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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
ユーエーシー | ||
SHIRASAGI UACC-1700G | ||
ブラックボディとガラスパネルが魅力のスタイリッシュ液晶ディスプレイ | ||
TEXT:青海文哉 Fumiya Chinhai |
厚手のガラスによって高級感が演出されているものの、映り込みも激しい |
国産の液晶ディスプレイと言えば、14型や15型パネルを採用した製品が主流で、最近、ようやく16型を使った製品がリリースされるようになったばかりである。もちろん18型以上の大型液晶ディスプレイも存在していたが、いかんせん価格が高く、17型CRTを使用してきたユーザーの中には画面サイズが小さくなることに抵抗感があって、なかなか液晶への移行に踏ん切りがつかないという方もいたことだろう。そうしたユーザーには、CRTディスプレイでもなじみの深い17型パネルを採用したこの製品は、ディスプレイの買い換えはもとより、新規購入の候補に入れてほしい1台だ。
そのパネルには、液晶パネル市場でも品質の安定度では定評のあるSamsung製のTFTパネルを採用。当然、フレーム枠を最小限に抑えられるという液晶のメリットを活かし、表示エリアは対角43.18cmを実現。17型CRTの可視領域が対角約40cm、19型CRTでも45cm前後ということを考えれば、その表示エリアの広さを実感してもらえることだろう。もちろん、最大解像度は17型にふさわしく1,280×1,024ドットのSXGA表示で、1,677万色のフルカラー表示をサポートしている。しかも、液晶パネルの画素ピッチは0.264mmと細かく、ウィンドウ内の細かな文字まではっきりと視認できるクオリティを実現している。
1,280×1,024ドット/32bitカラー表示。画質は実にクリアでメリハリのあるもの。画素ピッチの細かさも手伝って精細さはバツグンだ |
本製品最大の特徴と言えば、やはり漆黒のボディカラーと液晶パネルを保護するように覆っているガラスパネルの存在だろう。しかも、ボディ素材にはプラスチックではなく金属製フレームを採用しており、重量は何と10.7kgにもなる。同社によれば、フロントを覆うガラスパネルには反射を抑えるための処理も施していると言うが、蛍光灯などが多いオフィス環境では、パネルの輝度の高さなどもあって、視認性こそあまり悪化はしないものの、かなり映り込みが目立ち、家庭などの照明が少ない場所での映り込みを抑制する程度の処理と考えたほうがよさそうだ。
メニューは英語ながら、Auto Adjustment機能が装備されているので、調整は簡単だ | スピーカーのボリュームやバランスもOSDで設定しなければならないのは、やや繁雑 |
台座部にはDsub 15ピンとLINE IN、LINE OUT端子が装備される |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ユーエーシーのホームページ
http://www.uac.co.jp/
□製品情報
http://www.uac.co.jp/tft/tft.htm