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Weekend Watch【'97/3/28版】

 今回のゲームソフトインプレッションは、セガのMMX専用ソフト「電脳戦機バーチャロン」です。アーケードでは現在も稼働中で、続編の制作も発表されている人気ゲームだけに、注目している人も多いのではないでしょうか。パソコン版は現在、MMX Pentium搭載パソコン(NECの「ValueStar」、松下の「WOODY PD」など)のバンドル版のみがリリースされており、ソフト単体では、4月に発売される予定です。購入を検討している人は必見です。
 インプレッションや記事に関するご意見・ご感想、とりあげて欲しいゲームソフトや企画などは、pc-watch-info@impress.co.jpまでお寄せください。


■ゲームソフトインプレッション■

電脳戦機バーチャロン


Cyber Troopers Virtual ON:
(C)SEGA ENTERPRISES,LTD.1995,1997

ジャンル:対戦型ロボットアクション
発売メーカー:セガ
発売予定日:4月
予価:8,800円
対応OS:95
備考:アーケードから、セガサターンにも移植された対戦型のロボットアクション。キーボードのほか、2ボタンジョイスティック+キーボード、2ボタンジョイスティック×2、別売の専用コントローラや、マイクロソフト サイドワインダーゲームパッドでの操作も可能

【筆者紹介】
  • 名前:田沼弓彦
  • 好きなジャンル:対戦挌闘と('80年代の)アドベンチャー
  • プロフィール:セガをひたすら愛し、セガの移植作が多いということだけで、現在もFM-TOWNSを複数台所有。ゲーム専用マシンもPC-FXやジャガーなども含め、すべてそろえるヘビーユーザー
【総プレイ時間・ハード環境】
  • 総プレイ時間:約3時間
  • 使用ハード:NEC「PC-9821V166」(ValueStar)
    CPU:MMX Pentium 166MHz
    メモリ:32MB
    グラフィック:Matrox Graphics社製「MGA-1064SG」(2MB)


アーケード版そのもののグラフィック、
ガンダム世代には涙モノの「電脳戦機バーチャロン」

Cyber Troopers Virtual ON:
(C)SEGA ENTERPRISES,LTD.1995,1997

 セガ・エンタープライゼスのロボット対戦挌闘ゲーム「電脳戦機バーチャロン」は、貴重なMMX専用ソフトだ。「バーチャファイター」や「デイトナUSA」など同社のPC用ゲームがサターンからの移植であるのに対し、「バーチャロン」はアーケード版から直接移植されたため、グラフィックなどのレベルが非常に高い。特にサターン版で気になった爆発シーンでの煙のグラフィック処理、デモシーンなどの不満は見事に解消されている。

 ゲーム内容は、今さら説明するまでもないだろうが、用意された8機種のロボットから1つを選んで闘う3Dポリゴンの対戦挌闘。闘うステージには、コンテナや樹木もあるので、それを盾に敵の攻撃を避けるなどの戦略も必要となる。


Cyber Troopers Virtual ON:
(C)SEGA ENTERPRISES,LTD.1995,1997

●専用スティックは必須、対戦もネットワークがお勧め

 アーケード版では、2つずつボタンがついた2本のスティックで操作を行った。しかしPC版では、前後左右への移動、および高速移動、ジャンプ、ガード、3種類の攻撃、自機の回転など複雑な動きをキーボードの入力で行わなければならないため、非常に辛い。サターン版を元に開発された専用スティックが4月に発売されるようなので、是非購入しておきたい。

 1台のパソコンで、2人での対戦プレイも可能だが、画面上に2つのウインドウが開いて、お互いのアングルでの戦闘シーンが表示される。17インチのモニタで対戦すると、1人分の画面はなんか携帯TVのサイズみたいで悲しい。さらに2人で1つのキーボードを使い、しかも1人当たり5つ以上のキーを操作することになり、拷問に近い状況だ。対戦するならば、ネットワークでのプレイをお勧めする。

●アーケード版そのままのロボットの質感、重圧感

 しかし、ロボットの質感、重圧感の表現は見事。画面を見る限り、アーケード版そのものといって良い。「ガンダム」世代には、涙モノのゲームといえそう。

 ロボットの中には、1台だけ美しい流線形のボディをまとったピンクのマシン「フェイエン」が登場するのだが、これが結構強い! 前述したように、このゲームは基本的にどのロボットを選んでも、3つの武器が使える。選んだ機種によって、使える武器が手榴弾だったり、ビーム砲だったりして各ロボットを特徴づけているのだが、フェイエンの武器の1つは、「ハート型ビーム」。桃色のハートが相手に向かって、追尾しながら飛んでいく。敵に与えられるダメージも結構高い。さらに、自分がある程度ダメージを受けると、脱皮するかのごとく体の色が変化して、各武器が強力になる。この状態でハート型ビームを2回ほど敵にぶつけてやれば、相手を簡単にスクラップにすることができる。

 「何よりも破壊が美学だ」という人には、巨大な大砲を持ったロボットなども選択できるので、お好きな奴をどうぞ。ガンガン大砲撃ちまくるのも快感!……なはずなのだが、セガが「PC版バーチャファイターの5倍以上のテクスチャを貼っている」と胸をはるだけあって、動作がものすごく重い。

●メモリは最低でも64MB、できれば100MB以上必要

 メモリ32Mバイトのマシンでプレイしたのだが、移動中に画面が止まってしまったり、快適なプレイができたとはいえなかった。あわててメモリを拡張したが、最低でも64MB、できれば100MB以上のメモリを積んでからプレイすることをお勧めする。

(編集部注:メーカー発表の動作条件は、MMX Pentium 166MHz、メモリ32MB、640×480ドット、Highカラーモード必須となっています)

[Text by 田沼弓彦]


Weekend Summary
●日本ファルコム、「ソーサリアン」最新作などを発表 ほか

近日発売ソフトタイトルカレンダー
●3/28~4/4発売予定ソフトタイトル
●新規追加、発売日変更ゲームソフトタイトル

ゲームソフト発売予定カレンダー
3月4月5月未定MMX対応タイトルPower VR専用タイトル


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp