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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
NTTドコモ | ||
P-in m@ster | ||
音声通話も可能なコンパクトフラッシュ型PHS端末 | ||
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin |
アンテナ部はかなり出っ張るので挿したままでの持ち運びには注意が必要だ |
まず、通信機能を見ると、P-in m@ster本体のデータ通信機能はPHSの標準規格であるPIAFS 2.0/64kbpsに対応している。NTTドコモのPHSで採用されているPIAFS 2.0はギャランティ型と呼ばれ、発信時には必ず64kbpsでの接続を試みるものだ。ハンドオーバー時に移動先の基地局に空きチャンネルがないと回線は切れてしまうが、可能なときには常に64kbpsで接続できるというメリットは大きい。
オプションの専用接続ケーブルを使用すれば携帯電話とも接続可能 |
P-in m@sterの本体サイズはP-in Comp@ct同様、CF Type 2に準拠しているため、CF Type 2スロットを持つPocket PCやザウルスMI-E1/L1などに装着して利用することが可能だ。また、オプションで販売されているPCカードアダプタを装着すれば、PCカードスロットを搭載するノートPCなどでも利用することができる。ちなみに、P-in m@sterは3.3/5V両対応となっているため、オプションのPCカードアダプタもこれに準じた仕様になっている。
環境設定画面を使用すれば、着信音のON/OFFや、発信者番号通知など、さまざまな設定をすることができる |
ユーティリティやドライバソフトはFDDで供給されているほか、NTTドコモのホームページ( http://www.nttdocomo.co.jp/ )でも各プラットフォーム向けのものが配布されている。ザウルスMI-E1/L1用ドライバとユーティリティについては、Sharp Space Town( http://www.zaurusworld.ne.jp/ )で入手することが可能だ。
P-in m@sterは携帯電話のデータ通信カードの機能を包含したことにより、従来のP-in Comp@ctよりも幅広い環境で活用することを可能にしている。NTTドコモの携帯電話ユーザーなら、ファミリー割引を利用することにより、月々の基本使用料も安く抑えることができる。手軽に、PHSを利用したモバイルコンピューティングを始めたいユーザーにオススメの製品だ。
付属のP-in m@ster Dialerを使用すれば、通信状態の確認や音声通話、各種設定などを画面を見ながら行なえる | P-in m@ster Dialerは、Windows CE版も用意されており、PC版とほとんど同じ機能を使用できる。残念ながら現時点では、ザウルス版は提供されていない |
・製品名:P-in m@ster
・標準価格:オープン(実売6,000円前後)
・問い合わせ先:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
・TEL:0120-289-360
・URL:http://www.nttdocomo.co.jp/
・インターフェイス:CF Type 2×1、携帯電話インターフェイス×1
・DTE速度:2,400/4,800/9,600/19,200/38,400/57,600/115,200bps
●携帯電話通信速度
・9,600データ通信/9.6kbps
・パケット通信/9.6/28.8kbps
●PHS通信速度
・64Kデータ通信時/58.4kbps
・32Kデータ通信時/29.2kbps
・本体サイズ(W×D×H):42.8×51.2×6mm
・重量:約17g
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□NTTドコモのホームページ
http://www.nttdocomo.co.jp/
□製品情報
http://www.nttdocomo.co.jp/mc-user/phs/mobile/p-in_mast.html
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【7月24日】ドコモ、携帯電話接続・音声通話可能なCFカード型PHS
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,1608,5429,00.html(ケータイ Watch)