Winnning Post3
ジャンル:競馬シミュレーション 発売メーカー:光栄 標準価格:11,800円 対応OS:95 備考:最新の種牡馬、'97年度新番組などを収録したシリーズ最新版。レースシーンで特定の馬を拡大表示する「ピックアップ機能」などの新要素も収録。 なお、5月16日まで、同社ホームページ上で、育てた馬を競争させる「ウイニンググランプリ」が開催されている。優勝者には、賞金10万円などの特典が用意されている。 |
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光栄が誇る競馬シミュレーション「Winning Post」(以下、WP)の第3弾がついに登場した。WPは、ダビスタなどと比べ、とくに競馬を知らなくても、それなりに楽しめるところがよかった。調教も調教師まかせなので、細かい作業をせずとも、自分の馬がかってに勝って、賞金を稼いでくれる。ちょっとしたコツさえ知っていれば、あとは単純作業の繰り返しで、億万長者に大変身してしまうこともできた。これについては後述。
だがWP3となって、いままでとは違ったフィーチャが数多く含まれている。そのへんを紹介しつつ、WP3をみていこう。
●目的はサイアーラインを形成すること
サラブレッドの繁栄を溯っていくと、3頭の馬にたどりつく、という話は有名。その3頭とは、ダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン、バイアリーターク。(JRA主催の競馬場にいくと、ビデオをみせてくれるので、興味のある人はどうぞ)。現存するサラブレッドは、必ずこの3頭いずれかの子孫となる。これら父の系譜をサイアーラインというのだが、WP3の目的は、自牧場の種牡馬をサイアーラインとして残すことにある。そのためには、産駒が大活躍しなければならない。つまり、優秀な子孫を多く残せば、その親である種牡馬もサイアーラインの一部となって、永遠に語り継がれる。もっとも、サラブレッド300年の歴史の中で、名前を残すということはたいへんなことだ。
●スーパーホースを手に入れたいのだが……
WP3を開始すると、1頭の種牡馬と肌馬を選択する。つまり、この組み合わせが自牧場のサイアーラインのはじまりだ。この選択は慎重にしよう、といっても競馬を知らなくては選びようもない。種牡馬は好きな馬を選んでくれていいのだが、肌馬はできればニックス(相性のいい馬)がある馬を選びたい。ダビスタをプレーしたことがあるユーザーなら、だいたいわかるはず。ちなみに、私はダンスインザダークを選択した。屈腱炎さえなければ、いまでも走っていておかしくない馬。この馬の母はダンシングキイで、ダンスパートナーやエアダブリンを生んだ名牝である。ノーザンダンサーの和合性がうまくいかされているよね。ちなみに、ヘイルトゥリーズンとノーザンダンサーはニックス。
ちょっと、種牡馬選びのヒントをいえば、ゲーム開始後にスーパーホース(以下、SH)として登場する馬がいる。この馬たちの父親を選ぶと、ゲームもスムーズに進む。たとえば、トウカイテイオーやサッカーボーイなど。
SHというのは、WP独特のシステムで、コンピュータが作り出した激強の馬のことである。SHの前ではどんなに強い馬でも、直線で置かれていってしまう。つまり、SHさえいれば、血統などを考えなくても、賞金を稼いでくれる。WP、WP2までは、ビジュアルでそれとすぐわかったのだ。これが最初に述べたWPをスムーズに進めるコツだった。ところが、WP3では見分けがつかなくなっている。
では、SHは手に入らないのか? じつは、そうでもない。WP3でもイベントで誕生した馬はSHである確率は高いし、レース場でほかの馬主と賭けをして、勝ったときに教えてくれる馬の中にいる場合もある。もちろん、自牧場から誕生することもある。とにかく、それを見破るすべは、いまのところ発見されていないが(ないのかな?)、馬が3歳時の秘書や調教師のコメントで、判断するしかない。
SHが見破れなくなったために、WP3の難易度はグンと上がった。ニックスやインブリード(近親交配)を駆使して、できるだけ走る馬を作るしかない。
●熱く燃えるゲームとなったWP3は、絶対買いだ!
WP3では、秘書も一新されたが、いままで秘書役だった人もいろいろなところで会える。海外G1や地方のレースにも簡単に参加できるようになったので、強い馬さえできれば、全G1制覇も難しくはない。でも、目的はサイアーラインの構築にあるわけだから、そのへんも意識しておかないと、あっという間に、種牡馬のラインが途切れるゾ。
ゲーム自体は難しくなっているが、その分やりごたえができて、私はいいと思う。もっとも、競馬を知らない人は、最初は苦労するかも。でも、秘書や牧場長のいうことを聞いていれば、いずれは強い馬が生まれるから、種牡馬選びさえ間違わなければ、すぐさま破産ということもないだろう。いちおう、馬券大作戦というワザもあるのだが、これはゲームバランスを崩す恐れがあるので、教えない(たいしたことじゃないけど)。
とにかく、競馬好きなら、絶対買いだ。でも、はまると仕事できなくなるから、ほどほどにね。
●余談:ちょっと、血統の話
ちょっと、血統の話、してもいいかな? いいよね(笑)。
サラブレッドの開祖が3頭、というのは前述したとおりなのだが、現在のサラブレッドのほとんどがダーレーアラビアンのラインから生まれた馬だ(約9割といわれている)。この系統は、ダーレーアラビアンから4代目に生まれた名馬エクリプスの名前をとって、エクリプス系ともいわれている。この系統はスピードとすぐれた和合性があいなって、いまでも繁栄をし続けている。
ゴドルフィンアラビアンは、現在では種牡馬としてはほとんど残っていなくて、インテント系で少しいるだけ。将来的に、この系統は母系でほそぼそと生き残るだけじゃないかな。バイアリータークは、日本では偉大な功績を残した血統だ。かのシンボリルドルフを筆頭とするパーソロン系が、底力と器用さで日本独自の血統として繁栄している。本当はもっと話をしたいんだけど、これが目的ではないので、このへんで。
[Text by Akira Onomichi]
□Weekend Summary
●EAV、「Jane'sプラチナパック」、「Need for Speed II」などを発売 ほか