●注目の高機能PCMCIAカード
Windows95が標準でPCカードをサポートしたことにより、PCカードのバリエーションが増え、新規格に対応した製品もかなり早く登場するようになった。
一方、国内では最も古くからモデムを販売していたアイワもPCカードモデムの新製品を参考出品していた。最も注目したいのは、V.34対応28.8Kbpsモデムと10BASE-T準拠のLANカードの機能を1枚のPCカードにまとめたPV-JE2810(写真右)だ。同様の製品は米国MegahertzのXJ-EM3288Tなどが知られているが、国内ではこうしたマルチファンクションタイプのPCカードはほとんど販売されていなかった。東芝のLibretto20のように、PCカードを1基のみ装備するノートパソコンなどには有用なアイテムと言えるだろう。アイワではこの他にも、28.8Kbps対応PCカードモデムの新製品PV-JF2882を出品していた。
●モデムからRS-232Cケーブルが消える?
通常、デスクトップ機でモデムを利用するときは、パソコン本体とモデムをRS-232Cケーブルで接続する。しかし、ケーブルの取り回しが面倒な上、ノートパソコンなどと併用するときは、さらにケーブルとつなぎ換える必要があった。
メガソフトが参考出品していたIrモデムは、モデムの前面にIrDA準拠の赤外線通信ポートを備えたもので、RS-232Cケーブルなしにパソコンとの接続を可能にしている。モデムの背面にはRS-232Cコネクタも備えているが、PDAやノートパソコンで通信をするときは、Irモデムの前に設置するだけで使えるようになるわけだ。
また、昨日のレポートに掲載した33.6Kbps対応モデムだが、ダイアモンド・マルチメディア・システムズが発売するSupraブランドの28.8Kbpsモデムも33.6Kbpsへのアップグレードをアナウンスしていた。アップグレードに関する情報は、同社のWWWサーバーやFAX情報サービス(03-3552-1300)でアナウンスされる予定となっている。
[Reported by 法林岳之]