●Microsoft、今年はMemphisとBoston?
またまた四半期の決算で利益を大幅に伸ばした米Microsoft社は、今年も数々の新製品で攻め立てるらしい。なかでも目玉は「Memphis(Windows 97)」。Microsoftは先々週から米国でMemphisのベータ版を開発者向けに出し始めたが、これはまだIE 4.0が入っていないバージョン。「Microsoft Attempts To Dispel Memphis Confusion」(COMPUTER RESELLER NEWS,1/10)によると、フィーチャが揃ったベータ版は3月に出てくるという。
3月には、Microsoftはもうひとつ重要な発表を行うらしい。それは「Boston」(コード名)と呼ばれるプログラミング言語を統合する開発ツールスィーツ。しかし、http://techweb.cmp.com/iw/newsflash/nf613/0117_st5.htm「Microsoft To Take Development Tool Strategy Beyond Boston」(Informationweek,1/17)によるとこれはまだファーストステップで、来年にはより完全に統合された開発環境が登場するという。
□「Microsoft Attempts To Dispel Memphis Confusion」
(COMPUTER RESELLER NEWS,1/10)
http://techweb.cmp.com/crn/dailies/weekending011097/jan10digC.html
さて、MMXテクノロジPentiumプロセッサの登場で、ますます関心が高まる「Klamath(MMX搭載Pentium Pro)」関連のニュース。今週も、ますます具体性を増した記事が登場した。
□「Intel targets multimedia with Klamath rollout and aggressive price cuts」
MPU業界と言えば、このところ赤字続きだったりジェリー・ロジャース社長が辞めたりとあまりグッドニュースがなかったのが米Cyrix社。ところが、Cyrixに関して、ちょっと気になるニュースが流れ始めた。前にも伝えたが、「Gx86」(コード名)という,x86コアにバスコントローラやメモリコントローラ、グラフィックスアクセラレータなどを組み込んだ統合チップを使った超低価格パソコンを大手パソコンメーカーと出そうとしているというウワサだ。下馬評に挙がっているのは米Compaq Computer社で、Gx86を使ったパソコンは700~1,000ドル程度になるという。もっとも、Gx86がらみのニュースは、昨年後半からたびたび流れており、それにもかかわらず実際には登場していない。さて、実際のところはどうなのだろう。
□「Cyrix heads for low end」
お気に入りのレストランが、ある日から低料金で食べ放題のサービスを始めた。ところが、行ってみると「ただいま満席です、しばらくお待ち下さい」の札がかけっぱなし。これが、全米ナンバーワンのパソコン通信「America Online(AOL)」の現状だとレポートするのは「America Online: on hold and in court」(The Seattle Times,1/16)。同社は、MSNなど他のパソコン通信が19.95ドル無制限アクセスに移行したのに押されて、12月から他社と同じ19.95ドルのサービスを始めた。しかし、その結果は予想通りの大混雑となったという。たまりかねたユーザーが、ついに各地でAOLに対して訴訟を起こし始めた。このAOL訴訟関連のニュースは、先週はどのニュースサイトにも登場した。
□「America Online: on hold and in court」
('97/1/20)
[Reported by 後藤 弘茂]
(InfoWorld,1/17)
http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?970117.wintel.htm
●CyrixのGx86で700ドルパソコン?
(CNET,1/15)
http://www.news.com/News/Item/0,4,7034,00.html
●いつも満席? AOL
(The Seattle Times,1/16)
http://www.seattletimes.com/extra/browse/html97/aoll_011697.html
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