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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
シャープ | ||
LL-T1610W | ||
SXGA表示、DVI入力に対応した16型液晶ディスプレイ | ||
TEXT:天野 司 Tsukasa Amano |
台座部にやや厚みがあるものの、パネル部は薄く、スッキリとした印象を受ける |
単体タイプの液晶ディスプレイは、従来、15型でXGA(1,024×768)という解像度が一般的であり、SXGAに対応しているのは17型以上の、いわゆる「ワンランク上」の高価なゾーンであった。
これに対してLL-T1610Wでは、シャープが独自に開発した超高開口率技術「UHA」(Ultra High Aperture)を使った「ワンダーピクス液晶」が採用されたことで、従来よりも小型の16型パネルでSXGA表示を実現した。ピクセル解像度は102.4ピクセル/インチと、CRT以上の高精彩性を誇っており、加えて輝度は200cd/m2、コントラスト比は300:1と、従来の15型クラスのほとんどの液晶パネルを上回る性能を発揮する。
さらにLL-T1610Wに搭載される液晶は「低反射ブラックTFT」と名付けられた、従来よりも黒みを増したパネルで、非常にくっきりした感じを受ける。この効果もかなりのもので、従来タイプの液晶ディスプレイと並べて見ると、黒の部分の色合いが従来機ではグレーに見えてしまうほどだ。
ACアダプタは台座部に収めておくこともできるので、設置場所もきれいにまとまる |
台座部の裏側には回転板が取り付けられており、スムーズに向きを変えることができる |
入力端子は、DVI-DとアナログRGBの2系統入力。DVI端子のおかげで、将来的にも活用できる |
このズーミングはデジタル入力時、アナログ入力時いずれも有効になるが、残念なことに入力端子ごとの設定を記憶してくれない。この点が改善されればさらに使いやすくなるだろう。
従来の15型並みの価格と設置スペースで、SXGA表示が可能となったことは驚きだ。非常にコストパフォーマンスの高い製品と言えるだろう。
DVI入力、1,280×1,024ドット/32bitカラーでの表示。引き締まった黒と高いコントラストが美しい | 写真はDVI入力時のホワイトバランス調整画面。アナログRGB入力時には、設定できる項目も異なる |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□製品情報
http://www.sharp.co.jp/products/llt1610w/index.html
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/001215.html
□関連記事
【2000年12月15日】シャープ、13万円の16インチSXGA液晶ディスプレイ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001215/sharp.htm