|
NEW PRODUCTS TESTREPORT |
エプソンダイレクト | ||
Endeavor NT-1400 | ||
モバイルPentium III-M 1.2GHzも搭載可能なBTOノートPC | ||
TEXT:竹内慶人 Yoshito Takeuchi |
本体右側面には光学ドライブが搭載される。用途に応じて、CD-R/RWドライブや、コンボドライブも選択可能となっている |
まず、BTOによって選択可能なパーツとその選択肢を見てみると、CPUはモバイルCeleron 733/866MHzもしくはモバイルPentium III-M 866/933MHz、1/1.2GHz、メモリは128MB~640MB、HDDは20/30/40GBとなっている。光学ドライブはCD-ROMドライブのほかにも、CD-R/RWドライブやDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブも選択可能だ。また、OSには最新のWindows XP Home Edition/Professionalを選択できるほか、ビジネス向けとして実績のあるWindows 98 SE/2000 Professionalも選択可能となっている辺りは、信頼性を重視する企業ユーザーも顧客に多く持つ同社らしい点だ。なお、チップセットとビデオチップは固定で、それぞれIntel 830MP、ATI MOBILITY RADEON M6-Mだ。
試用機はモバイルPentium III-M 1.2GHz、メインメモリ128MB、HDD容量30GBといった構成で、OSにWindows XP Professionalがプリインストールされたものだったが、モバイル用で最速のCPUを搭載していることはあり、Windows 2000と比較して動作の重くなったWindows XPでも軽快に動作する。また、性能に定評のあるRADEONコアのビデオチップを用いることで、一般にノートPCでは弱いとされている3D表示もデスクトップPCと比べて遜色ないレベルで実現されている。ディスプレイは14.1型と比較的大型で、解像度は1,024×768ドットに対応。輝度、コントラストは良好で見やすいものだった。
背面にはUSBやEthernetなど、近年需要の高いポートに加え、シリアル、パラレルなどのレガシーポートも揃う | 本体左側面部には2基のPCカードスロットを備えており、これを使っての拡張が可能となっている |
新たに採用されたキーボードは良好な打鍵感を与えてくれる。また、Enterキーが大きいなどその配置も好感が持てる |
操作性も良好だ。キーボードも従来からの強化点の1つで、メカニカルキーを新たに採用している。その操作感はキーの遊びが少なく、タッチがしっかりとしたもので、好感が持てた。また、キーボード上部には四つのアプリケーションキーが装備され、それぞれに使用頻度の高いアプリケーションを登録することで快適な操作性が得られる。細かな点だが、このクラスのノートPCとしてはACアダプタが軽量・コンパクトな部類に入り、移動時の煩わしさを軽減してくれる点もありがたい。
本機に限らないが、エプソンダイレクトでは多数のサービスが用意されている。その中でも興味深いのが、メルコと共同で行なう「訪問設定サービス」で、具体的にはメルコの技術者がユーザーを訪問し、各種設定作業を代行してくれる。メニューはTAやEthernetカードの設定、PCやプリンタの設置、プロバイダの入会代行などだが、そのほかの要望にも内容によっては応じてくれる。企業や学校で大量導入する場合はもちろん、周囲に頼る人がいない初心者なども重宝するだろう。
以上のように、本機はBTOによる柔軟なマシン構成と充実したサポート体制が魅力だ。外観はビジネスライクで地味な印象は否めないが、実用度を優先する際には強くお勧めできる製品だ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□エプソンダイレクトのホームページ
http://www.epsondirect.co.jp/
□製品情報
http://www.epsondirect.co.jp/NT-1400/
□関連記事
【10月25日】エプソンダイレクト、モバイルPentium III-M 1.2GHz搭載のA4オールインワンノート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011025/epsond.htm