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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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日本IBM |
ThinkPad i Series 1800 2628-IAJ |
IEEE1394カードが付属したオールインワンA4ノート |
TEXT:水島伸行 Nobuyuki Mizushima |
高い操作性と堅牢性で人気の高い日本IBMのノートPC、ThinkPadシリーズ。同シリーズの中でコンシューマ向けオールインワンモデルとして位置付けられているのが「ThinkPad i Series 1800 2628-IAJ」(以下、2628-IAJ)だ。
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本体左側面にはFDDとPCカードスロットを備えている |
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本体右側面に搭載されているCD-R/RWドライブは、スイッチ一つで簡単に取り外すことが可能 |
この2628-IAJは、従来機2632-I1Jと同様に、オールインワンのノートPCとしてはスタンダードなA4サイズのボディをベースとしている。その基本スペックはCPUにモバイルCeleron 600MHzを採用していた後者に対し、本機ではモバイルCeleron 700MHzを搭載している点を除けば、チップセットに440MX、メインメモリ64MB、ビデオチップとしてATI RAGE Mobility-Mという構成に変更はない。
HDDの容量も変わらず20GBだが、従来機のウリでもあったCD-R/RWドライブは書き込み速度が最大4倍速から最大8倍速へと変更されており、使い勝手は大幅に向上している。
ディスプレイも従来と同じくXGA表示に対応した14.1型のTFT液晶パネルを採用している。これは17型CRTに比べると一回り小さなサイズだが、一般的に液晶パネルはCRTよりも視認性に優れるため、本機のほうが目への負担も少なく、小さな文字なども読み取りやすい。
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本体背面には、シリアル、パラレル、ディスプレイ、LAN、モデムなど一通りのインターフェースが揃っている |
インターフェース面での強化点は、従来オプションであった10BASE-T/100BASE-TX対応LAN機能が標準で装備されたことだ。もちろんモデムポートも搭載しているため、家庭や職場ではLAN接続、出先のホテルではモデム接続といったようにさまざまな環境で通信を行なうことができる。
このほか、本体にはUSB、シリアル、パラレル、外部ディスプレイなどの各種ポートに加え、Type3に対応したPCカードスロットを備えており、多くの周辺機器に対応可能だ。
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IEEE1394ケーブルは外部デバイス側のコネクタが6ピンになっているものと、4ピンになっているものが付属する |
さらに、本機の特徴として、PCカードスロット用のIEEE1394インターフェースカードが付属する。このカードには独自形状のコネクタが二つ用意されており、ここから付属のケーブルを使ってIEEE1394インターフェースを引き出す仕様になっている。できれば本体にIEEE1394ポートを内蔵してほしかったところだが、従来機の基本設計を活かすことでコストの上昇を抑えつつ、新たなインターフェースに対応した点は現実的な選択として評価できるだろう。
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キーピッチ、ストロークともに余裕ある設計のキーボード。パームレストも十分に広く、操作性は良好だ |
多くのノートPCユーザーが気にするヒューマンインターフェースは、ほかのThinkPadと同様に、良好な操作性が実現されている。キーピッチは18mm以上、キーストロークは2.5mm以上と十分に余裕があり、キーボード底面のたわみもきわめて少ないものであるため、その打鍵感は快適だ。また、ポインティングデバイスにはスティック型のトラックポイントを採用しており、ホームポジションに手を置いたままでマウスカーソルを操作することが可能となっている。
バンドルソフトは、Word 2000、Excel 2000を含む「Office 2000 Personal」や、DV編集ソフト「Panasonic MotionDV STUDIO」、音声認識ソフト「Via Voice for Windows,Standard Version 8」、ホームページ作成ソフト「ホームページ・ビルダー Ver.6」など実用的なアプリケーションが多く揃っており、本機1台で多くの作業をこなすことができる。
コンシューマモデルとして位置付けられている本機だが、その堅牢な設計やバンドルアプリケーションの充実度などを考えると、ビジネスや学校での利用にも十分にたえ得るマシンと言える。価格も実売で260,000円前後となっており、比較的コストパフォーマンスも高い。実用的なオールインワンノートを求めるユーザーにお勧めの製品だ。
製品名:ThinkPad i Series 1800 2628-IAJ
標準価格:オープン(IBM PC Direct価格259,800円)
メーカー:日本IBM株式会社
問い合わせ先:0120-04-1992
URL:http://www.ibm.co.jp/
CPU:モバイルCeleron 700MHz
チップセット:440MX
メモリ(最大):64MB SDRAM(256MB)
HDD:20GB
FDD:3モード
CD-R/RWドライブ:書き込み最大8倍速、書き換え最大4倍速、読み出し最大24倍速
ビデオチップ:ATI RAGE Mobility-M
ビデオメモリ:4MB
ディスプレイ:14.1型TFT液晶
最大解像度:1,024×768ドット/1,677万色
サウンドチップ:AC '97 CODEC
モデム:56kbps(V.90対応)
キーボード:89キー
拡張スロット(空き):PCMCIA Type3×1(CardB
us対応、空き×1)
インターフェース:USB×1、キーボード/マウス(PS/2)×1、シリアル(Dsub 9ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、ディスプレイ(Dsub 15ピン)×1、LINE IN×1、ヘッドホン×1、マイク×1、モデム(RJ-11)×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1
電源:リチウムイオンバッテリおよびAC電源
バッテリ駆動時間:約3時間
本体サイズ(W×D×H):317×267.5×36.7(最薄部)~43.3(最厚部)mm
重量:3.0kg
OS:Windows Me
付属ソフト:Office 2000 Personal、Panasonic MotionDV STUDIOなど
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□日本IBMのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□製品情報
http://www-6.ibm.com/jp/pc/thinkpad/tpi18011/tpi18011a.html
□関連記事
【1月31日】日本IBM、ThinkPad i Seriesを一新
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010131/ibm2.htm
ウォッチ編集部内PC Watch担当
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