DIABLO
ジャンル:アクションロールプレイング 発売メーカー:Blizzard Entertainment社 対応OS:Windows 95 備考:最大4人までのネットワークプレイに対応した、リアルタイムアクションロールプレイング。現在、秋葉原などで英語版が販売されている。 |
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●最大の特徴はネットワークプレイ
最大の特徴は、ネットワークプレイが可能なことで、接続方法はモデム、ケーブル接続(RS-232C)、LAN(IPX)、Battle.netの4種類から選択できる。オススメは何といってもBattle.netだ。Battle.netとは、チャットルームのようなもので、参加費は無料。Battle.netで接続するには、ゲームをマルチプレイモードで起動すると、インターネットに接続されている端末で、表示される選択肢からBattle.netを選ぶだけでいい。接続に際してURLなどを意識する必要はない。インターネット経由で接続することで、不特定多数の、世界中のプレイヤーたちとチャットをしながら仲間を集めたり、他のプレイヤーたちの冒険に加わることもできるのだ(最大4人まで)。
モデムやケーブル接続では最大2人、LANでは最大4人まで参加可能で、友人など特定のプレイヤーと遊ぶのに適している。ただし、ネットワークプレイで最後まで遊ぶためには、参加人数分のCD-ROMが必要となる。CD-ROMがドライブに入っていないと、使えるキャラクターが“WARRIOR”のみとなり、最初のダンジョンの途中までしかプレイできない。
ここでは、Battle.netでのネットワークプレイレポートを行なう。
キャラクター選択画面 | Battle.netのチャット画面 |
●日本人向けのチャンネルも利用できるBattle.net
まず、Battle.netに接続すると、チャット用のウィンドウが表示され、リアルタイムでチャットや、仲間の募集などが行なわれている。日本人向けのチャンネルもあり、英語力がなくても参加できるのだが、日本語がサポートされていない。アルファベットでのチャットを強いられるのがつらいところだが、とりあえず仲間を募り、ダンジョンに潜ってみることにする。
仲間が集まったところで、パスワードなどを設定してスタート。スタート地点は、「Tristram」と呼ばれる街で、RPGにつきものの武器屋をはじめとして、薬屋、各ダンジョンへの入り口などがある。最初に入れるダンジョン以外は、一定のレベルに達していないと入れないので、いきなり「DIABLO」のいるダンジョンへ行くことはできない。
まずは住人との会話(音声とテキスト表示。すべて英語で、しかも早口)で情報を集め、武器を購入し、移動や装備などの基本操作に慣れておこう。ここでも、参加しているプレイヤー同士でチャットができる。
装備などはドラッグ&ドロップで行なう | 住民との会話はすべて英語だ | ダンジョンでもチャットができる (写真はIPX接続の画面) |
●ダンジョンではすべてがリアルタイム、気を抜いたら死が待っている
装備を整え、情報を集めたら、いよいよダンジョンに挑戦だ。ダンジョンは暗く、視界が限られているため、どこに敵が潜んでいるかわからない。重厚な音楽も、緊張感を盛り上げる。メンバーは全員初心者なので、最初は仲間同士で固まって、恐る恐るチャットをしながら進む。
初めのうちはいきなり敵に囲まれてパニックになり、逃げるためにマウスをクリック、追いつかれたら敵をクリックして攻撃、危なくなったらポーションをクリックして回復など、無我夢中であちこちをクリックしまくることになる。1回のプレイで何百回もクリックすることになるので、マウスの連射機能がほしくなってくる。
ダンジョンではすべてがリアルタイムなので、どんな時でも容赦なく敵は襲ってくる。一緒に歩いていたプレイヤーが突然いなくなり、「HELP ME!」というメッセージを最後に消息を絶ったり、「GYAAAAA!」という悲痛な叫びを送ってきたプレイヤーを助けにいったら、大量の敵が自分にも襲い掛かってくることもある。とにかく、慣れるまでは一瞬たりとも気が抜けない。
1回目は、地下1階であえなく全滅。その後、地道に戦いながらレベルを上げて、何とか地下3階まではたどりついたものの、途中で「Butcher」という名前の強力な敵キャラクターに襲われたところで再び全滅。一度死んでしまうと装備がその場に散らばってしまうため、他のプレイヤーに取られる前に、自分で取りに行かなければならない。お金も減ってしまうので、予備の装備を持っていないと非常に苦しい。
●殺し屋や賞金稼ぎにもなれる自由度の高さ、行動の仕方はプレイヤー次第
「DIABLO」では、味方を攻撃することもできるので、一緒に潜ったプレイヤーを倒すことで、金品を強奪することもできる。当然、プレイヤーを殺しまくっていれば恨みをかい、袋叩きにあったり、ホームページ上で他のプレイヤーから指名手配されてしまうこともある。既に、被害を被ったプレイヤーからの依頼を受けて、バウンティーハンター(賞金稼ぎ)として活動しているプレイヤーもいるようだ。
もちろん、こうした物騒なプレイヤーばかりではない。プレイヤー同士でアイテムの交換をしながら、ひたすらダンジョンでレアアイテムを探す人など、ネット上には、さまざまな人が参加している。
つまり、リスクさえ理解していれば、どんな行動をとるかはプレイヤー次第なのだ。インターネットを使える人は、参加して仲間を集めてみよう。そうでない人も、「DIABLO」の自由度の高さと、“深さ”をぜひ体験してほしい。
シングルプレイモードでは、トラップや謎を解明しながらイベントをこなしていくことになる。マップ上の仕掛けなども、マルチプレイとは別物になっている。シングルプレイモードのキャラクターは、マルチプレイで使うことはできないので、シングルプレイでレベルをあげておいて、ネットワークデビューすることはできない。
なお、発売元であるBlizzard Entertainment社のホームページから、体験版のダウンロードも行なえるが、ファイルサイズは何と50MB以上で、「ダウンロードには、28.8kbpsのモデムで約5時間かかります」との但し書きが掲載されている。オープニングアニメーションのみのダウンロードも可能だが、こちらもファイルサイズが11.1MBもある。
今回の調査結果を見る限りでは、販売価格はほぼ横並び状態となっている。一時期は、入荷後即日売り切れとなるショップや、8,000円近い販売価格を設定していたショップもあったようだが、現在では在庫状況、価格ともに落ち着いて来ているようだ。
なお、Blizzard Entertainment社の通信販売ページでは、54.95ドルで販売されている。また、「Diablo T-Shirt」(19.95ドル)などのグッズも購入できる。
ショップ | ツクモパソコン本店 03-3253-5599 |
T-ZONEミナミ 03-3257-2770 |
ソフマップ1号店“Chicago” 03-3253-9255 |
OVER TOP 03-3255-3443 |
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販売価格 | 5,930円 | 5,940円 | 5,980円 | 6,000円 |
この価格は、PC Watch編集部が、5月16日に各ショップの店頭での表示価格を独自に調査したものです。この価格で販売されることを保証するものではありません。実際の販売価格は変動いたしますので、購入時に各ショップの店頭にてご確認ください。各ショップの場所等については、各ショップにお尋ねください。
編集部では、個別のメールや電話でのお問い合わせにはお答えいたしかねます。
[Reported by seino@impress.co.jp / suzuki-k@impress.co.jp]
□Weekend Summary
●セガ、「スカイターゲット」、「マンクスTT」を発売 ほか
('97/5/16)