NEW PRODUCTS TESTREPORT

	TDK
	GCD1610FU
	IEEE 1394とUSB端子を兼備した16倍速CD-R/RWドライブ
	TEXT：正木堅児　Kenji Masaki

背面にはUSBポート一つと、IEEE 1394ポートを二つ搭載する。IEEE 1394はデイジーチェーン接続も可能だ

　TDKから、USBとIEEE 1394という二つのインターフェイスを備えた外付け型CD-R/RWドライブ、「GCD1610FU」が登場した。

　本製品の基本性能は、CD-R書き込み最大16倍速、CD-RW書き換え最大10倍速、CD-ROM読み出し最大40倍速となっている。ただし、USB接続の際にはインターフェイスの速度による制限を受けるので、書き込み/書き換え最大8倍速、読み出し最大6倍速となる。また、バッファアンダーラン防止機能としてBURN-Proofを搭載しており、安定した書き込みを期待できる。

トレイを出すと、ブルーのトランスルーセントデザインが目を惹く

　本製品最大の特徴は、2種類のインターフェイスに対応していることだ。最近のメーカー製PCでは、IEEE 1394ポートが採用される例が多くなったこともあり、会社などではUSBとIEEE 1394ポートが混在する環境も増えてきた。

　こうした環境では、必要に応じて複数のPCで使い分けのできる外付けドライブの需要が高いが、高速なIEEE 1394端子だけを持つ製品を選ぶと、USB端子のみを持つPCで利用できなくなってしまう。これに対して本機では、ドライブの性能をムダなく各PCで利用することができるわけだ。

　さらに、Windowsだけでなく、Macintoshに対応しているのも強みだろう。ただし、背面にはIEEE 1394ポートが二つ、USBポートが一つ用意されているが、これらを使って複数のPCから同時にアクセスすることはできず、最初に本製品を認識したPCのみがアクセス可能となる。

　このほか、ブートドライブとして使用できないことや縦置きができないことなどの制限もあるものの、WindowsとMacintosh、デスクトップPCとノートPCなどで、CD-R/RWドライブを共有したい場合には選択の価値があると言えよう。