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NEW PRODUCTS TESTREPORT

イージーシステムズジャパン
PrimoDVD
初の単体発売となったDVD-R/RWライティングソフト
TEXT:天野 司 Tukasa Amano


PrimoDVDのメインアプリケーション。マルチタスク処理のおかげで、ドライブが複数あればそれらに同時に書き込むことも可能
 イージーシステムズジャパンの「PrimoDVD」は、CD-R/RWに加えて、DVD-R/RWのライティングにも対応したデータ用DVD-R/RW作成ソフトだ。CD-R/RWと同様、PCで用いるデータ用のDVD-R/RWを作成するには、専用のライティングソフトが必要だ。同社では以前からCD-R/RW用のライティングソフト「PrimoCD」を販売していたが、これをDVD-R/RWに対応させたのがPrimoDVDであると考えればよいだろう。

 PrimoDVDの使い勝手は、よい意味で、これまでのCDライティングソフトとなんら変わらない。作成する目的に応じた簡単な設定のみで作業が行なえる簡単画面と、詳細設定が行なえるメイン画面の2種類のユーザーインターフェースが利用できるのも最近のトレンド。また、書き込むファイルを指定するときに、ドラッグ&ドロップで簡単に操作できるところも同様だ。


色を目安にメディアを判別できるヘルプ画面。ただし必ず一致するわけではない
 PrimoDVDで追加されたユニークな機能としては、複数の作業を並列して実行できる機能が挙げられる。PrimoDVDでは、一つのメディアを作成する作業を「ジョブ」と呼んでいるが、これらのジョブは最大16(Windows 2000/NTでは最大32)までマルチタスクで同時に処理することが可能だ。もちろん1台のドライブで同時に書き込みができるのは1枚のメディアに限られるが、複数のドライブを接続すれば、それぞれのドライブにまったく別々の内容を並列して書き込めるわけだ。

 さらに、PrimoCDに搭載されて好評だった、一つのドライブから同じ内容を複数のドライブに同時に書き込む「ハイパードライブ」機能も搭載する。いずれの場合も、同時に書き込めるドライブは最大4台までだが、それでも大量のメディアの書き込みが必要となる環境では、非常に便利な機能だ。ただ、この機能を使うには、それらの作業に耐えられるだけのハイパフォーマンスなPCが必要となるのは言うまでもない。


起動時に表示される「PrimoDVDスタータ」。単純な作業ならこの画面だけで十分だ
 DVD-R/RWの場合、PCで作成したメディアをAV用のDVDプレイヤーで再生できるのも大きな魅力だ。しかし、これを行なうには専用の「オーサリング機能」が必要となるが、残念ながらPrimoDVDにもこの機能は備わっていない。このため、DVDプレイヤーで再生できるようなメディアを作るためには、別途オーサリングソフトを購入する必要がある。

 ただ、DVDオーサリングソフトの中には、新しいドライブが発売された場合、そのドライブをサポートするのが遅くなることが多く、PrimoDVDにあるような複数同時書き込みなどはサポートされない。そこで、DVDオーサリングソフトで直接DVD-Rに書き込まずにHDD上にDVDイメージを作成し、PrimoDVDでこのイメージを書き込む、といった使い方も考えられる。これならば同じ内容のDVD-Rを複数枚同時に作成することもできるようになるし、オーサリングソフトで扱えないドライブでもDVD-Rが作成できる。


松下の最新DVD-RAM/Rドライブもサポート対象になるなど、対応ドライブは多い
 そのほかの特徴として、PrimoDVDはサポートするドライブの数が多いという点がある。筆者のテストでは、パイオニアの「DVR-103」はもちろん、DVD-RAM/Rドライブである松下電器の「LF-D321JD」も利用できた(DVD-R部のみ)。これらはいずれもATAPI接続だが、i.LINK接続のソニー「PCVA-DRW1」でも問題なく利用できた。

 ようやく登場したDVD-R/RWドライブだが、原稿執筆時点ではデータ用DVD-R/RWを作成できるライティングソフトで現状市販されているものは、PrimoDVD以外には存在しない。つまりデータDVDを作りたければ、好むと好まざるとにかかわらずPrimoDVDを使うしかないわけだ。しかし、PrimoDVDの操作性や機能は、十分に高く、あえてほかの製品を求める必要性は感じない。先駆けかつ定番になりそうな、そんなDVDライティングソフトである。


・製品名:PrimoDVD
・標準価格:12,800円
・メーカー:株式会社イージーシステムズジャパン
・問い合わせ先:03-5643-8721
・URL:http://www.easy.co.jp/
・対応OS:Windows 95(OSR2)/98/Me/2000/NT 4.0(SP5)
●動作環境
 ・CPU:Pentium III 300MHz以上推奨
 ・メモリ:64MB以上
 ・HDD:10MB以上の空き容量


□イージーシステムズジャパンのホームページ
http://www.easy.co.jp/
□製品情報
http://www.easy.co.jp/primodvd/
□関連記事
【7月11日】【元麻布】発売が開始されたDVD-RAM/Rドライブ「LF-D321JD」を試す
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