後藤弘茂のWeekly海外ニュース
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●中国語版Windows 95に隠し政治アジテーション発見
中国市場進出を進めるMicrosoftが、思わぬつまづき。中国語版Windows 95で、中国本土で使われている簡体字から香港や台湾で使われている旧字への変換を行うと、単語によって、中国指導者らを「共産党の山賊ども」と呼び、台湾政府に「本土を取り返せ」と檄を飛ばすフレーズがポップアップするという。台湾で作らせたら、とんでもないことになってしまったというわけで、Microsoftは回収に走り回っているそうだ。

Microsoft Rushes to Remove Phrases From Chinese Software
The Wall Street Journal
9/29
https://interactive6.wsj.com/edition/current/articles/SB843960071941528500.htm

●ハッカー・ミトニックに懲役100年の可能性
昨年逮捕された有名ハッカー、ケビン・ミトニック氏が、さらに過去のハッキングの余罪で起訴された。富士通やSun Microsystems、南カリフォルニア大学などへの侵入などの罪だ。すべてが有罪となった場合、ミトニック氏の懲役は100年を超えることになるという。ハッキングも積もればすごい罪になる。検事は「長い長~い年数だ」とだけコメント。

Mitnick arraignment set
CNET
9/27
http://www.news.com/News/Item/0,4,3891,00.html

●13年前に海中に投じた手紙がインターネットで戻ってきた
あるスコットランドの家族が、海岸を散歩中、13年前にニューヨークにいた恋人同士がクルーズの記念にバミューダ沖で海に投じた、ビン入りの手紙を見つけた。通常は、そこで話は終わりだが、インターネット時代には違う。家族はインターネットを使ってその恋人たちを追跡、結婚して引っ越していた彼らを見つけて、手紙を渡すことに成功した。美談。

Scottish family finds note in a bottle
CNN
9/28
http://www.cnn.com/TECH/9609/28/internet.bottle.wir/index.html

●IntelのMMXは思ったほど性能が出ないという意見が噴出
Intelの次世代MPUに採用されるマルチメディア命令セットMMXのスピードに疑問が生じている。x86ソフト開発者のメーリングリストによる討論によると、MMX命令と浮動小数点演算命令の切り替えでシステムステイト情報の保存による時間ロスが生じるため、パフォーマンスに限界があるという。ただし、Intel筋によると、この問題が大きいのはPentiumベースのP55Cだけで、MMX搭載のPentium Pro「Klamath」では、この切り替えは少なくともP55Cの6倍速いという。

Speed of Intel's MMX multimedia extensions is questioned
Electronic Engineering Times
9/30
http://techweb.cmp.com/techweb/eet/news/96/921news/speed.html

('96/9/30)

[Reported by 後藤 弘茂]


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