●Klamathの正式名はPentium II
米Intel社の次世代Pentium Pro「Klamath(コード名)」の正式名称が決まった。「Pentium II」というのがそれ。えっ? 拍子抜けしたって? まあまあ、そう言わずに。Intelのリリース「Intel Discloses the Name of Its Next Processor Targeted at the Business Market Segment」によると「II」というところで大きなステップであることを強調しているとか。でも、このあと、Pentium III、Pentium IVと続くなんてことはないよね。
さて、ちまたで今、大きな話題になっているのは、Internet Explorer 4.0のβ版の発表がいつかということだ。有力なのは、2月の最後の週という説だが、3月に入ってからという説も流れている。少なくとも、開発者向けのβ版は3月頭までには出るだろうという予想が有力だ。その根拠のひとつを示しているのが次の記事。「Internet Explorer 4.0 NDA News!」(BrowserWatch,2/10)によると、現在出ているIE 4.0のプリベータ版の機密保持契約(NDA)の有効期限は3月3日なのだだそうだ。つまり、それより前という可能性が高いというわけ。開発者向けより少し遅れて、3月半ばに公開版が登場するというのも考えられる。それから、今回はβ版ではなく、「platform preview」になるという情報もある。「Microsoft's Internet Explorer skips beta cycle, 'platform preview' slated instead」(InfoWorld,2/13)
仁義なきモデム戦争、とでも呼びたいのが今のモデム業界の状況。先週の主役は米Motorola社で、同社はそれまで特許侵害で訴えていた米Rockwell International社と和解、それまでのことは水に流してモデム開発で協力することになった。ところが、その同じ日に、こんどはRockwellと56Kbpsモデム開発で対立する米US Robotics社を提訴したのだ。昨日の敵が味方になったら、その敵がこんどは敵になったというわけ。なんとも、お忙しいことで。「Motorola drops lawsuit with Rockwell, files new suit against U.S. Robotics」(InfoWorld,2/13)や「Motorola Sues U.S. Robotics As Modem Wars Get Hotter」(The Wall Street Journal,2/13 またはこちらでサーチ)で。
このところ米Apple Computer社ネタはニュースサイトの目玉なのだが、先週、強烈だったのは「Something's Rotten in Cupertino」(FORTUNE,3/3)。スティーブ・ジョブズ氏が、親友である米Oracle社のラリー・エリソン会長と組んで、Apple買収を考えているかも知れないと示唆している。じつは、OracleによるApple買収のウワサは以前にも流れたことがある。加えて、Apple株はさらに下がって、確かに今は買い頃と言えば買い頃だけど、でも、そういう可能性はないでしょう...なんて言っていると、また、何が起こるかわからないからなあ。
さて、先週のこのコラムで注目が必要と予告したカンファレンス「DEMO 97」が、やっぱり凄い話題となった。カンファレンスの公式発表はこちら「DEMO 97 this just in」だが、ライブなレビューが欲しければ、とりあえず「Gadgets stream from Demo 97」(CNET,2/10)とか「Demo 97 provides showcase for emerging products, technologies」(InfoWorld,2/10)を読んでもらうのがいちばん。JavaSoftの「DOS版JavaOS」「JavaSoft Takes On Microsoft Windows」(COMPUTER RESELLER NEWS,2/11)だとか、米VeriFone社の「Personal ATM(預金引き出し機)」「VeriFone Brings E-Commerce Closer」(COMPUTER RESELLER NEWS,2/11)とか、米Navitel Communications社のWindows CE電話だとか、変なモノオンパレード。
('97/2/18)
[Reported by 後藤 弘茂]