まぁ、デスクトップ一台ならばこれでもいいのだが、パソコンが増えてくると置き場所を確保するのも大変になってくる。ちなみに、筆者はメインのマシンにPentium 166MHzのWindows 95マシン、サブにPentium 90MHzを2つ搭載したマシンをNT 4.0 Serverで利用している。仕事部屋がとってもせまいので、この2つのマシンを置くのにも苦労している。マシンを置くスペースは確保できるのだが、問題はキーボードとマウスの場所。当然キーボードとマウスを置く場所は使いやすい位置でなければならないのだが、これがなかなか難しい。キーボードを2つ並べて置いてみたけどやっぱり使いにくい。結局両方のマシンにキーボードを繋いで、キーボードを置くスペースとマウスを操作するスペースを確保して、使う方のマシンのキーボードをそこに置くというスタイルで使っている(ちなみに、左の写真が本邦初公開。私の原稿書き用マシンである)。
これはこれでいいんだけど、やっぱり結構うっとしい。普段はメインマシンのキーボードとマウスが使いやすい位置に置かれているんだけど、いざサーバマシンを使おうとしたときにキーボードとマウスを引っ張り出して使うわけだ。あー、広いスペースが欲しいよーん。
たしか、このキーボードはT-ZONEで6千円程度で購入したと思う。ちなみに、このキーボードを購入したのは遙か昔なので、お約束のWindowsキーとかは付いていません。そういえば、昔PC-6000シリーズでワイヤレスキーボードを標準装備したものがあったなぁ。たしか、「六本木パソコン」って愛称じゃなかったっけ……。
ところで、このキーボードは赤外線によるワイヤレスキーボードだ。赤外線の送信部はキーボードの上部にあり、受光部をパソコンのキーボード端子に繋ぐような格好になっている。キーボード本体の電源は単三乾電池2本。受光部はキーボードインターフェィスから電源を供給する形になっている。
このキーボードを使えば、私の狭い部屋でも快適にマシンを2台使えるぜ。というわけでしばらく使ってみた。たしかに、コイツは便利。うっとおしいケーブルがないので、さささっとキーボードを取り出せばOKだ。ちなみに、3m程度離れても十分認識してくれる。電池も結構長持ちするようだ(まだ交換していないが1年以上使っている)。そう、大きいモニタを使っていても、十分離れた所からキーを打てるので目にもやさしいのだ。
と、ここで問題が発覚。マウスだ。マウスにはケーブルがついている。おまけにWindowsはマウスがないととっても使いにくい。つまり、キーボードはワイヤレスで快適なんだが、マウスはワイヤレスじゃあないからやっぱりうっとおしいのだ。ワイヤレスのマウスを買ってくればいいのだが、ワイヤレスマウスでもやっぱりマウスを操作するスペースが必要なんでちょっと面倒だ。
たしか、このキーボードもT-ZONEあたりで購入したと思う。このときも秋葉を徘徊していたのだが、サイフに1万円しかないのにもかかわらず、8800円也のキーボードを買って、駐車料金1000円也を払ったため、首都高の料金(700円也)を払えずに一般道を通って自宅に帰ったような気がする。銀行に行けばいいんじゃないかって? まぁ、その通りなんだけどそれほど気に入って買ったってことを表現したかったわけです。
さて、このキーボード。先ほどのキーボードと外観がよく似ているが、それもそのはず、同じメーカー製(SEJIN Electron INC.)だったりするのだ。このキーボードのほうがトラックボールとボタンが付いているぶんだけやや大きめ(1cmほど奥行が違う)。赤外線の受光部のサイズと形状も同じ。あ、そういえば、買った時期が最近なので、このキーボードにはお約束のWindowsキーが付いています。
違いは赤外線の受光部。さきほどのキーボードは受光部からはキーボードコネクタにつなぐケーブルが付いているが、このキーボードの方はキーボードコネクタに繋ぐケーブルと、PS/2マウスコネクタに繋ぐためのケーブルの2つがでているというわけだ。
さすがに、マウスに比べるとトラックボール+ボタンってのはちょっと使いにくいし、ボタンが結構固いんだけど、有線じゃないのですごく便利。ワイヤレスキーボード単体で使っていたときは、先ほども書いたようにマウスが有線なんで結構ストレスがたまったが、このキーボードではそんなことはない。
つまり、赤外線が届きさえすればどんな格好で使ってもOKなのだ。もちろん、机に置いて普通に使うのもいいけど、寝ながらとかでも大丈夫。たとえば、プロジェクターで壁に画面を写して、リクライニングチェアーに座りながらパソコンを使うってこともできるハズ。そういう環境なら原稿を書くのもきっとはかどるだろうなぁ……。
ま、結局のところポインティングデバイスがトラックボールなので、あくまでもサブとして考えたほうがいいかもしれない。メインのマシンでこのキーボードを使うのではなく、サブマシン(利用頻度の少ないマシン)のために、このキーボードを利用すれば便利に使うことができるハズだ。
[Text by 広野忠敏]