塩田紳二のMSサイトWatch
第5回:12月21日~1月20日まで


 Microsoft関連では、年末から年明けにかけて訴訟問題が賑やかだった。日本も公正取引委員会の調査があったようだけど、どうなりますか。USも日本サイトも訴訟関係の記事や宣伝は相変わらず多いけど、ここにきて、プログラム提供がちょっと一休みって感じだ。


JAPANサイト
http://www.microsoft.com/japan/

 日本は、やはり三が日は更新がお休み。ところで、Japanサイトトップページの左側の部分、Navigatorで見ると、暗い緑の地に黒の文字で非常に見にくい。この緑地の部分が、IE 4.0で見るとグラデーションもかかっていて色も明るいんだが……(IE 3.xだと緑地に白文字で、これも見づらくはない)。Active Server Pageでブラウザ判定してページ表示しているんだったら、それぐらいは配慮してほしいところ。

●Outlook97 Calender Access for Microsoft Schedule+ 7.x/印刷ファイル(ユーティリティ)
http://www.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/outlook/msoutl/
http://www.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/outlook/splprint/

 NT版などのSchedule+7.xを使っているユーザー向けのユーティリティ。前者は、Exchange サーバー利用中にSchedule+7.xの予定表をOutlook97から開くためのもの。後者は、Outlook97からSchedule+7.xの予定などを印刷するためのもの。


●Microsoft SNA Server 3.0日本語版Service Pack 2
http://www.microsoft.com/japan/bkoffice/ntsna/download/30SP2/

 SNAとは、IBMのメインフレーム機のネットワーク体系の名称。なので、SNAって何、という人にはこれはまったく関係ないものだ。ところで、このSNAサーバーでも、MIPSとPowerPCはサポートが打ち切られ、このサービスパックではこれらに対応していない。DECがCompaqに買われたことだし、NTもやはりWintel路線まっしぐらという感じだ。


●Microsoft Systems Management Server 1.2 日本語版 Service Pack
http://www.microsoft.com/japan/bkoffice/ntsms/sms_sp/

 こちらも同じくサービスパック。System Management Serverとは、Microsoft BackOfficeのファミリーアプリケーションで、システム管理用の製品。クライアントが多数あるような場合に管理者が利用する。


●Microsoft Age of Empires体験版
http://www.microsoft.com/japan/games/empires/download/

 古代文明のシミュレーションゲームであるAge of Empiresの体験版。ただし、ゲーム本体だけでも24MBもある。Direct X5が入ると合計で32MB。ダウンロードするにはちょっと「?」な大きさである。DirectX無しで100分ぐらい(32kbit/secで計算)かかる。推定小売り価格が9,800円とのことなので、ダウンロードの前にプロバイダ料金や電話料金と相談したほうがいいかもしれない。


●Microsoft Scripting Engines Version 3.1
http://www.microsoft.com/japan/developer/vbscript/

 VBScriptの実行部分(スクリプトエンジン)はIEなどに含まれている。これは、それをVer.3.1にアップグレードするためのもの。IE40に含まれているのは、Ver.3.0である。なお、この3.1を使うためにはDCOM( http://www.microsoft.com/japan/win95/dcom/dcomj.htm )をインストールしておく必要がある。


●Direct 5.0 NEC PC-98 修正モジュール
http://www.microsoft.com/Japan/DirectX/resources/dx5necfix.htm

 NECのPC-98シリーズ上でDirectX5の不具合を修正するためのモジュール。「キュウハチ」シリーズを呼ぶのにNECのと付けないと混乱するってのは時代の移り変わりを感じる。昔は、「ピーシーキュウハチ」と言えば、日電の98シリーズだけを指してたんだけど……。


●Windows CE Toolkit for Visual Tools 修正パッチ配布のご案内
http://www.microsoft.com/japan/products/windowsce/dev980115.htm

 1月15日で切れたWindows CE Toolkit for Visual Toolsの有効期限を2月15日まで延長するための修正モジュール。このWindows CE Toolkit for Visual Tools自体は、MSDNのユニバーサル会員などに配布はされたが、一般には公開されていないので、ほとんどのユーザーには無関係なもの。あわててダウンロードしても元のβ版を持ってないとなんにもならない。なお、元のβ版は、PC上でWindowsCEのアプリケーションを作成する開発環境。VBのソフトが走るとけっこう開発は楽になるかも。でも、PSIONみたいにCEも標準でプログラム言語入れといて欲しいなあ。

●Windows DNA / Microsoftのユニバーサル データ アクセス戦略
http://www.microsoft.com/japan/developer/windowsdna/
http://www.microsoft.com/japan/developer/data/udastra-j.htm

 車のホンダがHonda DNAって言ってコマーシャルしてるけど、MicrosoftもDNAと言い出した。中身はActiveXって呼んでいたのとあんまり変わらないみたいだが……。ユニバーサルデータアクセスのほうは、ドキュメントのダウンロードが可能。これは、COMを使ったデータアクセスのこと。いままでマイクロソフトでは、ODBCを使ったデータアクセスを提案していたけど、これからはCOMを使ったものにするようだ。


●Windows NT Server 4.0評価ガイド
http://download.jp.microsoft.com/products/ntserver/ver40/tech/ntsrev.exe

 Enterprise版のNT40の評価ガイド。ドキュメント自体がダウンロードできる。企業内でこういうものを買う担当の人って、こんなの読んで資料作るんでしょうか?


USサイト
http://www.microsoft.com/

 クリスマスが入ったせいか、USサイトの内容がちょっと乏しい。しかし、ページの更新自体は、クリスマスも正月も行なわれていて、何かしら新しい情報が提供されている。


●Internet Explorer for Macintosh
http://www.microsoft.com/ie/mac/ie40/

 Macintosh版のIE4.0。日本語版もあるようなので、英語版をわざわざ取ることはないと思うが……。


●DirectX 5 SDK
http://www.microsoft.com/msdownload/directx/dxf/sdk5.0/default.htm

 DirectX5で開発を行なうときのSDK(Software Development Kit)。DirectXは、 DirectX Media(3Dの一部機能やマルチユーザープレイ)とDirectX foundation(描画やサウンド、入力など)に分かれて、体系的には整理されてきたが、まだ難解な感じがする。このSDKも巨大で、ゲームを作るのにこれだけ必要なのかと思うと、素人にはもはや手を出せないところに来てしまった感がある。


●Microsoft Platform SDK January 1998 Edition
http://www.microsoft.com/msdn/sdk/bldenv.htm

 WindowsやNTなんかのソフトウェアを開発するためのSDKである。Microsoftは次々と新技術を提供しているので、SDKも頻繁にアップデートしていく。開発者の方はMSDNなどで最新のCDが入手できるからいいが、個人ユーザーがちょっとプログラムを作ろうとすると、ドキュメントの入手やこうしたSDKの入手など結構大変である。


●OLE DB Software Development Kit (SDK) 1.5
http://www.microsoft.com/data/oledb/download.htm
●Microsoft Data Access Components (MDAC)
http://www.microsoft.com/data/whatcom.htm

 データベースのアクセス方法には、実はOLE DB、ADO(ActiveX Data Object)、RDS(Remote Data Service)、ODBCと4つの方法があり、これらをまとめたものがMDAC(Microsoft Data Access Components)だという。それぞれ、必然性があって出てきたものであるが、それらをさらにまとめてみたところで、混乱は避けられないと思う。

注意: USサイトで配布されているソフトは、特に断り書きのない限りすべて英語版環境向けのソフトであり、日本語環境での使用は保証されていません。最悪の場合、OSさえも起動しなくなる可能性もあります。利用にあたっては十分注意された上、自己責任において利用してください。

[Reported by 塩田紳二]

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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp