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NEW PRODUCTS TESTREPORT

ティアックシステムクリエイト
CD-RW280PU
USB 2.0に対応した薄型外付けCD-R/RWドライブ
TEXT:正木堅児 Kenji Masaki


密閉性の高いフロントローディング方式を採用しており、高い信頼性が期待できる
 ティアックシステムクリエイトから、USB 2.0に対応したポータブルタイプのCD-R/RWドライブ「CD-RW280PU」が発表された。今回はこの製品の評価機を試用することができたのでそのレビューをお届けしよう。

 まず外観だが、本機の筐体はいわゆる銀パソともマッチするブルーとシルバーのツートンカラーで、幅138mm、奥行180mm、厚さ23mmと非常にコンパクトにまとめられており、ノートPCなどと一緒に持ち歩くのに便利なサイズになっている。

 ローディング方式は移動時にホコリなどの異物が入りにくいトレイタイプなので、誤動作を起こす可能性も少ない。ただ、このタイプは、狭い卓上などでもトレイが開くだけのスペースを確保しなければならないという面もある。付属のACアダプタはやや大きめで、ドライブ本体よりも厚みがある点がやや残念なところ。


バンドルされるライティングソフトはB's Recorder GOLD。データCDだけでなく、音楽CDやVideo CDなどの多彩なフォーマットに対応するので、大抵の用途に対応できる
 ライティングソフトはB's Recorder GOLD、パケットライトソフトはB's CLiPが付属するが、このほかに仮想CDソフトのCD革命Virtual Ver4.2が付属するのはノートPCでの使用を考えた時にはありがたい構成と言える。

 本機最大の特徴は、USB 2.0に対応していることだ。USB 2.0はUSB 1.1で1.5Mbps/12Mbpsだった転送速度に480MbpsというHigh-Speedモードを追加したもので、ホットプラグなどの従来からのメリットを活かしながらその40倍も高速なデータ転送が可能となっている。また、USB 1.1との互換性も高く、現在発売されているUSB 2.0対応機器のほとんどがUSB 1.1インターフェイスに接続して使用可能で、本機もUSB 2.0と1.1両方のインターフェイスに対応する。

 ドライブの性能は、書き込み最大8倍速、書き換え最大8倍速、読み出し最大24倍速とポータブルタイプのドライブとしては最速の部類に入るが、この速度が発揮できるのは、USB 2.0で接続されたときだけだ。USB1.1で接続された際のスペックは、インターフェイスの速度による制限を受け、メーカーの資料によると「USB 1.1の規格内での動作」に限られるとされている。また、バッファアンダーラン対策技術は、JustLinkを採用。とくに、帯域幅の狭いUSB 1.1環境においては、バッファアンダーランが発生しやすいので、多くのユーザーが恩恵を受けることになるだろう。


本製品は、バッファアンダーラン防止技術としてリコーが開発したJustLinkを搭載する。B's Recorder GOLDから、この機能を使用しない設定を選ぶこともできる
 本ドライブは単体売りでUSB 2.0インターフェイスは別途用意する必要がある。動作確認されているのはラトックシステムのREX-CBU2、REX-PCIU2とAdaptec AUA-3200LPだ。今回の試用では、AOpenのAX6BC ProとラトックシステムのPCI USB 2.0インターフェイスカードREX-PCIU2を組み合わせたシステムにWindows 2000をインストールした環境に本機を接続したが、安定性に関してはとくに問題なく、ドライバのインストールや読み書きに不具合はなかった。

 気になる速度だが、REX-PCIU2経由で本誌9月号付属CD-ROM DISC 1の全ファイル(約633MB)をHDDにコピーする時間を計測したところ、6分10秒を要し、コピーしたファイルを8倍速の設定でCD-Rに書き込んだところ5分10秒となった。書き込みより読み出しに時間を要しているのは、今回行なった読み出しがランダムアクセスであるのに対し、書き込みがシーケンシャルアクセスであることによると思われる。

 また、AX6BC ProのUSB 1.1ポートとの接続では、読み出しに13分13秒、書き込みに13分6秒を要した。なお、この場合の書き込みはデータ転送が追いつかないためか、JustLinkが働いていたことを付け加えておく。


背面部のUSBコネクタは独自形状。付属のケーブルによって通常のコネクタに変換される
 テスト結果からも分かるように、本製品の性能を完全に発揮するためにはUSB 2.0対応環境が必要となる。もちろん、PCカードタイプのUSB 2.0インターフェイスも存在するので、その性能をノートPCで活かすことも可能だが、USB 1.1対応機器としてみても十分な性能を持っていると言える。そのため、PCを買い換えた際、同時にアップグレードされるものと割り切って使用するのもよいだろう。


  • 製品名:CD-RW280PU
  • 標準価格:オープン(実売29,000円前後)
  • メーカー:株式会社ティアックシステムクリエイト
  • 問い合わせ先:042-380-7262
  • URL:http://www.tsc.teac.co.jp/
  • インターフェイス:USB 2.0、USB 1.1
  • 書き込み速度:最大8倍速
  • 書き換え速度:最大8倍速
  • 読み出し速度:最大24倍速
  • 平均シークタイム:110ms
  • バッファサイズ:2MB
  • 書き込みエラー防止技術:JustLink
  • 本体サイズ(W×D×H):138×180×23mm
  • 重量:約450g

    ■写真撮影
    若林直樹(STUDIO海童)

    □ティアックシステムクリエイトのホームページ
    http://www.tsc.teac.co.jp/
    □製品情報
    http://www.tsc.teac.co.jp/prod/cdr/cdrw280pu.html
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    http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010618/teac.htm


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