SideWinder Force Feedback Wheel
SideWinder Freestyle Pro
|
|
■「SideWinder Force Feedback Wheel」のニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/1117side.htm
■「SideWinder Force Feedback Wheel」の製品情報
http://www.microsoft.com/japan/hardware/sw/FFWheel/default.htm
■「SideWinder Freestyle Pro」のニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0921swf.htm
■「SideWinder Freestyle Pro」の製品情報
http://www.microsoft.com/japan/hardware/sw/freestyle-pro/default.htm
■Force Feedback対応ゲームリスト(英文)
http://www.microsoft.com/products/hardware/sidewinder/force-feedback/games.htm
■SideWinder ゲームコントローラソフトウェア Ver.3.02
http://www.microsoft.com/japan/hardware/sw/download/
パソコンでゲームを楽しむには、いくつか欠かせない条件がある。
まずは、十分なハードウェアスペック。3Dゲームをブリブリに遊びたいのなら、それなりのCPUやグラフィックボードが必要である。サウンドも見逃せない要素のひとつだ。ピコピコと迫力の無い音では戦闘意欲が沸かないし、第一おもしろくない。実際ヘビーゲーマーの多くは、4スピーカーやスーパーウーハーをパソコンの側に置いている……に違いない。
そして忘れてはならないのが、ゲームコントローラである。フライトシミュレータやドライブゲームをキーボードでちまちまプレイするなど、言語道断!! やはりここはきちんとジョイスティックやゲームパッドを使うべきだし、そのほうがずっと楽しいはずだ。
というわけで、今回はマイクロソフトから登場した最新のゲームコントローラ、SideWinder Force Feedback WheelとSideWinder Freestyle Proについてご紹介しよう。どちらも従来のゲームコントローラとは一味違う、ユニークな製品だ。
●ハンドルを握れ!! ペダルを踏み込め!! 路面を感じろ!!
SideWinder Force Feedback Wheel
今年5月に初公開された「Force Feedback Wheel」。開発当初のコードネームは「RedZep」だった |
Force Feedback機能や各種設定画面 | Force Feedback機能とボタンのテスト画面 | こちらもテスト画面 | ||
ボタンの設定画面 | SideWinder製品のプロファイルセレクト画面 |
オン/オフスイッチ。オンにすると緑に光る |
操作感は、素晴らしくリアルで快適だ。今回はAccoladeの「TEST DRIVE5(DEMO版)」と、ソニーミュージックコミュニケーションズの対戦型戦車ゲーム「TANARUS」をプレイしてみたが、どちらもパッドやジョイスティックでは味わえないリアルな操作を楽しむことができた。路面から感じる細かい振動や、停車中にもブルブルと小刻みに震えるエンジンのアイドリング。急なカーブではハンドルにズシリと重さが加わり、左右にグイグイ振られるところが心地よい。
特に快適だったのが、「TANARUS」だ。戦車のコントロールはハンドルではなくレバーなのだろうが、なによりフットペダルの操作性、そしてLとRのボタンを使った砲塔の回転が最高に便利。機敏に動けるぶん対戦ゲームでの威力は破壊的で、SideWinder Force Feedback Wheelを使うことによって、戦闘技術の差はかなり埋めることができると思う。
逆に使ってみて不便に感じたのは、やはり異様に大きなACアダプタだろうか。電圧の違う各国に出荷することを考えれば無理もない仕様なのだが、それでもこの大きさは取り回しが面倒過ぎる。そうじゃなくても、パソコン回りにはスピーカーやモデム、電話機などのACアダプタがゴロゴロしているもの。せめてもう少し小型になるか、ヒューレットパッカードのプリンタのようにACアダプタからさらにコードが伸びていればよかったのに、と思う。
ハンドルの裏にあるL/Rボタン | 左がフットペダルへの接続コネクタ。右がACアダプタ | フットペダルの裏側。細かい話だがコードを左右どちらにでも逃がすことが出来る |
裏から見たところ。テーブルへの設置はねじを締めて…… | 写真のように、フリップをクイッと起こして固定する | とにかく重いACアダプタ。Force Feedback Proの時から全く変わらない |
●体を揺らしてゲームを満喫!!
SideWinder Freestyle Pro
続いてSideWinder Freestyle Proを見てみよう。ゲームパッドとしては、かなり大きめのデザインで、PlayStationのコントローラと多少似た印象だ。握りの部分が太めで、グリップ感は良好。SideWinder Force Feedback Proと同じようにプラスチックの表面がマットな仕上がりになっているので、滑りも感じない。
ボタンは、右手の親指部分に6個。これは通常のゲームパッドと同じように、発射ボタンや連射ボタンとして使われる。左手の親指部分には8方向キーがひとつ。握ったときに左右の人差し指に当たる部分にLとRのボタンが配置されており、これも今となってはごく標準的な仕様だ。
SideWinder Freestyle Proならではの特徴は、まず最初に、グリップ間に用意されたスロットルホイール。上下に回転させることによって、たとえばエンジンのアクセラレーションやレーザー砲の出力などを0~100までの間でアナログ的に変化させることができる。これはフライトシミュレータのように、スロットルの出力を細かく変えるようなゲームに便利だ。
そして最大の特徴が、内部に納められた「モーションセンサー」。ゲームパッドを使って方向を変える場合、左手の親指を使って8方向(もしくは4方向)キーをコントロールするのが普通だが、SideWinder Freestyle Proではパッド「そのもの」を傾けるだけで操作することができるのだ。しかもこのモーションセンサーは傾きの角度まで細かく反映することが可能で、反応速度も速い。実際に使ってみるまでは単に8方向にスイッチされるだけだと思っていたのだが、さにあらず。少し傾ければ少しだけ、大きく傾ければ大きく、その角度を自在に変化させることができる。
開発コンセプトは「3D感覚で操作できるコントローラ」 | 裏側。L/Rスイッチが大きく取られている。人間工学を考慮して作成されている | USBコネクタが付属する |
今回は「マイクロソフト・コンバットフライトシミュレータ」と「Motocross Madness(DEMO版)」を試用してみたが、いやはや、この操作感はなかなか新しい。まず最初に感じたのが、8方向キーでコントロールするよりも、手に対する負担が少ないということ。8方向キーを押し続けるとどうしても左手の親指に力が入ってしまいがちだが、SideWinder Freestyle Proの場合はそれがない。左手の負担が軽くなるぶん、Lボタンの操作に余裕が生まれ、ブレーキングやラダーのコントロールが正確に行なえるようになった。また最初はモニタの前でパッドを傾ける行為に違和感を感じていたのだが、フライトシミュレータの場合は意外にそうでもなく、むしろより体感的であることもわかった。パッドと同時に体まで傾けてしまうところがおかしいが、そのくらい画面と体の一体感を感じる。
スロットルホイールを含む各ボタンは「SideWinder ゲームコントローラソフトウェア」によって自由にキーやマクロを組むことが可能で、これもポイントが高い。視点の変更やランディングギアのアップ/ダウン、フラップのアップ/ダウンを好みのボタンに割り当てることができるので、キーボードへの依存度が低くなるのが重宝だ。
使っていて唯一違和感を感じた点を挙げるとすれば、パッド全体の造りが大きめであることだろうか。アメリカンサイズで作られているせいか、PlayStationやSegaSaturnなどのコンシューマ機のパッドに慣れた体には一回り大きく感じる。特に中央のスロットルホイールが1cmぐらい遠く感じ、右手の親指をグッと伸ばさないと届かない。もっともこれは個人差がある話だし、筆者の場合も慣れるまで10分もかからなかったのだが。
SideWinder Freestyle Proはすでに販売中で、推定小売価格が8,800円。パッケージにはUSBコネクタへの変換コードも同梱されており、ゲームポートとUSBのどちらでも使うことができる。他のパッドに比べるとやや割高感を感じるかもしれないが、一度握ればその価値を納得できるはずだ。
開発コンセプトは「3D感覚で操作できるコントローラ」 | ゲーム側の設定画面。ゲームは米MicrosoftのMotocross Madness | 日本では発売されないMotocross Madness。この手のゲームが一番似合うかも。ビル・ゲイツ会長もこのゲームで、COMDEX/Fall '98のプレゼンテーションを披露した |
【筆者紹介】
|
インプレッションや記事に関するご意見・ご感想、とりあげて欲しいゲームソフトや企画などは、pc-watch-info@impress.co.jpまでお寄せください。