【リレー連載 物欲道修行記】


リレー連載 物欲道修行記

第3講 テレコム道 家元:法林岳之

 本講の講師、法林岳之氏は、通信関連ではこの人、というライター氏である。最近はパソコン専門誌・専門書のみならず、活躍の場をビジネス書まで広げてテレコム道の布教につとめている。通信についてたいへん詳しいのはもちろんだが、周辺機器にも詳しく、CPU載せ換え・クロックアップなどの濃いネタから、マウスやジョイスティックなどの小物までをカバーしている。
 なお、法林氏のホームページは、編集者から通信業界関係者までが利用しているという、通信関連情報の充実したページ。テレコム大好きの読者はぜひいちどアクセスしてみることをお勧めする。(編集部)

CD-ROMドライブは多い方がえらい!?

 今さらのようだけど、最近、魅力的なCD-ROMタイトルが増えてきた。えっちなタイトルではなく、仕事をする上で役立ちそうなCD-ROMタイトル、つまり辞書などの類だ。個人的に購入したものの中でも の3枚は特に気に入っており、できれば常に読み書きできるようにしておきたいと考えている。

 ところが、パソコンには元々CD-ROMドライブは1台しかない。複数のCD-ROMドライブを接続するのも手だが、SCSI接続のものはSCSI IDを台数分も消費してしまうし、ATAPIタイプは内蔵しかできない。

 そこで便利なのがいわゆる連装式CD-ROMドライブだ。現在、連装式CD-ROMドライブは、パイオニアナカミチアルプス三洋電機GATEWAY2000にOEM供給)などが生産しているが、価格的にやや高いため、正直なところ、二の足を踏んでいた。

 そんなときに見つけたのが、今回購入したナカミチMBR-7だ。MBR-7は一昨年から昨年前半に掛けて販売されていたもので、最近ではほとんど見かけることはなかった。ところが、新宿のソフマップMac館で、在庫処分品が売られているというのだ。しかも価格はなんと 1万円 である。これを見逃す手はない。パッケージにはMS-DOS/Windows3.1用とMacintosh用のドライバ、フルピッチコネクタのSCSIケーブルが添付されていた。おそらく最後の最後の在庫処分なのだろう。ちなみに、DOS/V PowerReport編集部の小川氏は、ちょうど1年前に同じドライブを2万9800円で購入したそうだ。ハッハッハ、修行が足りんな。

 一応、簡単にスペックを紹介しておくと、

インターフェイス SCSI-2
使用ディスク CD-ROM、CD-DA、CD-ROM XA、Photo CD(マルチセッション対応)
データ転送速度 300Kbytes/s(サスティンド倍速)
平均アクセス時間 380ms
ディスク回転速度 411~1,061rpm
バッファメモリ 64Kbytes
消費電力 最大25W(AC100V)
外形寸法 195(W)×95(H)×320(D)mm
重量 3.9kg

といった感じだ。「何を今さら倍速ドライブなんて……」と思うかもしれないが、はっきり言ってCD-ROMドライブは速さより機能だ。4倍速を超えてしまったら、実用レベルはほとんど変わらない。大枚はたいて10倍速ドライブを買ったり、グラストロンでゲームに酔うよりは100倍マシだ(グラストロンを買う暇があったら、さっさとISDNにしましょう。 → 広野)。

 在庫がなくなるかもしれないので、取り急ぎ買ってはみたが、実はまだまったく触っていない。この原稿を書くにあたり、とりあえず箱から出しただけ。これだから、単なる物欲ヤローはいけねぇ(笑)。まあ、そんなに急がなくても、一ヶ谷兼乃氏の教えに従い、将来的にPentiumProマシンでサーバーを作ったときにぶら下げてもいいし、いろいろ使い道はあるだろう。

MBR-7  とりあえず箱から出してみると、とにかくその大きさと重さに驚かされる。これで人を殴ったら、結構、ヤバいかもしれない。ミステリー小説の灰皿か花ビンくらいのインパクトはありそうだ。試しに、テスト機(オリベッティM4-90 modulo)の上に鎮座させてみたのが上の写真。やはり強烈に でかい 。
 先に購入した知人の話によれば、メディアチェンジのときの動作は多少かったるいものの、実用上は何ら問題ないとのこと。とにかくさっさと仕事を片付けて、早く動かしてみたいところだ。やっぱ、買う暇作ったら、触る暇も作らないとダメだな。

[Text by 法林岳之]


【関連情報URL(英文)】
ナカミチドイツ法人のページ MBR-7の情報はもちろん、他の連装式CD-ROMドライブの情報も掲載されている。
ナカミチ米国法人のページ ただし、あまり製品情報はない。


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp