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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
イージーシステムズジャパン | ||
PrimoDVD | ||
初の単体発売となったDVD-R/RWライティングソフト | ||
TEXT:天野 司 Tukasa Amano |
PrimoDVDのメインアプリケーション。マルチタスク処理のおかげで、ドライブが複数あればそれらに同時に書き込むことも可能 |
PrimoDVDの使い勝手は、よい意味で、これまでのCDライティングソフトとなんら変わらない。作成する目的に応じた簡単な設定のみで作業が行なえる簡単画面と、詳細設定が行なえるメイン画面の2種類のユーザーインターフェースが利用できるのも最近のトレンド。また、書き込むファイルを指定するときに、ドラッグ&ドロップで簡単に操作できるところも同様だ。
色を目安にメディアを判別できるヘルプ画面。ただし必ず一致するわけではない |
さらに、PrimoCDに搭載されて好評だった、一つのドライブから同じ内容を複数のドライブに同時に書き込む「ハイパードライブ」機能も搭載する。いずれの場合も、同時に書き込めるドライブは最大4台までだが、それでも大量のメディアの書き込みが必要となる環境では、非常に便利な機能だ。ただ、この機能を使うには、それらの作業に耐えられるだけのハイパフォーマンスなPCが必要となるのは言うまでもない。
起動時に表示される「PrimoDVDスタータ」。単純な作業ならこの画面だけで十分だ |
ただ、DVDオーサリングソフトの中には、新しいドライブが発売された場合、そのドライブをサポートするのが遅くなることが多く、PrimoDVDにあるような複数同時書き込みなどはサポートされない。そこで、DVDオーサリングソフトで直接DVD-Rに書き込まずにHDD上にDVDイメージを作成し、PrimoDVDでこのイメージを書き込む、といった使い方も考えられる。これならば同じ内容のDVD-Rを複数枚同時に作成することもできるようになるし、オーサリングソフトで扱えないドライブでもDVD-Rが作成できる。
松下の最新DVD-RAM/Rドライブもサポート対象になるなど、対応ドライブは多い |
ようやく登場したDVD-R/RWドライブだが、原稿執筆時点ではデータ用DVD-R/RWを作成できるライティングソフトで現状市販されているものは、PrimoDVD以外には存在しない。つまりデータDVDを作りたければ、好むと好まざるとにかかわらずPrimoDVDを使うしかないわけだ。しかし、PrimoDVDの操作性や機能は、十分に高く、あえてほかの製品を求める必要性は感じない。先駆けかつ定番になりそうな、そんなDVDライティングソフトである。
・製品名:PrimoDVD
・標準価格:12,800円
・メーカー:株式会社イージーシステムズジャパン
・問い合わせ先:03-5643-8721
・URL:http://www.easy.co.jp/
・対応OS:Windows 95(OSR2)/98/Me/2000/NT 4.0(SP5)
●動作環境
・CPU:Pentium III 300MHz以上推奨
・メモリ:64MB以上
・HDD:10MB以上の空き容量
□イージーシステムズジャパンのホームページ
http://www.easy.co.jp/
□製品情報
http://www.easy.co.jp/primodvd/
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