さて、先週の物欲「俺が買い集めたコンピュータメンテナンスツール類」はとっても楽しく読ませて頂きました。やっぱ、スタパ師範は読ませる文章がうまい。モノに対する愛情がヒシヒシと伝わってくるところなんか、物欲を志す者としてうなずけるものが多々あるよね。でも、アレが足りない。何故アレがないの。あんなに便利なアレがないなんて……とゆーわけで、今回のネタはスタパ師範に引き続きメンテナンスツール第二弾です。
ちなみに、私もこうしたツール類には目がないほう。ホームセンターに日用品を買いにいくつもりが、ついつい、あやしいツールを見つけて衝動買いして奥さんに怒られてたりする。電工ドライバーとか圧着ペンチとか高電圧用テスターとか上下に動かすとくるくるまわるドライバーとか精密ドライバーひと揃えとか自転車のペダル回し用レンチとかプラグレンチとか「なんでこんなもん必要なのぉ?」というツールがごろごろ転がってたりする。
ところで、AT互換機をバラしたあるいは組み立てたことがあるなら誰でも大量のネジ類と格闘しているハズ。ケースのフタの固定、ドライブの固定、カードの固定といたるところで活躍するのがドライバーだ。なんといっても、ドライバー一本あれば、AT互換機をバラすのはどうってことないもんね。大抵の人は手回しのドライバーを使ていると思うが、ネジの数が多くなると、ネジを緩めたり締めたりを繰り返すだけで疲れてしまう。あげくの果ては、どーせケースなんて常に開けたり閉めたりするからネジ止めするのめんどーだからそのままにしちゃえ。カードも頻繁に交換するんでめんどーだからいいや....なんてことになりがちだ。えっ、そんなことしてるのは私だけだって? (こーゆーのはトラブルの元なんで、よい子はマネしないでね)
まーとにかくAT互換機はネジが多いからバラすのも組み立てるのもとっても大変だというわけです。
元来不精者の私としては、このネジ止めがとにかく面倒。逆回転しないラチェット式ドライバーも使ったし、ドライバーの柄を上下に動かすと、ドライバーヘッドが回転するものも使ってみた。でも、いまいちしっくりこない。なんかいいものないかなと思って色々探してみたら、ありましたありました「電動ドライバー」ってヤツが
今回紹介する松下電工の「プロ用充電ドリルドライバーEZT168C60(以下EZT168C60)」(購入価格19000円)もトルク調整、クラッチが付いている。おまけに、回転数の調整もできるというスグレモノだ。商品名についている「プロ用」って言葉はダテじゃあないのだ。あ、ちなみに安い電動ドライバーにはクラッチなし、トルク調整なしってのもあるけど、間違ってもこういうヤツは買わないように。後でネジをなめちゃってとっても悲しい思いをするだけですから。
それと、電動ドライバーを選ぶ結構重要なポイントはワイヤレスかどうか。電動ドライバーはワイヤレス(充電式/乾電池式)とワイヤード(ACから電源を供給)の2タイプがあり、断然ワイヤレスのほうが使いやすい。ACコードをずるずる引っ張りつつ作業するよりはワイヤレスの方がコードもじゃまにならないので、楽に作業することができる。ワイヤレスには充電式と乾電池式があるが、パワーがあるのは充電式。乾電池タイプは避けた方が賢明だ。
電動ドライバーの使い方は凄く簡単。まず、先端にビットをセットして、回転方向を決めて、クラッチを調整する。しかるのちにトリガーを「グッ」と引くと、先端が「がーーー」っと回ってネジを締めたり緩めたりできるという寸法だ。クラッチを調整しておけば、必要以上の力がかかることはないので、締めすぎる心配もない。実際に使ってみると実に楽しい。ほんの数秒でネジを締めたり緩めたりできるのだ。いままで手回しドライバーで苦闘していたのがまるでウソの様だ。あんまり、楽しいんで家中のネジを締めたり緩めたりしてしまいました。
EZT168C60のクラッチは6段階の調整が可能。トルクは5Kgf-cmから70Kgf-cm。最もトルクが弱いモードは小ネジや、すでにメス側にネジが切られているときに利用するのに最適。最もトルクが強いモードでは堅い木材へのネジ締めや、ドリルビットを利用して穴を空けるのに使う。
それと、意外と便利なのが回転数の調整機能。EZT168C60はトリガを引くと先端が回転する仕組みになっているが、トリガの引きしろで回転数を変化させることができる。トリガを軽く引くとゆっくり回り、ぐっと引き込むと高速に回転する。つまり、ネジを締めるときに、最初はゆっくり回しつつセンターを決め、ある程度ネジが入ったら高速に回転させ一気にネジ締めをするという芸当ができるのだ。さすが、名前に「プロ用」とついているのはダテじゃあない。ちなみに、これはメス側にネジが切られていない材料をネジ止めするときに真価を発揮する(たとえば、木材のネジ止めなどね)。
私が購入したビットはプラスビット、マイナスビット、ヘキサレンチ、トルクスビット、ドリルなどがセットになっているもの(購入価格3980円)だ。「安くてたくさん入っててラッキーじゃん」と思ったがこれは失敗だった。長時間使っていると、ビットの先端が目に見えて消耗してしまうのだ。ビットセットにはプラスビットが同じサイズのもの数種類入っているので、元々消耗するものなのかもしれないが、きっと高いビットよりも安いビットのほうが消耗が激しいんじゃないだろうか。まー、消耗するという前提で安いビットを買うか、ちょっと高めの良いビットを買うかは好き好きかもしれないが....
ところで、ビットを使うときのコツは、あたりまえのことだけどネジに合ったものを使うこと。ネジよりも小さいサイズのビットを使うとネジをなめることになってしまうからだ。そのため、大きめのビットから順番にネジに合わせていくことをオススメする。あ、ちなみに、ビットは帯磁しているものとそうでないものがある。帯磁しているものはネジが先端にひっつくんで結構便利だ。でも、フロッピーディスクにビットを落とすとひょっとしたらデータが壊れるかもしれないんで気をつけよう。パソコンにとって磁石は最大の敵だからね。
実際、ネジ止めがメインの家具のキットは電動ドライバーがあると非常に作業がはかどる。先日もカーテンレール(15本くらい)のネジ止めと、これまた通販で購入したテーブルのキットを組み立てたけど、電動ドライバーのおかげで疲れることなく「あっ」という間にでき上がった。やっぱ、電動ドライバーはエらいぜ。他になんか組み立てるもんないすかねー。