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NEW PRODUCTS TESTREPORT

東芝
DynaBook G3/510PME
スタイリッシュな新筐体を採用したDynaBookのフラグシップモデル
TEXT:一ヶ谷兼乃 Kenno Ichigaya


従来の東芝製PCから大胆なイメージチェンジを図ったプレミアムブルーの外装は、落ち着いたイメージで個人の部屋にもよく似合う
 ノートPCでは定評のある東芝から2001年の秋冬モデルが発売になった。秋冬モデルでは、ほぼすべてのラインナップが見直され、個人向けモデルは一部の機種を除きOSとしてWindows XP Home Editionがインストールされる。新しくなった東芝の個人向けマシンの中でフラグシップに位置付けられるのがDynaBook Gシリーズだ。このシリーズの特徴は「ハイクオリティ」という言葉に集約されており、高性能なCPUの搭載のみならず、3Dグラフィックスやサウンド機能にも重点が置かれている。

 今回紹介するのは同シリーズの上位モデル、DynaBook G3/510PME(以下G3/510PME)である。CPUとしてPentium III 1.0GHz、チップセットはIntel 815EP、内蔵メモリは標準256MB(最大512MB)、内蔵HDDは30GBという構成で、フラグシップモデルと呼ぶにふさわしい内容となっている。ディスプレイは15インチのSuperView カラーTFT液晶で、解像度は1,024×768ドットに対応する。この液晶をドライブするのがデスクトップ向けのGeForce2 MX相当の機能を備えるnVIDIAのGeForce2 Goで、16MBのビデオメモリを合わせて搭載することにより、3D描画もノートPCとしては高速に処理することができる。ノートPCに16MBのビデオメモリとは贅沢な印象を持つかもしれないが、最新の3Dゲームなどを楽しむためには必要な容量である。


ポインティングデバイスは、これまで東芝の上位モデルで採用され続けていたスティック型ではなく、タッチパッドだ ヒンジ部にはスピーカーが内蔵されており、高品質な音楽再生が期待できる

本体右側面(上)にはコンボドライブ、左側面(下)にはSDメモリーカード用のスロットなどを備える
 外部ストレージとしてはバッファアンダーラン防止機能を持つDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブが搭載される。FDDに関しては、内蔵ドライブでなく、USB接続の外付けドライブが付属する。通信関係のインターフェイスに関しては56kbpsモデムに加え10Base-T/100Base-TX対応Ethernetポートが装備される。Type2×2もしくはType3×1のPCカードスロットに加え、スマートメディアおよびSDメモリーカードの専用スロットが搭載されている点もほかのノートPCにはない特徴だ。3つのUSBやIEEE 1394、マイク入力、LINE IN、VIDEO OUT、光オーディオ出力、ヘッドホン出力、外部ディスプレイ出力、赤外線通信ポートなども備え、インターフェイス面は全般的に充実していると言えよう。

 キーボードはブルーのトランスルーセントタイプで、Caps Lock時などにはキーボードの下から光るLEDが装備されているため状態が分かりやすい。液晶画面の付け根部分の左右にはサブウーファーを搭載したHarman/Kardon製のステレオスピーカーが組み込まれている。外装もプレミアムブルーと呼ばれるクリアコートの施された濃いめのメタリックブルーで、上品な光沢のあるボディは高級感のある仕上がりだ。


背面部にはモデム、Ethernet、USB、IEEE 1394端子などを備えているが、シリアル、パラレル端子は持たない
 基本性能が高いだけに、その操作感は快適で、どのような処理を行なうにもストレスが感じられないスムーズな動作を実現している。パワーのあるビデオチップと十分なビデオメモリにより、ブロードバンドコンテンツや3D映像もなめらかな再生が可能だ。DVD-Videoの再生に関しても15インチの大画面でコマ落ちのない迫力ある映像を楽しむことができる。それに加え内蔵スピーカーはノートPCに搭載されているものとしては優れており、筆者がこれまで触れてきたノートPCの中でもダントツに高音質だ。

 本機は、高性能なハードウェアに加えて、Windows XPを使ってのブロードバンドインターネット、マルチメディア、3Dゲーム、ビジネスアプリケーションなど、多くの分野に対応できるハイクオリティなマシンに仕上がっていると言えよう。


  • 製品名:DynaBook G3/510PME
  • 標準価格:オープン(実売250,000円前後)
  • 問い合わせ先:株式会社東芝
  • TEL:0570-00-3100(東芝PCダイヤル)
  • URL:http://www.toshiba.co.jp/
  • CPU:Pentium III 1.0GHz
  • チップセット:Intel 815EP
  • メモリ(最大):256MB PC133対応SDRAM(512MB)
  • HDD:30GB(Ultra ATA/100)
  • FDD:外付けUSB接続(3モード)
  • DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブ:CD-R書き込み最大8倍速、CD-RW書き換え最大8倍速、DVD-ROM読み出し最大8倍速、CD-ROM読み出し最大24倍速
  • ビデオチップ:nVIDIA GeForce2 Go
  • ビデオメモリ:16MB
  • ディスプレイ:15インチTFTカラー液晶
  • 最大解像度:1,024×768ドット/1,677万色
  • サウンドチップ:Intel 815EP+AC'97 CODEC
  • モデム:56kbps(V.90対応)
  • キーボード:87キー
  • 外部インターフェイス:USB×3、IEEE 1394(S400、4ピン)×1、ディスプレイ(D-Sub 15ピン)×1、LINE IN×1、ヘッドホン/S/P DIF OUT(光ミニ)×1、マイク×1、モデム(RJ-11)×1、10Base-T/100Base-TX(RJ-45)×1、AV出力×1、IrDA×1、PCM CIA Type2×2(Type3×1、CardBus対応)、SDメモリースロット×1、スマートメディアスロット×1
  • 電源:リチウムイオンバッテリおよびAC電源
  • バッテリ駆動時間:約2.1時間
  • 本体サイズ(W×D×H):330×273×35.9mm
  • 重量:約3.1kg
  • OS:Windows XP Home Edition
  • 付属ソフト:Office XP Personal、携快電話5in、筆ぐるめ Ver.9.0など

    ■写真撮影
    若林直樹(STUDIO海童)

    □東芝のホームページ
    http://www.toshiba.co.jp/
    □製品情報
    http://dynabook.com/pc/catalog/dynabook/011024g3/index_j.htm
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