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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
インターコム | ||
まいと~く COLOR FAX V6 | ||
カラーに対応した使い勝手のよい定番FAXソフト | ||
TEXT:松原 修 Osamu Matsubara |
「バーチャルデスクトップ画面」は、電話型FAX機をそのまま再現している。これなら誰にでも使えそうだ |
本製品の操作画面は二つに分けられる。一つは電話型FAX機を模したインターフェイスの「バーチャルデスクトップ画面」で、もう一つはエクスプローラのようなインターフェイスの「FAXエクスプローラー画面」だ。FAXを送る枚数が多くなく、ファイルの操作にあまり自信がないユーザーは、基本的な送受信操作をボタンによって直感的に行なうことのできる前者を、仕事などで頻繁にFAXを送るユーザーは、送受信ログをエクスプローラ風の画面でフォルダ単位に管理できる後者を使うとよいだろう。
また、本製品は、ほかのアプリケーションとの連係もよく考えられている。FAXソフトの使い方としてよく知られているのは、ワープロソフトなどで文書を作成し、できあがったデータをプリンタから印刷する要領でFAX送信する機能だ。この機能には本製品ももちろん対応しているが、これに加えて、WordとExcelの印刷データをボタン一つでFAX送信可能な一発送信機能が利用できる。さらに、本製品のアドレス帳データはそのままWordの文書に差し込むことができるので、あて名などにうまく利用すれば、別途送付状を作成する手間を省くことができる。また、筆まめやOutlookと連係して、住所録データを統一して管理できるような工夫もされている。
「FAXエクスプローラー画面」では、送受信したFAXのログをフォルダ単位で管理できる。もちろん内容も確認可能 |
本製品ならではの機能としては、モデムの共有が挙げられる。これは、本製品をインストールしたPC同士がLANで接続されている場合に、このうちの1台にモデムが接続されていれば、モデムを搭載していないPCからもFAXを利用できるというものだ。モデムは安価なので共有するメリットはさほどないように思うかもしれないが、電話回線を複数用意できない場合は多いだろう。そう考えると、一つのモデムを複数のユーザーで共有できる機能は便利である。もちろん、共有するPCの台数分だけ本製品のライセンスが必要になるが、販売形態には、7,500円で1ライセンスの通常パッケージのほか、22,500円の5ライセンスパック、37,500円の10ライセンスパックなども用意されているので、これを利用すれば割安になる。なお、1台のモデムで共有できるPCは、最大10台となっている。
このほかにも多くの機能を備えており、FAXを電子メールの添付ファイルとして送信したり、スキャナから読み込んだデータをプリンタから出力したりすることもできる。こうした機能をただ装備しているだけでなく、簡単に利用できるのが本製品の特徴である。まいと~くシリーズは、パソコン通信草創期に登場し、使いやすい通信ソフトとして一世を風靡したが、その実力は、本製品にも引き継がれているようだ。
FAX送信ウィザードを使用すれば、初めての人でも簡単に送付状を作成したり、FAXを送信したりすることができる | アドレス帳は、Outlook 2002/2000に対応しているので、そのデータを直接利用することができる。Outlookを使用している人には非常に便利な機能だ |
・製品名:まいと~く COLOR FAX V6
・標準価格:7,500円
・問い合わせ先:株式会社インターソフト
・TEL:03-3842-3335
・URL:http://www.intercom.co.jp/
・対応OS:Windows Me/98/95/2000/NT 4.0
・動作環境
●CPU:Pentium 200MHz以上(カラーモードはPentium II 233MHz以上必須/Pentium III 500MHz以上推奨)
●メモリ
・Windows Me/98/95:32MB以上(64MB推奨)
・Windows 2000/NT 4.0:64MB以上(128MB推奨、カラーモードではいずれのOSも64MB必須/128MB推奨)
●HDD:約90MB以上の空き領域
●対応FAXモデム:Class1、Class2対応モデム
●対応FAX規格:G3
●送受信用紙サイズ
・カラー:A4
・モノクロ:A3/A4/A5/B4/B5
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□インターソフトのホームページ
http://www.intercom.co.jp/
□製品情報
http://www.intercom.co.jp/my/color6/