●Appleの新OSはWindows NTのAPIをサポート??
1月7日(日本時間では1月8日早朝)から始まる歴史的なMacworldを前にして、ニュースサイトはまだ米Apple Computer社関連の記事でいっぱいだ。もちろん、焦点はAppleがMacworldで計画を発表すると見られている新OSの話題。たとえば、 「What's Apple's Next Move?」(COMPUTER RESELLERNEWS) では、NeXT Softwareの副社長が新OSがWindowsNTのアプリケーションとAPIもサポートするようになるだろうと語っている。本当か?
また、 「Andreessen praises Apple plan」(CNET,12/24) は、既存のMacintosh用アプリケーションが新OSの上では動かないと報じている。ただし、米Netscape Communications社のマーク・アンドリーセン上級副社長は、それでもAppleとNeXTの連合を高く評価、新OSを支持すると言っている。まあ、すべては、あさって早朝の発表を見てからだ。
昨年から話題の56Kbpsモデムだが、じつは、56Kbpsモデムではないという話が持ち上がってきた。 「56-kbps modem? Not quite」(CNET,1/2) は、U.S.Roboticsが実験の結果、最大のダウンストリームの速度は53kbpsになってしまうと述べたと伝えている。まあ、もしそうだとしても、画期的に速いことは変わりがないのだからいいんだけど、最初に56Kbpsって言われていると、ちょっとソンしたような気にもなる。U.S.Robotics以外の技術はどうなんだろう?
Microsoftが今年半ばに予定しているWindows 95の後継バージョン通称「Windows 97」に2バージョンあるという記事を見つけた。 「Microsoft debates FAT choice for Windows 97」(InfoWorld,1/3) によると、MicrosoftはWindows 97で、ファイルシステムにFAT-32を持たせたバージョンと、従来のFAT-16だけでFAT-32を持たせないバージョンの2つを検討しているという。機能的にはうれしいFAT-32だが、OSの根幹のファイルシステムの改良となるため、いろいろ微妙な問題を抱えているというわけだ。
PC Watchといえば、山田先生のおかげで今ではデジカメWatchサイトとして有名。そこでというわけではないが、デジカメにも関係する面白い記事をひとつ。 「Startup develops a CCD-CMOS hybrid」 (Electronic Engineering Times,1/6) によると、Suni ImagingMicrosystems社というベンチャーが、デジカメに欠かせないCCD (charge-coupled device)を、メモリやMPUの製造に使われるCMOSプロセスと融合させる技術を開発、来年から量産に入るという。この技術を使うと、マルチトラックを同時に再生することで100倍速相当の性能を出せるCD-ROMドライブや、簡易指紋判別システムなどを低コストに実現できるという。そして、デジカメなら、究極的にはワンチップの撮りっ切りデジカメができるかも知れない。
この年末年始は、 「Pentium prices to slow down」 (CNET,1/2) など、MMX搭載Pentium(P55C)関連のニュースも多数見かけた。また、MMX搭載Pentium Pro「Klamath」の記事もちらほら。たとえば、 「Klamath systems are around the corner, but expect a hefty price」 (InfoWorld,12/31) ではKlamath搭載マシンは、当初は各種システムコンポーネントの不足などからかなりシステム価格が高くなると予想している。Klamathは440FXチップセット(従来のPentium Pro用チップセット)でも動くが、Klamathに合わせて機能強化された440LXチップセットも遅れて登場するという。
('97/1/6)
[Reported by 後藤 弘茂]