PC Watch読者環境調査結果


　今回の「PC Watch読者環境調査」のアンケートでは、8,964人の方からのご回答をいただきました。アンケートにご協力いただきまして、ありがとうございました。

【総評】
　最頻値の変化はメモリ容量のみだが、クロック周波数やメモリ容量などボリュームゾーンが分散する傾向にある。OSでは、Windows 2000が前回に引き続き伸びて3割を越えたほか、初登場のWindows Meが13%と順調に普及している。CPUでは、CeleronにAthlonが迫っている。メモリ容量は256MBが128MBを大幅に上回り、最近のメモリ価格下落が結果にも現れた。HDD容量は18～25GBが最頻値、インターネット接続環境ではフレッツISDNが17%と急速に普及していることを伺わせる。また、CATVの伸びも順調で16%となった。

　なお、各項目名をクリックすると以前行なった環境調査との比較グラフが参照できます。青色の棒グラフが今回の結果、その下にある赤色の棒グラフが以前の結果となっています。

【今回の最頻値】
    所有台数 2台、自作のデスクトップPC/AT互換機
  • OS：Windows 98
  • CPU：Pentium III ～ 500MHz
  • メモリ：256MB
  • HDD：18GB～25GB
  • ディスプレイ：17インチCRT、解像度801×601～1,024×768ドット
  • インターネット接続：ISDN 64kbps
  • DVD-ROM、CD-R/RW搭載

□アンケート結果バックナンバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/backno/survey.htm

■所有台数・形状・形態

　所有台数・マシンの形状・形態については、従来同様、所有台数2台、自作のPC/AT互換機が最多数。自作の割合は着実に伸びており、7割を越える過去最高となった。

パソコンを何台持っていますか人数比率
1台1503人 16%
2台2567人 28%
3台2014人 22%
4台1119人 12%
5台550人 6%
6台以上1211人 13%

メインで使っているマシンの形状は何ですか人数比率
デスクトップ（据え置き型）8135人 90%
ノート829人 9%

メインで使っているマシンの形態は何ですか人数比率
自作6276人 70%
メーカー製2155人 24%
ホワイトボックス（ショップブランド）533人 5%

■メインで使っている機種とOS

　メインで使っている機種は、PC/AT互換機が9割を越えた。また、調査開始以来はじめてMacintoshがPC-98を上回った。ただしMacintoshも人数ベースでは減少傾向にある。
　OSは、Windows 98が前回の59%から43%と大幅減。Windows 98の減少分は、初登場のWindows MeとWindows 2000への移行と思われる。特にWindows Meは13%と98からの移行が順調に進んでいることを印象づける。Windows 2000も3割を越えた。

　また、Macintoshでは、先日配布開始されたMac OS X Public Betaが23人もおり、ベータ版ながらユーザーの期待度の高さが伺える。

メインで使っている機種は何ですか人数比率
PC/AT互換機 8346人 93%
Macintosh 246人 2%
PC-98234人 2%
PC98-NX106人 1%
その他32人 0%

メインで使っているOSは何ですか人数比率
Windows 98（SEも含む）3856人 43%
Windows 20002937人 32%
Windows Me1234人 13%
Windows 95253人 2%
Windows NT 4.0以降224人 2%
Mac OS 9144人 1%
Linux96人 1%
FreeBSD65人 0%
Mac OS 8.5以降59人 0%
Mac OS X Public Beta23人 0%
Mac OS 8.1以前21人 0%
OS/213人 0%
Linux、FreeBSD以外のPC UNIX9人 0%
DOS5人 0%
Windows 3.12人 0%
Windows NT 3.51以前0人 0%
その他23人 0%

■CPU・メモリ

　CPUの種類は、Pentium IIIが4割を越え過去最高。Celeronは前回調査比-2%の18%。一方、Athlonは順調に増え12%を占めており、AMD製CPU全体のシェアは20%を越えた。また、初登場のCrusoeは23人で数字で見る限り普及はこれからといった感じ。Cyrix IIIは前回の4人から1人となった。その他では、K6-2+が10人、K6-III+が7人で、Pentium II/III Xeonという回答も複数寄せられた。

　クロック周波数は前回調査と変わらず「～500MHz」が最も多いが、「～800MHz」までボリュームゾーンが広くなっており、上位クロックに徐々に移行している様子がうかがえる。

CPU人数比率
Pentium III3735人 41%
Celeron1678人 18%
Athlon1151人 12%
Pentium II642人 7%
K6-2396人 4%
K6-III319人 3%
Duron279人 3%
MMX Pentium226人 2%
PowerPC G3171人 1%
Pentium105人 1%
PowerPC G463人 0%
Pentium Pro37人 0%
K637人 0%
Crusoe23人 0%
WinChip 213人 0%
PowerPC 601/604/603e/604e12人 0%
i486以前（Am5x86、Cyrix 5x86も含む）11人 0%
Media GX8人 0%
M II7人 0%
680X0系5人 0%
6x86MX2人 0%
6x861人 0%
Cyrix III1人 0%
K51人 0%
WinChip C61人 0%
mP60人 0%
その他40人 0%

CPUクロック 人数比率
わからない12人 0%
100MHz以下57人 0%
～200MHz275人 3%
～300MHz860人 9%
～400MHz1061人 11%
～500MHz1775人 19%
～600MHz1520人 16%
～700MHz1209人 13%
～800MHz1363人 15%
～900MHz418人 4%
～1GHz369人 4%
～1.1GHz40人 0%
～1.2GHz2人 0%
1.2GHz超3人 0%

　メモリ容量は、「～256MB」が大幅増の45%でトップ。最近続いたメモリ価格の下落が一因かと思われる。
　また、メモリの種類では「PC100対応SDRAM」がトップだが、「PC133対応SDRAM」も徐々に伸びてきており前回比+8%の22%となった。また、「RIMM」が増加し「VCSDRAM」を抜いている。苦戦の伝えられるRIMMだが、Pentium4の発売などを受け、今後の動向が注目される。

メモリ容量人数比率
32MB以下36人 0%
～64MB377人 4%
～96MB300人 3%
～128MB2632人 29%
～256MB4112人 45%
～512MB1336人 14%
512MB超171人 1%

メモリの種類人数比率
PC100対応SDRAM5003人 55%
PC133対応SDRAM2012人 22%
SDRAM1104人 12%
EDO436人 4%
ファーストページ162人 1%
RIMM112人 1%
VC SDRAM76人 0%
その他59人 0%

■HDD容量・DVD-CD-R所有率・ディスプレイ

　HDD容量は「～25GB」と前回から変わらない。傾向としては、下から上まで広く分散しており、「～60GB」にもう一つのピークがある。82GB超という回答も4%あった。

　DVD搭載率は過半数を超える58%、CD-R所有率は78%となった。

HDD人数比率
6GB以下573人 6%
～8GB423人 4%
～12GB1017人 11%
～18GB1118人 12%
～25GB1537人 17%
～34GB1367人 15%
～40GB900人 10%
～60GB1140人 12%
～75GB326人 3%
～82GB115人 1%
82GB超448人 4%

DVD人数比率
搭載している5269人 58%
搭載していない3695人 41%

CD-R/RW人数比率
搭載している7073人 78%
搭載していない1891人 21%

　ディスプレイのサイズ、解像度とも大きな変化はない。「17インチCRT」、「～1,024×768ドット」が最も多いが、解像度は「～1,280×1,024ドット」と「～1,024×768ドット」の差はあまりない。その他の回答ではVAIO C1の1,024×480ドットという回答が最も多く、マルチディスプレイで3,200×1,280といった回答も多数見られた。

ディスプレイ人数比率
15インチ以下のCRT757人 8%
～17インチ CRT4936人 55%
～19インチ CRT1317人 14%
～21インチ CRT460人 5%
21インチ超のCRT109人 1%
13.3インチ以下のLCD506人 5%
～14インチ LCD242人 2%
～15インチ LCD547人 6%
15インチ超のLCD64人 0%
その他26人 0%

解像度人数比率
800×600ドット以下446人 4%
～1,024×768ドット3795人 42%
～1,280×1,024ドット3571人 39%
～1,600×1,200ドット939人 10%
1,600×1,200ドット超131人 1%
その他82人 0%

■インターネット接続環境

　自宅でのインターネット接続率は98%。

　接続環境では、新たに回答項目に追加したフレッツISDNが17%となり、急速な普及ぶりが伺える。CATVの伸びも順調で16%となった。なお、ISDN 64kbpsについてはフレッツISDNと分割したため大幅減となっている。
　インターネット接続環境の共有については、前回から設問を変更したこともあり、前回の34%から大幅増の43%となった。

自宅でインターネット人数比率
接続している8859人 98%
接続していない105人 1%

接続環境人数比率
ISDN 64kbps2625人 29%
56kbpsモデム2235人 25%
フレッツISDN1549人 17%
CATV1475人 16%
ISDN 128kbps（2B）386人 4%
33.6kbps以下のモデム277人 3%
OCNエコノミーなどの128kbps常時接続98人 1%
PIAFS91人 1%
xDSL56人 0%
デジタル専用線128kbps以上26人 0%
ISDN 38.4kbps7人 0%
デジタル専用線64kbps3人 0%
その他31人 0%

ダイヤルアップルータなどでインターネット接続共有を使用している人数比率
使用している3860人 43%
使用していない4999人 56%

■回答者内訳

性別人数比率
男性8865人 98%
女性99人 1%

年齢人数比率
～15歳21人 0%
16歳～20歳476人 5%
21歳～25歳1895人 21%
26歳～30歳2491人 27%
31歳～35歳1885人 21%
36歳～40歳1162人 12%
41歳～45歳546人 6%
46歳～50歳278人 3%
51歳～210人 2%

プレゼント人数比率
Norton SystemWorks 20016070人 67%
インプレス特製ミニバッグ 2791人 31%

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アンケート結果バックナンバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/backno/survey.htm

(2000年11月22日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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