塩田紳二のMSサイトWatch
第4回:11月18日~12月20日まで


 今月もさまざまな話題を提供してくれたマイクロソフト。日本語サイトとUSサイトを比較するとやはりUSサイトのほうがアップデートが頻繁だ。日本語サイトもがんばっているようだが、やはり情報量が違う。


JAPANサイト

●Internet Explorer 4.01
http://www.microsoft.com/ie_intl/ja/ie40/download/

 Internet Explorer 4.0(以下IE 4.0)を使っていると「最新版をダウンロードしますか」と聞かれるのでご存じの方も多いとは思うが、IE 4.0のマイナーバージョンアップ版が登場。


●IME97 for Windows 95 Upgrade 新7桁郵便番号辞書
http://www.microsoft.com/japan/office/OfficeFreeStuff/ime/7zip/

 こちらは、IME97で郵便番号を住所に変換する辞書。新しい7桁郵便番号に対応している。


●Word 97 1998 年、1999 年号対応クリップアート(西暦年号のみ)
http://www.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/word/98clip/

 年賀状用のクリップアート集。ワードに付属のはがき裏面印刷ウィザードで使用する。表示が西暦しかないあたり、マイクロソフトが外資系企業であることを感じさせる。


●Word 97 新7桁郵便番号対応 はがき宛名印刷ウィザード
http://www.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/word/7zip/

 Word付属のはがき宛名印刷ウィザードを7桁郵便番号対応にするもの。以前のバージョンで試した方はご存じだろうが、郵便番号の印刷を自分でやろうとするとWordではけっこう面倒なので、このウィザードを使うしかない。もっとも、はがき印刷ソフトで、という選択肢もあるのだが。


●Access 97 / Excel 97 新7桁郵便番号対応キット
http://www.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/access/7zip/

 こちらは、Excel 97、Access 97用の7桁郵便番号対応のキット。この中には以下の5つが含まれている。
 ・新7桁郵便番号ウィザード (Excel 97)
 ・新7桁郵便番号ウィザード (Access 97)
 ・新7桁郵便番号対応はがきウィザード (Access 97)
 ・新7桁郵便番号用カスタマバーコード対応宛名ラベル ウィザード (Access 97)
 ・新7桁郵便番号対応カスタマ バーコード ActiveX コントロール (Access 97)


●Microsoft Word 6.0/95 Binary Converter for Word 97
http://www.microsoft.com/japan/office/officefreestuff/word/converter/Wrd6ex32.htm

 Word 97でWord 95/Word 6.0用のフォーマットでセーブするとRTF(Rich Text Format)になってしまっていた。Service Release 1では、さすがに表示にWord 6.0 / 95-RTFと表記されるようになったが……。このバイナリコンバーターとは、リッチテキストではなく、Word 6.0/95のネイティブフォーマットでファイルをセーブするためのツール。こういったものが用意されるというのは、リッチテキストでの変換は評判が悪かったのかもしれない。


●Visual Studio 97 Service Pack 3
http://www.microsoft.com/japan/developer/vstudio/defaultsp3.htm

 また、出たVisual Studioのサービスパック。この連載の第1回で紹介したのがPack2だが、2カ月後にはPack3の登場となった。雑誌の付録などにも収録されるという話なので、あわててダウンロードする必要はなさそうだ。


USサイト

 日本はOfficeで年賀状という感じだったのだが、だからといってUSサイトはクリス マスカードってわけでもないようだ(米国などでは、市販の印刷カードに手書きのメッ セージというのが一般的のようだし)。


●Get the FREE Microsoft Picture It! 2.0 Trial Version
http://www.microsoft.com/pictureit/trial.htm

 家庭向けフォトレタッチソフトPicture It! 2.0の評価バージョン。このソフト、Twainドライバから複数ファイルの連続読み込みが可能だ。このため、デジカメからファイルを転送するときに便利に使える。連続転送をサポートしているソフトというのは意外に少ないし、デジカメに付属のソフトはPhotoshop以外からは連続読み込みが動かないことも多い。筆者の場合、コニカQ-Mini用のドライバで連続読み込みができました。


●Microsoft Outlook 98 Beta 2 Version
http://www.microsoft.com/outlook/beta2/default7.htm

 前回紹介したOutlook 98がβ2になった。なんでも来年の中盤ぐらいには、Office 98として登場するらしいのだが、日本語化などがちょっと心配。特にOutlook 97のインターネット電子メールは、きちんと設定せずに使うとはた迷惑なので、このあたりが気になる。少なくとも、リッチテキストモードでメールを送るのがデフォルトになっているのはやめてほしいところ。


●Preview the new  Microsoft Project 98
http://www.microsoft.com/project/98download/default.htm

 Projectは、プロジェクト管理ツール。こちもOffice 98登場前のβ版の提供。こうして早めに見せていただけるのはありがたいのだが、従来版との同居が気になるところだ。心配なら、こうしたβ版は入れないほうがいいだろう。どうしてもという場合には、別マシンに入れたほうが無難だ。


●Microsoft SDK for Java, version 2.01
http://www.microsoft.com/java/download.htm

 Windows用アプリケーションをJavaで作るためのSDK。Sunともめごとの種ともなったJ/DirectやAFCといったものが入っている。


●DirectX Media 5.1 SDK released
http://www.microsoft.com/directx/resources/dx5mediasdk.htm

 これは、DirectShowやDirectAnimationなどのSDK。IE 4.0のストリーミングビデオなどの機能はこの機能を使っており、ランタイムが組み込まれているということだ。DirectX 5.0 SDKと組み合わせて利用する。


●Microsoft Word 97-98 Import Converter For users of Word 5.1 or Word 6.x for the Macintosh
http://www.microsoft.com/macoffice/prodinfo/office/coexist.htm
●Microsoft PowerPoint 97-98 Import Converter
http://www.microsoft.com/MacOffice/FreeStuff/PowerPoint/ImpConv.htm

 これらはMacintosh用のWordとPowerPointのファイルコンバーターだ。'98年に登場するOffice98 for Macintoshに含まれるWord 98やPowerPoint 98と、Word / PowerPoint 97のファイルを読むためのツール。マイクロソフトがAppleに出資した際に、Appleの支援策としてOffice 98をリリースするという約束をしたが、それまでのつなぎも配慮したということだろうか。


●Getting the Personal Web Server
http://backoffice.microsoft.com/downtrial/optionpack.asp

 Windows95用のPersonal Web Serverだが、Windows NT 4.0のOption Packに含まれているとのこと。このOption Packは、IE 4.0で自動ダウンロードするか、個別にファイルをバラバラにダウンロードするかのどちらかが選択できるようだが、1MBのファイルを28個もダウンロードする(ダウンロードページでOption2を選択する)のは、ダイヤルアップユーザーにはちょっと辛いところ。
 余談になるが、Windows NT 4.0のOption Packについては、Option Packを入れるのにIE 4.0が必要ということで怒っているユーザーも多いようだ。司法省の提訴などとタイミングが重なっていることもあり、いくつかの媒体で報道されている( http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971206-1.html?mn )。

注意: USサイトで配布されているソフトは、特に断り書きのない限りすべて英語版環境向けのソフトであり、日本語環境での使用は保証されていません。最悪の場合、OSさえも起動しなくなる可能性もあります。利用にあたっては十分注意された上、自己責任において利用してください。

[Reported by 塩田紳二]

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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp