【業界動向】

控訴期間中、中止命令に従うと表明
Windows 98については予定通り、英語版を'98年4~6月期に発売

Microsoft、抱き合わせ販売の中止命令に対し控訴

'97/12/15(現地時間) 発表

 米Microsoft社は15日(現地時間)、米連邦地裁が「Windows 95」とWebブラウザ「Internet Explorer(IE)」の一括購入の強制を中止するよう命じたことについて、これを「誤り(error)」として同日、連邦高等裁判所に控訴したことを明らかにした。
 同社では「今回の訴訟にあたり、裁判所は司法省の訴えにないことまで取り上げ、当社に警告も抗弁の機会も与えなかった」としている。
 また、「今回の中止命令は、米国内の全会社に対して、自社製品の技術革新という権利を脅かす危険な判例となり得る」と訴えている。

 なお、同社は控訴期間中、中止命令に従うとしており、従来のIE搭載のWindows 95に加えて、IEを搭載しない製品も並行して供給するという。Windows 98については「予定通り、英語版を'98年4~6月期に発売する」としているが、「訴訟の成り行き次第では、Windows 98のライセンス提供のあり方に変化を持たせる」として、IEを組み込まないWindows 98を出荷する可能性もあることも示唆した。

□Microsoftのホームページ
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1997/Dec97/12-15doj.htm
□関連記事
【12/12】連邦地裁がMicrosoftに抱合せ販売禁止を命じる
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/971212/ms.htm
【12/12】後藤弘茂のWeekly海外ニュース
司法省とMicrosoft -裁判緒戦はどっちが勝った?-
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/971212/kaigai01.htm

('97/12/16)


[Reported by seino@impress.co.jp / 永田順伸]


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