海外ではすでに自社ブランドのデジタルカメラを発売している三洋電機(国内ではほとんど知られていないかも・・・)が、いよいよ今回「DSC-1」という超具体的な参考出品機種を公開した。
あまりに具体的なので、担当者に聞いてみると、発売は年内というよりも来年春のようだ。スペックの詳細はここのとおりで、結構なレベルまでいってそうだ。価格は10万円以下というが、このスペックから見ると、年内発売でも6~7万円台という感じか。
スタイルは見ての通り、コンパクトカメラそのものという感じ。しかも、光学ファインダー採用で、内蔵メモリーのみというところも、C-400Lあたりを連想させる。もっとも、デザイン的には、オリンパスほどオシャレではなく、どちらかというと実用的なもので、もう少し質感が高く、楽しいデザインでもいいと思った。デジタルカメラはこれから、ひとつのファッションになる可能性もある(サイバーショットを見るとそう思う)ので、もっとデザインに気を使うべきではないだろうか(もっとも、シャープや松下よりずっといいと思うけど・・・)。
スペックが公開されているにも関わらず、まだ変更の可能性もあり、現在フォーカスは常焦点とマクロの切り替え式だが、状況によってはAFになる可能性もあるという(AFに賛成一票!)。
また、VGA(640×480ドット)画素で、2MBメモリーで、JPEG圧縮で、30枚撮影できることになっているが、この圧縮率では、テレビ画面や液晶モニター上ならなんとかなっても、CRTモニターやプリント作製時には、結構画像の細部がつらそう(DS-7の例を見てもそうだ)。このあたりも気になるところだ。
もっとも、今回参考出品されたものは、現在主流になっているレベルのスペックだけに、年末でも遅めで、来年春では競争力に乏しくなりそう。もっとも、価格がもの凄く安いなら話は別ですが・・・。
□三洋電機(株)のホームページ(この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.sanyo.co.jp/
[関連記事]
【1996/10/1】サンヨーの普及型デジタルカメラ「DSC-1」(編集部によるレポート)
【1996/10/7】とってもきれいなサンヨーの低温カラー液晶モニター(山田久美夫氏によるレポート)
[Reported by 山田 久美夫 ]