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2000年を通した動向の推移を確認すると、所有台数やディスプレイなどに関しては大きな動きはないが、CPUやメモリ、HDDなどに関しては、それぞれ倍増に近いスペックの向上が確認できる。
□アンケート結果バックナンバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/backno/survey.htm
■自作デスクトップが7割に達し、メーカ製を圧倒
所有台数や、形状、形態については大きな動きは見られなかった。最頻値も所有台数2台、自作のデスクトップPC/AT互換機というもの。動きが少ない中でも、自作の割合が徐々に増えており7割となった。ノートPCをメインで使用するユーザーが10%程度いることを考えると、メーカー製デスクトップの比率は10%程度と思われる。Macintosh、PC-98の割合も徐々に減少している。
【11月調査】PC Watch読者環境調査「所有台数・形状・形態」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001122/nmb14.htm
■Windows 98からMe/2000への移行が進む
Windows系OSの推移 |
また、MacintoshもMac OS 8.x系からOS 9系へ移行している。UNIX系OSに関しては大きな動きは見られなかった。
【11月調査】「機種・OS」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001122/type14.htm
■Athlonは12%に大成長。クロックの上昇も続く
メインマシン搭載CPUの推移 |
IntelはPentium III 1.13GHzのリコールなどもあったが、CeleronからPentium IIIへの移行も進み4割を越えた。年初は25%だったCeleronは18%と減少傾向。
一方のAMDもThunderbirdのコードネームで呼ばれたL2キャッシュオンダイのAthlonを投入、Fab30の成功もあって急速にクロックを上げた。また価格面でも12月23日時点で1GHzが約2万円と安く人気を集め年初の3%から12%へと伸びた。Duronは3%。
昨年10%以上のシェアを誇ったPentium II、K6-2は大きく減少した。
CPU動作クロックの推移 |
調査結果でも、最頻値が「~500MHz」となり、'99年11月には「300~500MHz」程度だったボリュームゾーンが上昇し「500~800MHz」のゾーンに50%以上の投票が集まった。
■低価格化で実装メモリは256MBに増える
搭載メモリ容量の推移 |
種類別ではPC133対応SDRAMの増加が目立つ。現在のPC100とPC133の小売価格はほとんど変わらないため、今後PC133対応SDRAMのさらなる増加が見込まれる。RIMMは小幅に増加しているものの2001年11月現在1%となっている。
【11月調査】「CPU・メモリ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001122/cpu14.htm
■年初の2倍に増えたHDD容量
HDD容量の推移 |
■CD-Rは標準装備化、DVD-ROMも倍増
DVD搭載率は'99年11月調査では27%だったが、最新調査では過半数を超える58%へと倍増。また、5月調査から開始したCD-R/RW搭載率は開始当初から70%を越える高い普及率を示した。
ディスプレイについては大きな変化の兆しもなく、17インチCRT、~1,024×768ドットが最頻値。わずか4%ではあるが、19インチCRTが増えているのが注目される。
【11月調査】「HDD容量・DVD/CD-R所有率・ディスプレイ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001122/disp14.htm
■フレッツISDNが急速に普及
自宅でのインターネットの接続状況は98%と変わりない。インターネット接続環境も9月調査まではCATVの伸び以外は大きな変化はなかったが、最新調査でフレッツISDNが17%と大きく伸び、ISDN加入者のほぼ4割が加入している結果となった。
NTTグループ各社によるADSLへの対応も発表されるなど、2001年にかけて個人のインターネット接続環境も大きく変化することが予想される。また、IPルーティングによるインターネット接続の共有をしている人も徐々に増えている。
【11月調査】「インターネット接続環境」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001122/inter14.htm
(2000年12月25日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]