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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
プレクスター | ||
PleXWriter 24/10/40A | ||
高い信頼性を持った24倍速CD-R/RWドライブ | ||
TEXT:正木堅児 Kenji Masaki |
背面部にはIDEインターフェイスのほか、各種ジャンパピンのほか、冷却ファンも搭載されている |
インターフェイスはATAPIに対応するが、今回から33MB/secの転送速度を持つUltra ATA/33に対応し、効率よくデータを転送できるようになった。また、Ultra ATAモードで使用すると不具合が出るような場合には、本体背面部のジャンパをショートさせることでDMA MODE2で動作させることができる。こちらは転送速度が16.6MB/secとなるが、互換性の問題は起きにくくなっている。
本機の書き込み方式は、ディスクの内周部から外周部へと段階的に速度を上げてゆく、Zone CLV(Zoned Constant Linear Velocity)方式となっている。音楽CDの再生時間に換算すると、約6分までは16倍、16分までは20倍、それ以降は24倍と三つのゾーンに分かれる。
従来機と同様のトレイ式ローディングを採用。縦置き動作には対応していない |
また、本機では、高品質な書き込みを行なうために、PoweRec-II(Plextor Optimized Writing Error Reduction Control II)という新技術を搭載している。このPoweRec-IIでは、まずメディアの挿入時にメディアコードを調べ、16倍速を超える速度での書き込みが指示されると、試し書きにより、メディアとレーザーパワーの相性チェックを行なう。
次に、このチェックで決定された方法(ライトストラテジ)で書き込みを開始する。書き込み中にも随時監視を行なっており、ゾーンの境界まで書き込みが進行したところで、先述のBURN-Proofを応用することにより書き込みを一時中断し、それまでの書き込み状態を監視していた情報をもとに、より速い速度で書き込めるようならば高速書き込み用ストラテジに変更し、書き込みを再開する。高速な書き込みに適さないメディアの状態と判定されれば、より確実な書き込みが可能なストラテジに変更し、速度を維持したまま書き込みを再開する。
これにより、書き込みに要する時間が理論値と実際で異なることもあるが、さまざまなメディアで高品質な書き込みを行なうことが可能になるという大きなメリットが得られる。このほか、ドライブの動作を安定させるため、発熱量に応じて制御されるファンが備わっているので、安心して使用することができる。
簡単な操作でCDのバックアップが行なえるDiscDupe 2000 | プレクスター独自のリッピングソフト、Audio Capture 2000。エラー修正機能に関する設定もできる |
本機のプロパティ画面。ドライブの読み出し速度も設定できるため、動作音が気になる場合などに活用したいところ |
バンドルソフトはB's Recorder GOLDにパケットライトソフトB's CLiP。加えて、オーディオデータの抽出・ディスクのデュプリケート・オーディオCDなどの作成を簡単に行なうことができる、おなじみのPlextor Manager2000が付属する。単にドライブの性能だけでなく、こうしたオリジナルソフトが付属することも本機の魅力だ。
ドライブ自体の作り、使用時の安定感は高い技術力を持ったメーカーの経験に裏打ちされたものを感じる。価格も24,000円前後と、20倍速以上のCD-R/RWドライブとしては比較的手が出しやすいため、高速書き込みドライブの購入を検討されている方には、ぜひ注目してほしい製品だ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□プレクスターのホームページ
http://www.plextor.co.jp/
□製品情報
http://www.plextor.co.jp/products/pxw2410ta/pxw2410ta.html
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010703/plextor.htm