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■■ ALi、DDR 333対応のPentium 4用チップセット「ALADDiN-P4」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010827/ali.htm
●DDR333(Double Data Rate 333)
ディーディーアールさんさんさん
PC2700メモリモジュールに使われる、転送クロック333MHzのDDR SDRAM(Double DataRate Synchronous DRAM)チップの名称。
メインメモリに使われているDRAMは、微細なコンデンサの充放電で読み書きを行なう単純な構造であるため、低価格大容量化に適しているが、読み書きのスピードが非常に遅いという欠点がある。そこで、読み書きはバッファを介して連続するメモリセルに対してまとめて行なうようにし、メモリバス上はまとまったデータを連続転送。この転送速度を上げる事によって、DRAMの本質的な欠点を補う手法が用いられている。
これまで広く使われて来たSDRAMは、100MHz(10ns)や133MHz(7.5ns)のクロック信号の立ち上がりに同期してデータを転送する。このようなオーソドックスなタイプをSDR SDRAM(Single Data Rate SDRAM)といい、立ち上がりと立下りの両方に同期してデータを転送するタイプをDDR SDRAMという。
クロックを上げずにDDR仕様にするのは、クロック信号そのものを上げることによる弊害(波形の歪みや遅延、輻射など)を避け、実質的な転送速度を向上させるためだ。 それぞれの転送クロックは、2倍の200MHz、266MHzとなり、これらのチップをDDR200、DDR266と呼んでいる。DDR333は、転送クロックを333MHzに上げた高速版で、バスは167MHz(6ns)の動作となる。なお、これらチップを使ったメモリモジュール(64bitバス)の呼称には、クロックではなく転送速度(帯域幅)が用いられており、それぞれPC1600、PC2100、PC2700と呼ばれる。
DDR2と呼ばれる次世代チップでは、2倍のクロックで動作するDDR400、DDR533、DDR667を予定。そのほかにも、Pentium 4のシステムバスや一部のSRAMチップのメモリバスのように、4倍のクロックで動作するQDR(Quad Data Rate)も検討されている。
タイプ | チップ名 | クロック | 転送クロック(MHz) | 64bitモジュール名 | モジュール帯域(GB/s) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ns | MHz | 1G=1000M | 1G=1024M | ||||
DDR1 | DDR200 | 10 | 100.0 | 200.0 | PC1600 | 1.6 | 1.5 |
DDR266 | 7.5 | 133.3 | 266.7 | PC2100 | 2.1 | 2.0 | |
DDR333 | 6 | 166.7 | 333.3 | PC2700 | 2.7 | 2.5 | |
DDR2 | DDR400 | 5 | 200.0 | 400.0 | PC3200 | 3.2 | 3.0 |
DDR533 | 3.75 | 266.7 | 533.3 | PC4300 | 4.3 | 4.0 | |
DDR667 | 3 | 333.3 | 666.7 | PC5400 | 5.3 | 5.0 | |
QDR | - | 10 | 100.0 | 400.0 | - | 3.2 | 3.0 |
- | 7.5 | 133.3 | 533.3 | - | 4.3 | 4.0 | |
- | 6 | 166.7 | 666.7 | - | 5.3 | 5.0 |
■■ AKIBA PC Hotline! Hothotレビュー
史上最高クロックのPentium 4 2GHz登場!
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010828/hotrev123.htm
●μFC-PGA2(micro Flip-Chip Pin Grid Array 2)
マイクロエフシーピージーエーツー
●mPGA478(micro Pin Grid Array 478)、Socket 478(micro Flip-Chip Pin Grid Array 2)
マイクロピージーエーよんななはち、ソケットよんななはち
Intelが2001年8月にリリースしたPentium 4(1.9/2.0GHz)から採用した、小形のCPUパッケージ(μFC-PGA2)。および、新パッケージを装着するためのソケット(mPGA478、Socket 478)。
PGA(Pin Grid Array)は、ピン数の多いチップに用いられる、裏面にピンが並んだ剣山のようなタイプを指す一般的な名称だが、Pentium以降のIntelのCPUには、パッケージの変更に伴なって、前の世代とは異なる独特な名称が付けられている。例えば、単にPGAと呼んでいた第1世代のPentiumに対し、小形化した第2世代のパッケージでは、ピンが千鳥状に配置したところから、Staggered PGA(SPGA)と命名している。
現在のパッケージデザインは、その次の第3世代のPentiumパッケージ……MMX Pentiumなどに採用されたPPGA(Plastic PGA[※1])と呼ばれるタイプの流れを汲む。このパッケージは、従来のシリコンパッケージとは全く異なり、樹脂でラミネートしたチップ本体(金属のカバーが付いたものが多い)を、ピンの付いた基板に表面実装したスタイルである。
このようなチップの接合技術を一般にフリップチップといい、Intelは、'99年にリリースしたCoppermine(コード名)コアのPentium III、CeleronPGAパッケージを、FC-PGAと命名(MendocinoコアのCeleronはPPGA)。2001年にリリースした、0.13μmプロセス版のPentium III(コード名:Tualatin)からは、金属のカバーを付けたスタイルに変更され、こちらは、FC-PGA2と呼ばれている。
Pentium 4もまた、フリップチップ技術を使ったパッケージだが、初代は単にPGAと呼ばれている。このパッケージは、チップ本体を3センチ角の基板に接合したものを、さらにソケットに装着するための423ピンの基板に接合した3層構造になっており、最終的なチップのサイズは約5センチ角。ピン数は423ピンで、対応ソケットをPGA423という(一般にはSocket 423と呼ぶことが多い)。
μFC-PGA2では、この5センチ角の基板が無くなり、従来のFC-PGAと同様、小形化されたチップ本体が、ピンの付いた基板に直接接合された構造になっている。ピン数は478に増えているが、ピン間隔が従来の2.54mm(100mil[※2])から半分の1.27mmになったため、実装面積は大幅に縮小。このμFC-PGA2に対応するCPUソケットを、IntelではmPGA478、一般にはSocket 478と呼んでいる。
※1 一般にいうCPGA(Ceramic PGA)、PPGAは、インシュレータ(パッケージの絶縁体の部分)がセラミックかプラスチックかの違いを指す。
※2 1mil(ミル)は1/1000インチのことで、100milはICのピンやコネクタのピンなどに使われるもっとも標準的なピッチである。コネクタなどで良くいう「フルピッチ」がこれで、「ハーフピッチ」と呼ばれているタイプが、μFC-PGA2に使われている1.27mmピッチ。
【表:ソケット名と適合CPU】
ソケット名 | ピン数 | 適合CPU | パッケージ名 |
---|---|---|---|
Socket 1 | 169 | 486 SX/DX | PGA |
Socket 2 | 238 | 486 SX/DX | PGA |
DX2 | PGA | ||
Socket 3 | 237 | 486 SX/DX | PGA |
DX2 | PGA | ||
DX4 | PGA | ||
Socket 6 | 235 | DX4 | PGA |
Socket 4 | 273 | Pentium 66/60MHz | PGA |
Socket 5 | 320 | Pentium 75-133MHz | SPGA |
Socket 7 | 321 | Pentium 75-233MHz | SPGA、PPGA |
Socket 8 | 387 | Pentium Pro | Dual-Cavity PGA[※] |
Socket 370(PGA370) | 370 | Intel Pentium III、Celeron | PPGA、FC-PGA、FC-PGA2 |
Socket 423(PGA423) | 423 | Pentium 4 1.3-2GHz | PGA |
Socket 478(mPGA478) | 478 | Pentium 4 1.5-2GHz | μFC-PGA2 |
■■ シャープ、実売16万円のCD-RWドライブ内蔵B5ファイルサイズノート
~コンボドライブ搭載A4ノートなども同時発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010830/sharp.htm
●コンボドライブ(combo drive)
複数の機能を持ったドライブ。
複数のドライブを一体化した製品をはじめ、複数のメディアに対応したドライブ、 複数のインターフェイスを備えたドライブなど、タイプの異なるさまざまな製品でこ の呼び名が使われるが、現在はCD-R/RWの機能とDVD-ROMの機能を持つドライブを指す ことが多い。
一体化タイプでは、以前は1つの筐体に5.25インチと3.5インチのFDDを納めた製品 や、テープドライブとFDDを合体した製品などがよく使われた。最近では、CD-ROMや DVD-ROMドライブとFDDを一体化したノートPC用の薄型ドライブがあるが、これもコン ボドライブである。
これら一体型に対しCD-RW/DVDの場合は、物理的には1台だが複数のメディアに対応 しているタイプである。この手のドライブには色々な種類があるのだが、現在は、そ の中でも「CDが書けてDVDが読める」ドライブを特定してコンボドライブと呼んでい るようだ。
最後のタイプは、USBとIEEE 1394両対応のHDDというように、複数のインターフェイ スに対応した製品で、ドライブ自体は、物理的あるいは機能的に複数のメディアをサ ポートしているとは限らない。
■■ NEC、ラジ館BIT-INN LOUNGEを閉鎖、BIT-INN Aiへ統合
~秋葉原から8bit時代の記憶が消える日
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010831/nec.htm
●TK-80、TK-80BS
ティーケーはちまる、ティーケーはちまるビーエス
NECが'76年に発売した、国内初のマイコンキット。
8080 CPU(※1)のTraining Kitと名付けられたTK-80は、現在のパソコンの前身ともいえる、ワンボードマイコンの組み立てキットである。キットといっても、昨今のパソコン組み立てキットとは異なり、プリント基板にICや抵抗などの部品を半田付けしていく電子工作の世界。マザーボードそのものを、いちから組み立てるキットである。基板には、RAM(標準512Byteで1KBに拡張可)や入力用の16進キーボード、モニタ用の8桁の7セグメントLEDなどを直接取り付けるようになっており、この基板1枚でコンピュータとして動作する。
マニアを中心に爆発的に売れ、マイコンブームの火付け役となったTK-80は、翌'77年に廉価版のTK-80Eをラインアップに加え、'78年にはBASIC言語と各種インターフェイスを搭載したTK-80BS(BSはBasic Stationの略でこれは組み立て済み)を発売。80BSと80をケースに入れた完成品「COMPO BS/80('79年)」で、ようやくパソコンらしい様相が整う。'80年には、8085ベースのTK-85もリリースされるが、既にマイコンキットからパソコン時代へと突入しており、NECの主力商品も、前年にリリースした8bitパソコン「PC-8001」に移行している。
ちなみにTK-80の発売に併せて、NECはTK-80のプロモーションとサポートの拠点「Bit-INN」を、秋葉原のラジオ会館7階に開設。以後四半世紀に渡り、NECのマイコン、パソコンのメッカとして親しまれた。
※1 NECの4bitチップに続く8bitのμCOMシリーズのCPU「μPD8080」を使用。
[Text by 鈴木直美]