【ソフト】

光栄、怒涛の新作ゲームリリースラッシュ! ほか

Weekend Summary【'98/2/5版】


■CONTENTS
光栄、怒涛の新作ゲームリリースラッシュ!
超美麗にして超難解なアドベンチャーゲーム「ゾーク」の新作登場
自分の作った街の中を自由に走れる「ストリート・オブ・シムシティ」
「ウイザードリィ」の最新作はアドベンチャーゲームだ

●光栄、怒涛の新作ゲームリリースラッシュ!

画面写真1 画面写真2 画面写真3 画面写真4 画面写真5
チンギスハーン
大航海時代
ヴァーチャパーク the フィッシュ2
織田信長伝
手談対局II
(C)1998 KOEI CO.,LTD. (C)1998 Chen Zhi Xing

 この間実施した弊誌のゲームアンケート結果でも支持率の高かった光栄のゲーム。その光栄から、2月~4月にかけて各種ゲームが大挙リリースされる。

 英雄「チンギス・ハーン」になって、広大なユーラシア大陸を旅しながらモンゴル統一、はては世界制覇を目指す壮大なロマンの物語が「チンギスハン 蒼き狼と白き牝鹿IV」だ。
 ゲーム自体は戦略シミュレーションだが、設定としてお妃を迎え入れるシステムがあり、迎え入れたお妃との間にできた息子を武将として採用することができるなど、他のゲームにはないシステムが魅力のひとつ。
 今回の作品は'85年から連綿と続く「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズの最新作で、いくつかの新趣向が加えられている。そのひとつが「文化」の登場だ。このゲームでは世界を7つの文化圏に分け、それらを行き来するなどして文化交流を計ることで、敵との戦いを有利に進めたりまた外交的に協力することもできる。「文化」を上手く利用することで、より戦略的にゲームを進めることができる。

 中世の海を舞台とした冒険ロマン・シミュレーションRPG「大航海時代」。これまで2作品が発売され、コンシューマーゲーム機に移植されるなど、数多くの人気を獲得してきた。今回の外伝は前作「大航海時代II」を基に、シナリオを中心として強化されたものとなっている。ただ、グラフィックはそれほど変更されておらず、多少は古臭いイメージを感じるかもしれない。
 このゲームの魅力はやはり自由度の高さといえる。プレイヤーは花嫁候補を探すもよし、海賊になるのもよし、自分の船で自由に海を旅して、それぞれの目的を達成すればいいのだ。そのため、ストーリーはその人その人によって、まったく違ったものになる可能性を秘めている。

 「ヴァーチャパーク the フィッシュ2 育ててプクプク」は、自分で書いた落書きが魚になって画面の中を泳ぎまわるという、ゲームと言うよりは環境ソフトに近いソフト。今回「~2」とあるように第2弾となる。今回の最大の追加事項は、なんといっても魚を育成できること。餌をあげたり遊んであげることで、様々な性格を持った魚を育てることができる。魚が機嫌の悪い時などはミニゲームで遊んであげると機嫌が直るなど、たまごっち的な要素も付加されている。

 「織田信長伝」は、タイトル通り、織田信長となり戦国時代を生き抜いていくというシミュレーションゲーム。歴史上の名シーンや戦闘が再現されるが、必ずしも歴史通りになるわけではなく、プレイヤーの選択如何によっては、まったく違った人生を歩むことになる。また、今回は操作系も改良され、より遊びやすくなっている。

 囲碁対局ソフト「手談対局II」は、1年前に発売された第1作目のアルゴリズムを強化したもの。数々のプログラムの賞を受賞し、囲碁ソフトの世界では最強と言われる中国は広州中山大学元教授の陳 志行氏の「Handtalk」が基本となりチューンナップされている。棋譜の読み込みも、従来方式のGHT方式に加え、国際標準規格のSGF形式にも対応。碁石のデザインを変えることができるなど、中高年だけでなく幅広い年齢層に楽しめるように開発したとしている。

 このほかにも歴史シミュレーションゲーム「維新の嵐 幕末志士伝」や、あの三国志の最新作「三国志VI」が3月13日に発売されるなど、大作が目白押しだ。

 

    ■チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV
  • メーカー:光栄
  • プラットフォーム:Windows 95
  • 価格:9,800円
  • 4月3日発売予定
    【動作環境】
  • CPU:Pentium 100MHz以上(Pentium 133MHz以上推奨)
  • RAM:16MB以上(24MB以上推奨)
  • HDD:100MB以上
  • ディスプレイ:800×600ドット(256色表示)
  • 4倍速CD-ROMドライブ推奨
    ■大航海時代外伝
  • メーカー:光栄
  • プラットフォーム:Windows 95
  • 価格:7,800円
  • 2月27日発売予定
    【動作環境】
  • CPU:486 DX2 66MHz以上(Pentium 90MHz以上推奨)
  • RAM:16MB以上
  • HDD:10MB以上
  • ディスプレイ:640×480ドット(256色表示)
  • 倍速CD-ROMドライブ
    ■ヴァーチャパーク the フィッシュ2 育ててプクプク
  • メーカー:光栄
  • プラットフォーム:Windows 95
  • 価格:9,800円
  • 3月発売予定
    【動作環境】
  • CPU:Pentium 75MHz以上(Pentium 120MHz以上推奨)
  • RAM:24MB以上
  • HDD:30MB以上
  • ディスプレイ:800×600ドット(16bit Hight Color表示)
  • DirectDraw、Direct3D必須
    ■織田信長伝
  • メーカー:光栄
  • プラットフォーム:Windows 95
  • 価格:9,800円
  • 3月27日発売予定
    【動作環境】
  • CPU:486 DX2 66MHz以上(Pentium 120MHz以上推奨)
  • RAM:16MB以上(24MB以上推奨)
  • HDD:50MB以上
  • ディスプレイ:640×480ドット(256色表示)
  • 倍速CD-ROMドライブ
    ■手談対局II
  • メーカー:光栄
  • プラットフォーム:Windows 95
  • 価格:12,800円
  • 3月6日発売予定
    【動作環境】
  • CPU:Pentium 100MHz以上(Pentium 133MHz以上推奨)
  • RAM:16MB以上(24MB以上推奨)
  • HDD:20MB以上
  • ディスプレイ:640×480ドット(256色表示)
  • 倍速CD-ROMドライブ

□光栄のホームページ
http://203.183.116.3/home.htm
□「チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV」のページ
http://203.183.116.3/products/ee/Rljin4.htm
□「織田信長伝」のページ
http://203.183.116.3/products/ee/Rlnobden.htm
□「維新の嵐 幕末志士伝」のページ
hhttp://203.183.116.3/products/ee/Rlisin2.htm
□「三国志VI」のページ
http://203.183.116.3/products/ee/Rlsan6.htm

 

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●超美麗にして超難解なアドベンチャーゲーム「ゾーク」の新作登場

画面写真1 画面写真2 画面写真3
Activision and Zork are registered trademarks and Zork Grand Inquisitor is a trademark of Activision, Inc. c 1997 Activision, Inc. All rights reserved.

and more Pictures

 ZORKシリーズを第1作目から遊んでいる方がいらっしゃるなら、それはかなりの強者と言わなければならないだろう。ZORKの第1作目はテキストアドベンチャーと言って、画面には画像など表示されない。ただ文字で状況説明がされる。プロンプトが表示された所でプレイヤーは自分がどういう行動をとるのかキーボードから打ち込むのだ。「右に向く」だったら「turn right」と行った具合に打ち込む。もちろん、それが不可能であれば、「わかりません」とコンピュータからすげない態度をとられてしまうわけだ。

 それが「RETURN TO ZORK」になって劇的な変化を遂げることになる。超絶に美しい画像がフル画像でバンバン動くのだ。今でこそたいしたことではないが、発売当初はまだCD-ROMが珍しい時代ということもあって、マルチメディアソフトの先兵的な扱われ方をしていた。

 そして「ZORK NEMESIS」を経て、最新作「ゾーク グランド・インクイジター」にたどり着くこととなる。このZORKシリーズは、理不尽なまでの難しさでも有名なシリーズだが、前作から、よりストーリーを楽しめるよう、若干ユーザーフレンドリーな内容となった。今作でもその要素は受け継がれ、簡単な操作で楽しむことができる。とはいえ、そこは「ZORK」。総プレイ時間は25時間を軽く超えると言われ、なかなか骨のある謎を楽しめることだろう。

 グラフィックは前作同様美しく、また要所要所のポイントでQuickTimeVRのようにグルリと360度見渡すことができる“Zビジョン機能”も健在だ。日本語版の発売は春と言うことで、もう少し時間がかかるが、発売までは「RIVEN」でも遊びながら、ゴールデンウィークにでも「ZORK」の新作にじっくり取り組んでみてはどうだろうか?

 

 

□アクティビジョン・ジャパンのホームページ
http://www.activision.co.jp/
□米Activisionのホームページ(英文)
http://www.activision.com/
□「Zork Grand Inquisitor」の紹介ページ(英文)
http://www.activision.com/games/adventure/zgi/index.shtml

 

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●自分の作った街の中を自由に走れる「ストリート・オブ・シムシティ」

画面写真1 画面写真2 画面写真3
(C)1997 Maxis,Inc.

and more Pictures

 都市育成シミュレーションゲームとして先駆的な役割を果たしてきたMaxisの「SimCity2000」。Maxisはこの「SimCity」で作り上げたユーザーの“街”を無駄にすることなく、再利用する「シムワールド構想」というアイディアを考え付いた。その第一弾が、ユーザーの作った街を、ヘリコプターで自由に飛び回ることができる「SimCopter」だ。そして、今回の「Street of SimCity」はその第2弾にあたるゲームだ。

 今回の舞台は“Street”ということで主役は車。自分の作った町を自由に走りまわれるだけでなく、ストーリーに沿って用意されたミッションをクリアする楽しみもある。SimCityを遊んだことのない、もしくは「SimCity2000」を持っていないユーザーはこちらを楽しむことが中心となるだろう。
 「Street of SimCity」の設定では、主人公(=プレイヤー)はドラマの主人公となってテロリストを撲滅したり、ライバルの攻撃をかいくぐって要人を助けるなどのミッションが用意されている。もちろんミッション完遂の暁には、賞金がもらえマシンをチューンナップすることができる。

 自由気ままにドライブするもよし。緊張感に身を任せミッションをクリアするもよし。もしそれらに飽きれば、今回のゲームではなんとコースを作ることができるという「アーバンリニューアルキット」が付属している。いろいろな遊び方が可能な「Street of SimCity」はなかなかのオススメだ。

 

□米Maxisのホームページ
http://www.maxis.com/
□「Streets of SimCity」のページ(英文)
http://www.maxis.com/games/streets_of_simcity/
□「Streets of SimCity」ビデオ、音楽などのダウンロードページ(英文)
http://www.maxis.com/games/streets_of_simcity/goodies/goodies.html

 

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●「ウイザードリー」の最新作はアドベンチャーゲームだ

画面写真1 画面写真2
(C)1996 1998 by Sir-tech Software Inc.

 今週紹介しているゲームは、そのいずれもが続編タイトルだが、最後に紹介するこの「Wizardry」も超有名RPGの続編にあたる。

 「Wizardry」といえば、Ultimaシリーズと並び称されるRPGの傑作だ。ただ「Ultima」はゲームのスタイルをそれほど変えずにシリーズを続けてきたが、逆に「Wizardry」は、今では初期の面影すらないほど変化してきた。そして今回ではファンタジーという世界観はそのままだが、遂にゲームシステムの根幹であるRPGというシステムからアドベンチャーゲームへと変貌を遂げてしまった。

 ただし、リアルタイムで繰り広げられる戦闘シーンなども登場するので、厳密な意味でのアドベンチャーゲームとは言えないかもしれない。さらに、アドベンチャーゲームと言うことでストーリー性は深まり、かなり難しい謎も数多く用意されているという。では、一見さんお断りなのかといえば、そうでもない。今回は「ウイザードリーネメシスアドベンチャー ツアーガイド」というヒント集がパッケージに同梱される。それをひも解けば、初心者でもゲームを進めることが可能なわけだ。より深いストーリーと、美しいグラフィックを楽しむためには、よい手助けとなるのではなかろうか?

 さて、気になる「Wizardry」の最新作だが、開発元のSir-tech Softwareのホームページにはすでに「Wizardry 8」の文字が躍っている。スクリーンショットも公開済みで、今年秋の発売を予定しているようだ。こちらはコテコテのRPG。そういった意味では、これまでのシリーズとはちょっと違った雰囲気のこの「ウイザードリー ネメシス アドベンチャー」はまた違った魅力であふれている。

 

□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.ea.com/eav/
□「ウイザードリィ ネメシス アドベンチャー」の製品情報(和文)
http://www.ea.com/eav/archive/nemsis/
□Sir-tech Softwareのホームページ(英文)
http://www.sir-tech.com/
□「Nemesis: The Wizardry Adventure」の製品情報(英文)
http://www.sir-tech.com/products/nemesis/nemesis.html

 

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[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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('98/2/5)



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