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山田久美夫の見た
カシオQV-100、交換修理後の個体をテスト
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すでに既報のとおり、カシオQV-100の初期不良による色ムラなどの欠陥は、無償交換というカシオの処置でおちついたが、交換後の製品は交換前の製品とくらべてどのように改善されているかを確認するためにテストを行なった。
テストのため、PC Watch読者のご協力をえて3台のQV-100を用意し、うち2台を秋葉原のカシオサービスステーションで交換し比較テストに供した。以前、製品テストに供したものと同じ個体と比較した。ご協力いただいた読者の方にお礼を申し上げる。
なお、このレポートは山田久美夫氏が撮影を行ない、口述した原稿を編集部がまとめたものである。(編集部)
光線引き
交換前に比べ、若干の改善はみられる。輝度の強いものからライン上へ光跡が伸びる傾向は残っているが、量はやや減っている。一応改良されているというべきか。
暗所
同じセッティングで、撮影しているが、露出レベルがまったく異なる。旧タイプは明るいぶん、シャドウのノイズが目立つ。新タイプは、画像が暗く、シャドウがつぶれているため、ノイズはめだたない。
また、ノイズ自身もやや低減されている。
遠景建物
色を見るためのサンプル。 中間調からシャドウにかけての緑かぶりは、大幅に減少し、自然な発色になっている。曇天だったため、赤外線の影響はない条件だったが、旧タイプは緑がかぶっている。
曇天のため、ハイライト部の撮影ができず。ハイライト部の色合いはチェックできなかった。しかし、交換したメリットがあらわれている1枚である。
花
ごらんのとおり、今回のような小雨まじりの曇天というフラットな光線の条件下では、新、旧両機種間の色調差はほとんどない。レンガや赤い花の部分を見ると、新機種は、やや赤が強調されているのがわかる。
蛍光灯下
他のシーンではみられないほど、改良前後で明らかに色が違う。
結論
- 1.交換前と交換後の個体では、たしかに違いは見られる
- 2.リコール前で問題だった緑かぶりはなくなっている。
- 3.強い光源を撮影したときの光線引きは、軽減されているが、残っている。
- 4.蛍光灯下では色調に違いが見られる。
- 5.暗いところには弱くなっている。
- 6.渋めの色調と高めのコントラストはそのままである。
- 7.解像力は変わっていない。
- 8.交換後の個体は複数用意したが、液晶表示パネルの個体差はあるが、撮影されたデータについてはほぼ差がなかった。
今回の試用は、きわめて短時間で、しかも天候に恵まれず撮影条件がかぎられており、わずかな資料しか入手できなかった。とはいっても、掛け値なしの交換後の実写サンプルであり、読者の判断材料としていただきたい。
交換後のQV-100は、8月5日のレポート掲載のベータ機の実力とほぼ同等であり、これが本来のQV-100の実力とみてよさそうである。詳細部分に関しては、そちらのレポートをお読みいただきたい
なお、ランキングについては、なお、いくつかの条件下で撮影を行ない、そのうえで判断させていただきたい。
○参考記事
【8/30】カシオ、QV-100の無償交換をホームページで告知
【8/26】“製品版”カシオQV-100 VS 富士フイルムDS-7実写レポート
【8/5】山田久美夫のカシオQV-100ファーストインプレッション
('96/9/9)
[Reported by 山田久美夫]
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp