4日間集中連載(全4回)

OCN接続してみました
~私はいかにしてNTTを愛するようになったか~

TEXT:塩田紳二


 筆者は、フリーで原稿などを書くことを生業としているが、インターネットが常時必要なこともあって、自宅にOCNエコノミーを引くことにした。これはその顛末である。


第3回:いよいよ工事

 しばらくして、NTTの工事担当より電話があった。7月1日開通なので前日の6月30日に工事に来るという。なるべく速くしたいので午前中を指定する。しかし、工事日の1週間前に「予定が消化しきれないので工事予定を午後にしてほしい」と連絡あり。まあ、電話もしないで来ないよりましなので了解する。

 OCNといっても電話と工事は一緒である。前述のMDFに来ている空き回線とMDFからIDFまでの配線を接続し、IDFでそれを配線する部屋へいく配線に接続するだけでこちら側の工事は完了である。

 うちの場合、IDFから部屋内への配線は6芯のケーブルで行なわれており、このうち2本がいまISDNで使われている。残り4本のうちの2本でOCNを配線するわけだ。

 うちの中にあるモジュラージャックは、コネクタが1つしか出ていないので、これを2口用のものと交換すれば基本的な工事は完成である。
 工事の方は2名来て、モジュラージャックの工事(といってもコネクタを取り付けるだけだが)をしている間にもう1名がMDF側から工事を始める。

 どう考えても配線そのものは30分程度で終わるはずなのだが、なかなか工事の人が戻ってこない。1時間ほどして戻ってきたが、なんでも、ビル側と金沢のOCNセンタ側の工事が遅れていて、配線は完了したものの、接続ができないらしい。それで、向こうの工事が終わるまで待つという。まあ、ずいぶんと不手際なことと思ったが、こちらではどうしようもない。

 結局、この待ち時間で1時間ほど取られたが、なんとか接続は完了した。ちなみに接続点検は、工事の人が持ってきたノートPCでpingを打つだけのものだった。

 しかし、これで終わりではなかった。工事をしてもらったモジュラージャックは、ラックの奥にあり、ちょうどラックの柱のすぐ脇にモジュラージャックのパネルが来ている。このパネルを新しいものに取り替えてねじを止めるだけの作業なのだが、柱がじゃまをして取り付け作業がうまくいかないらしい。これでえんえん2時間ほど工事の人が作業をしていた。
 またNTTの人が持ってきたモジュラージャックコネクタは、NTT製のものだが、うちのマンションに最初からついていたものは松下電工製で、取り付けフレームなどに互換性がないらしい。なので、この日は結局、片方は壁からケーブルが出て、その先にモジュラージャックコネクタがぶら下がるという状態になっていたのだ。

 すでにうちでは晩御飯の支度が始まっており、子供を風呂に入れなければならない時間になっていたが、工事の人をおいて風呂に入るわけにもいかず、ちょっと困った。

教訓:簡単な工事でも時間がかかることはある。

 翌日、別の工事会社の人が来て、コネクタを付け替え、パネルをはめて帰った。その作業時間は10分ほどであった。これで工事は終了である。

[Text by 塩田紳二]

※明日2日版では、最終回「OCNのための環境設定とOCNの使い心地」をお送りします(編集部)


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