最近色々話題になっている、アドバンスト・フォト・システム(以降APS)専用フィルム・スキャナの第一号がやっと7月12日に出荷された。パソコンとのリンクを考えた場合、"デジタルカメラ"と"普通のカメラ"の丁度中間に位置するのがAPSである。さて、その実力や使用感はどうなのだろう!?
何時もの様に、買ってきて説明書もろくに読まずに設定を開始した。AS-1はプラグ・アンド・プレイに対応しているので、「ケーブル接続→電源ON→自動認識→ドライバ・ロード……」と、Windows 95なら凄く簡単だ。これなら初心者でもトラブる事無く設定できる。
気が付いた点は、
画像の取り込みは、TWAIN32に対応したアプリケーションを使う事になる。筆者の場合はPhotoshop 3.0.5を使用したが、高速転送モード(ECP)ならスキャン時間も気にならない。価格の割には良くできたシステムだ。余談になるが、少し前に発売されてたばかりのEPSONの35mmフィルム・スキャナも購入したが、この時期に出る周辺機としては「プラグ・アンド・プレイ未対応」、「パラレルポート仕様にも関わらず本体のLPT1は使えない(つまり別途インターフェースカードが必要)」と、購入層を考えると非常にお粗末な設計であった。少しはAS-1を研究すべきであろう。 |
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さて肝心の画質であるが、少なくとも今回使用したコンビネーションでは良くない。この写真に限らず全ての絵が非常にザラザラしているのだ。Windows WorldExpo'96の時にデモで見た「写ルンですスーパースリム」で撮ったフィルムと同じ印象である。但し、"安価なコンパクトカメラで撮った35mmフィルムをフィルム・スキャンした場合と傾向が似ている"ので、単にカメラの性能が影響しているだけでAS-1の問題ではないと思われる。もう少しグレードの高いAPSカメラを借りて、再度挑戦してみたい。筆者としてはCanonのEFレンズが使えるIXY(現時点では参考出展、秋に発売予定)が、非常に気になっている。
もとデータは896×512/16MColorであるが、 640×480にトリミングし 320×240/256ColorのGIFへ変換 |
たまたま手元に一本しかAPSフィルムが無かったので、その中からのピックア
ップ
Akiko Hasegawa
現在、藤沢FM木曜日12:00~14:00 パーソナリティ
使用したカメラとフィルムは
Canon IXY
and
FUJICOLOR nexia A
思ったとおり、APSフィルム・スキャナは「ポン!!」とカートリッジを入れ、目的の写真を選択するだけなので非常に扱い易い。35mmフィルム・スキャナではマウントする時に「ホコリ」、「微妙なズレ」、「キズ」が気になり、スキャンする前段階での細かい作業が必要となる。そう言った意味から、このAS-1はAPSの魅力を十分に引き出してくれるフィルム・スキャナの第一号だ。今後、他社からも出荷されるので、APSカメラと共に非常に楽しみである。
FUJIFILM PHOTO-SCANNER AS-1の詳細は
こちら
をご覧ください。
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