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NEW PRODUCTS TESTREPORT


ピクセラ
PIX-DVCMB/U1

USB接続を採用した
DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブ

TEXT:正木堅児 Kenji Masaki



外部の黒いカバーをトレイが押し開ける様子はなかなかおもしろいが、カバーがあいた状態では、これがジャマになってイジェクトボタンを押しにくくなる
 CD-R/RWドライブとDVD-ROMドライブはどちらも人気のデバイスだが、両方使うとなると、内蔵タイプでは5インチベイを二つ消費してしまうため、ドライブベイの数が足りないと言う声をよく聞く。また、外付けドライブでは置き場所に困るし、ノートPCとともに持ち歩く場合にも二つのドライブを同時に持ち運ぶことはあまり現実的とは言えない。

 今回紹介するピクセラのPIX-DVCMB/U1は、こういった問題を解決してくれるUSB接続のDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブで、半透明のケースに黒のフロントカバーを付けた見栄えのよいデザインが特徴的だ。

 対応OSはWindows 98/98SE、動作環境はCPUにPentium 166MHz以上が推奨されているが、DVD-Videoを鑑賞する場合には、付属の再生ソフト「PowerDVD2000」を動作させるためにPentium II 266MHz以上が必要となる。これは、最近のマシンならば多くがクリアしているレベルでなので、大抵のユーザーにとってとくに問題とはならないだろう。


USB機器らしく、スッキリとまとまった本体背面。左からUSBポート、電源端子、電源スイッチ
 採用されているドライブは東芝のIDE接続モデル、SD-R1002だ。CD-R/RWの書き込み、書き換え速度は最大4倍速、CD-ROM読み出しは最大24倍、DVD-ROM読み出し最大4.8倍速の基本性能を持っている。ただし、変換ボードを使って比較的低速なUSBに変換されるため、CD-ROMの読み出しは最大8倍、DVD-ROMは等速までがPIX-DVCMB/U1としての上限値となる。

 その半面、USBを採用したことによるメリットも多い。なによりセットアップは簡単で、ドライバを組み込み、USBケーブルを接続してドライブの自動認識がすめば、すぐに使用可能になる。


ケース内部にはIDE-USB変換ボードが収められ、SD-R1002をUSB機器として使用可能にしている
 バンドルソフトは、先に挙げたPowerDVD 2000のほか、CD-RライティングソフトとしてアダプテックジャパンのEasy CD Creator 4、パケットライトソフトも同社のDirect CD 3と定番製品でまとめられており、その安定度も折り紙付きだ。また、本機に付属するPowerDVD2000はUSBやIEEE1394インターフェースのドライブをサポートしたことはもちろん、機能的に見ても、ビデオの好きなシーンを登録しておける「おきにナビ」や、操作内容を画面に表示できるオンスクリーンディスプレイなど、旧バージョンからユーザーインターフェースの改善も忘れていない。

 さらに画像整理ソフトとしてピクセラが独自に開発したPIXE Craft Ver1.7がバンドルされる。ソニーのデジタルハンディカムパソコン接続キットにも採用されている本ソフトは、画像の取り込み・整理・出力までをこなす多機能なものだ。ディスク上の画像ファイル・TWAIN対応機器からの画像データの取り込み、そして同社のWebサイトに用意してあるクリップアートをダウンロードする画像入力機能、目的・種類別に画像を管理できるアルバム機能、整理した画像をレタッチ・レイアウトして出力するレイアウト機能を切り換えて画像の整理・出力を行なうことができる。画像ファイルを保存するためにCD-R/RWを導入するユーザーは非常に多いため、本製品にこのソフトをバンドルしたことは正解と言えるだろう。


ピクセラ独自の画像管理ソフト、PIXE Craft Ver1.7。やや慣れが必要だが、使い勝手は良好だ
 USBの転送速度の限界のため、DVD-Videoの再生にはどうしても制限・限界が発生してしまうので、DVD-Video再生を主目的にこのドライブを購入することはお勧めできない。実際に筆者の環境でも、タイトルによってはときおりコマ落ちの見られる場面があった。しかし、CD-R/RWの使用はスペックどおりに行なうことができ、こちらを目的とするのであればDVD-ROMドライブ機能は、付加価値と割り切ることもできる。また、サブノートPCなど、CD-ROMドライブを持たない機種において1台目のCD-ROMドライブを購入するという場合にも重宝するだろう。さらに、ホットプラグによって着脱も簡単なため、複数のマシンで使いまわすと言った用途も考えられ、さまざまな環境に適応できるドライブとなりそうだ。


  • 製品名:PIX-DVCMB/U1
  • 標準価格:オープン(実売価格4万円後半)
  • メーカー:株式会社ピクセラ
  • 問い合わせ先:0722-24-7311
  • URL:http://www.pixela.co.jp/
  • インターフェース:USB
  • CD-R書き込み速度:最大4倍速
  • CD-RW書き換え速度:最大4倍速
  • DVD-ROM読み出し速度:等速
  • CD-ROM読み出し速度:最大8倍速
  • 平均シークタイム:CD-ROM 105ms、DVD-ROM 140ms
  • バッファサイズ:2MB
  • 本体サイズ(W×D×H):167×53×267mm
  • 重量:約1.9kg

    ■写真撮影
    若林直樹(STUDIO海童)

    □ピクセラのホームページ
    http://www.pixela.co.jp/
    □製品情報
    http://www.pixela.co.jp/PXDVRM/PIXDVCMBU1/index.html
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    【7月19日】ピクセラ、USB接続のCD-RWとDVD-ROMの外付けコンボドライブ
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    ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp