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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
Philips | ||
Acoustic Edge PSC706 | ||
ThunderBird Avengerを搭載した高音質サウンドカード | ||
TEXT:藤本 健 Ken Fujimoto |
カード上には各種チップのほか、CD入力、AUX入力、TADなどのコネクタも用意されている |
そのThunderBird Avengerを搭載したサウンドカード「Acoustic Edge PSC706」が、チップの開発元Philipsから発売された。本製品は、高音質とともに、サラウンド対応を前面に打ち出した作り込みがウリとなっている。
本製品の目玉であるPhilips ThunderBird Avenger。5.1ch出力とQSoundへの対応が特徴 |
アナログ入力としてはライン入力とマイク入力がそれぞれあるほか、サウンドカード上にCD入力、AUX入力、TADがそれぞれ用意されているといった具合だ。
以上の点からも想像できるように、このサウンドカード単体でDolby Digitalの5.1chの再生が可能であり、とくに外部にデコーダなどを必要としない。また、コントロールパネル上で、それぞれのサテライトスピーカーの音量バランスを取ることも可能になっている。
アナログ5.1ch出力と、同軸タイプのデジタル出力は専用端子から引き出される |
しかし、このサウンドカードのサラウンド機能は単にDolby Digitalの5.1chの再生ができるというだけではない。QSoundとの技術提携により、さまざまな音響効果を可能にしているのだ。
まずは通常のステレオサウンドを立体音響化すること。これによって広がりのある音場を作ることができる。ここにはソースの音に対してリバーブをかけて奥行きを付けるといったこともできるようになっており、これもコントロールパネル上での設定が可能だ。
プライマリCODECのSigmatel STAC9708(右)は4ch、セカンダリCODECのSTAC9721(左)は2chのアナログアウトを持つ。これにより、5.1チャンネル出力が可能となっている |
このようにサラウンド機能が充実しているPSC706だが、通常のサウンドカードとして見ても性能はよい。Windowsのアプリケーション側から同時に256のサウンドを受信し、ミックスして出力できるほか、3Dサウンドでも96のサウンドを受け取れる。またサンプリングレートは基本的に48kHzに固定であり、S/N比は92dBを実現しているといった具合だ。
本製品の設定画面では、各出力チャンネルのテストを行なうことも可能となっている |
なお、このカードは、国内においては日本フィリップスではなく秋葉原のPCショップ、USER' S SIDEなどが輸入、販売を行なっている。マニュアルを含め日本語化はされていないものの、国内でも入手できる意義は大きそうだ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□USER'S SIDEのホームページ
http://www.users-side.co.jp/
□製品情報(英文)
http://www.philipsusa.philips.com/cgi-bin/pusaimgr/PUSA/products/prod_template.jsp?BV_SessionID=760894198.987758526&BV_EngineID=ealkjgfflmibfejclicfimcgl.0&oid=12744&mpath=/PC+Peripherals/Sound+Cards&msection=PC+Peripherals&msectLinks=products/perip_main