後藤弘茂のWeekly海外ニュース


ニュースサイトWatch 第4回

■AOLダウンの原因 ほか

■AOLダウンの原因
 会員数620万と、超巨大パソコン通信へと急成長を遂げた米America Online社が、先週は19時間にわたってダウンしてしまった。さっそく、成長に見合うだけの設備投資を怠ったツケだという非難の声が上がったが、それに対して、AOL側は、これはシステムの問題ではなく人為的なエラーだと主張。

America Online says human error contributed to being lost in cyberspace
Nando Times Aug 9
http://www.nando.net/newsroom/ntn/info/080996/info7_9925.html

■P55Cは来年へ
 先週、もうひとつ話題になったのは、米Intel社がP55Cの出荷を遅らせるという記事。十分な量のP55Cが生産できないという見通しから、発表は年内に行うが、ボリューム出荷は来年の第1四半期にずれ込むという。これでは今年後半のPentiumは、ほとんど行き詰まり状態なのでは。

Intel will postpone P55C with MMX
Electronic Engineering Times August 12
http://techweb.cmp.com/eet/current/hr.html

■Cyrix復活なるか
 MPU関係のニュースをもうひとつ。米Cyrix社がMicrosoftなどと協力しながら、1,000ドルのインターネットパソコンを企画しているというスクープが登場した。コード名Gx86という、5x86コアに、バスコントローラやメモリコントローラ、グラフィックスアクセラレータなどを組み込んだ統合チップ(以前5GX86というコード名で知られていたものとほぼ同じと思われる)を使うという。 Cyrix teams with Microsoft on a $1,000 Internet PC
InfoWorld Electric Aug 6
http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?96086.cyrix.htm

■Microsoft、3Dチップにも進出
 先週、米ニューオーリンズで開催されたSIGGRAPH '96では話題が多かったが、なかでも参加者の度肝を抜いたのがMicrosoftの「Talisman(タリスマン)」だった。これは、3Dグラフィックス時代に合わせた新しいグラフィックスアクセラレータチップのアーキテクチャ。半導体メーカーと協力して、実現に向けて行くという。いよいよMicrosoftは、グラフィックスチップにまで手を出すのか。

Talisman: Commodity Realtime 3D Graphics for the PC
Microsoft発表資料
http://www.microsoft.com/hwdev/devdes/talisman.htm

■Copland登場早まる!?
 ところで、遅れに遅れている米Apple Computer社の次期OS「Copland」だが、どうやら一度にリリースされるのではなく、完成した部分からじょじょにリリースされるらしい。AppleではCoplandの出荷を来夏としていたが、この方式により、来年1月と6月にはその機能の一部を提供できるらしい。

Apple's New Operating System Will Be Released in Increments
Wall Street Journal Interactive Edition August 8
https://interactive2.wsj.com/edition/resources/documents/search.htmでサーチ

('96/8/12)

[Reported by 後藤 弘茂]


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