カ所限定だったが、現在は3カ所になっている。重量約72g、連続待ち受け約850時間 |
安心だフォンは、3つの電話番号にしか発信できない(着信制限ナシ)けど基本料金が激安、というサービス専用の端末だ。この端末は、お母様がお子さまにお持たせになられるような目的に使われることが多い。その端末(を持った子)にすぐ連絡を取りたいけど、その端末からはあんまりいろんなトコロに電話をかけて欲しくない、という目的。具体的には、ひとつは自宅の電話番号、ひとつはママのケータイの電話番号、もうひとつはパパのケータイの電話番号、というふうに3つ電話番号を登録し、その端末をお子さまに持たせる。そうすれば、パパ&ママ的にはいつでも子供の安否が確認できてハッピー、お子さま的には家族以外には電話できないけど、自分専用の電話番号ができてパパ&ママに直通の通話ができるようになってハッピー、というわけだ。
何となく勢いに任せて買ってしまった安心だフォンだが、意外に便利だったりする。俺の場合、3つの電話番号のうちひとつに、やはり俺の携帯電話番号を登録した。で、世間に居がちな“携帯電話なんてモノはどこに居ても電話がかかってきてムカつくから持たない”というメディア度の低い人と出かける時に、この安心だフォンを持たせるのである。そうすると、そういうメディア度の低い人との行動であってもイラつく事態に陥りにくい。つまり、そいつと簡単に連絡が取れるようになるってわけ。安心だフォンをこんなふうに使い始めてから、もぅあの子ったらどこ行っちゃったのかしらデパート混んでて困っちゃう~、というお母様のお気持ちがより深く理解できるようになった俺であり、安心だフォンコーナーにお母様方が集まるのも頷ける。
ThinkPad770Xの最大の魅力と言えば、やはりディスプレイの解像度。SXGA液晶(1,280×1,024ドット/13.7インチTFT液晶)は、ド迫力のうえ超高精細。結局のところ、ドット欠けは合計2ドット見つかったが、ラッキーなことに目立たない色だった。また、一般的なノートパソコンの液晶と比べると、ドット自体が小さいので、目を凝らさないとドット欠けを確認できない(ドット欠けが結局何個あるのかを見つけるのがけっこう大変だったほど)。ていうかこの記述はもしかしたら自分へ言い聞かせてるのかなと一瞬思ったが、800×600ドット液晶でも1~2個のドット欠けがある現状で、1,280×1,024ドット液晶で2個ならすっげぇ大したモンだと言えよう。方や48万分の1~2個、方や131万720の2個。やはりIBMの顔的マシン、液晶の検査基準も高いのだろう。ていうかそういう話じゃない。SXGAの魅力の話だった。
この広大なデスクトップを実現するSXGA液晶、その使い勝手はスンバラシイ!! の一言。単に広いだけの良さじゃない。液晶なので、完璧にフラットでありかつ、1つのドットがしっかりクッキリはっきりシャッキリ表示される。この有り難いドットが131万720個並び、俺のあらゆるデータを滲みレスで表示する様は、心が洗われるような気持ちよさであり思わずマシンに向かって礼拝したくなる気持ちだが、まあそういう宗教的な気分はどうでもいいとしても、カソードレイチューブ(CRT)上の映像を見る時より遙かに目が疲れない。ハッキリ言って、今時のフツーのCRTで1,280×1,024ドット表示にすると、多かれ少なかれ文字などが滲む。かなり高級なディスプレイを使わないと、この“ピントが甘いような感じの滲み”を克服することはできない。770Xの液晶を使っていると、やはり液晶はCRTを超えてるのだ、ということを心底実感できる。
ただ、このビッグサイズの液晶パネルからくる、ちょっとした不都合もある。というのは、770Xの液晶パネル、液晶自体がデカいので、かなり頑丈に作られている。液晶が歪まないようにと、すげえガッチリしている。また、パネルの蝶番部分すなわちヒンジも、比較的堅くて頑丈だ。まあこのこと自体は問題ないのだが、液晶パネルを開くとき、机上に置いた770X本体がズリズリッとズレる。俺の机の表面はけっこうツルツルしているので、本体を手で押さえずに液晶パネルを開いたりすると、確実に本体自体が机上を滑って設置位置からズレるのだ。まあ、すぐに元の位置に戻せるのだが、液晶パネルを開くたびにマシンの位置を戻すのも、なーんか間抜けだ。
なので、ホームセンターなどで売られている振動防止用のパッドを装着。本体底面の端4ヶ所にスポンジ製のパッド(つまり足ですな)を貼り付けたら、この問題は完璧に解消された。一応、770Xの裏面には、滑り防止のゴム足がついているのだが、そのサイズが非常に小さい。まあホントに些細なことなのだが、このデフォルトなゴム足をもうほんの少し大きくしてくれるとナイスだと言えよう。
ともあれ、やはり現在でもその程度の問題しか見つかっていない超優等生マシンの770Xであった。
□DDI Poketのホームページ
http://www.j-plaza.or.jp/ddi-pocket/
□京セラDataScopeの製品情報ページ
http://www.kyocera.co.jp/frame/product/telecom/d_scope.htm
[Text by スタパ齋藤]