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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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エプソンダイレクト Endeavor MT-4000i815Eの搭載で
柔軟なパーツ構成が可能なPC
TEXT:清水理史 Masashi Shimizu |
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本体背面。LAN、サウンド機能も標準で提供される点はありがたいところ |
Intel 815/815Eチップセットの正式発表に伴い、この新チップセットを搭載したPCが続々と登場し始めた。その一つが、エプソンダイレクトから発売された「Endeavor MT-4000」だ。同社のラインナップの中では、エントリークラスからミドルレンジ向けのモデルとして位置付けられているPCだが、i815Eの採用により、4Xモードに対応したAGPスロット、FSB 133MHz、PC133 SDRAM、Ultra ATA/100などのサポートを実現し、チップセットにi820を採用した上位モデルのPro 800Lにも匹敵する実力を身に着けている。
これまで、i810の描画能力では力不足、440BXでは最新規格に対応できないという悩みを持つユーザーは多かった。さらに、DRDRAMを使用するi820のシステムは価格が高いという問題もあり、大容量でも安価なSDRAMで、AGP 4Xなどの最新規格をサポートするデバイスを使用するとなると、事実上VIA Apollo Pro133A採用機を選択するしかないという状況だった。しかし、このi815/815Eの登場により、SDRAMプラットフォームにも大幅に選択肢が広がった形になる。
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コンパクトにまとまった筐体内部。試用機の構成では内部3.5インチベイと外部5インチベイに一つずつの空きが用意されている |
このMT-4000に採用されているマザーボードは、microATXフォームファクターを採用しているASUSTeK製のCUSL2-Mで、今回評価したモデルでは、このボードのCPUソケットにCeleron 700MHzが搭載されていた。もちろん、オンラインBTOを特徴とする同社のPCだけに、搭載するCPUは自由に変更することが可能で、FC-PGA版のCeleron 533MHz~700MHz、もしくはPentium III 667MHz~866MHzから選択できる。
また、従来モデルのMT-3500で採用されていたi810チップセットから、i815Eチップセットに変更されたことにより、AGP接続ビデオカードを選択できるようになった。試用機にはELSA ERAZOR X2が装着されており、ほかにもMatrox Millennium G400を選択することも可能だ。これらをAGPスロットに装着すると自動的にチップセット内蔵のビデオ機能が停止し、より高機能なカード側の描画機能が利用される仕組になっている。
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本機に採用されているASUSTeKのCUSL2-M。本機では3本目のDIMMスロットは非サポートとなる |
ちなみに、MT-4000に採用されているCUSL2-Mでは、外部AGPスロットがユニバーサルAGP仕様となっており、サードパーティから発売されているi810Eのディスプレイキャッシュに相当する、「GPA」カードを装着することも可能だ。このほか、サウンドおよびネットワーク機能も815E内蔵の機能を用いて、標準で利用できるようになっている。また、HDDは7.5GBから46.1GBまで5種類の容量が用意されているが、46.1GBのモデルのみATA/100対応となり、そのほかはATA/66対応ドライブだ。ネットワークについては、物理層のコントローラとして3Comの3C920が採用されている。
MT-4000では新デザインのケースが採用されている点も特徴として挙げられる。サイズも従来から幅が10mmほどカットされて170mmとなったほか、高さ357mm、奥行き345mmと比較的コンパクトにまとまっている。このサイズなら置き場所に困ることは少ないだろう。
ただ、ケース内部のメンテナンス性は、それほど高くなく、HDD用の3.5インチベイなどはフロントパネル側からネジ止めされており、簡単に取り外せるとは言い難い。また、電源がケースの真ん中にレイアウトされているため、メモリを増設するにも狭いスペースでの作業を強いられる。i815Eチップセットを採用し、パワーアップを前提としたベースマシンとしても期待されるモデルだけに、この点は少々残念だが、省スペース性とのトレードオフと考えれば納得もいく。
以上のように、全体としての完成度は高いPCと言える。最小構成で69,000円という低価格を活かして初心者のエントリーマシン、もしくはゲーム用のセカンドマシンなどにお勧めのPCだ。
Endeavor MT-4000
標準価格:114,000円(下記の構成における8月1日現在の価格。BTOにより変動)
メーカー:エプソンダイレクト株式会社
問い合わせ先:0120-545-101
URL:http://www.epsondirect.co.jp/
CPU:Celeron 700MHz
チップセット:Intel 815E
メモリ(最大):128MB(512MB)
HDD:7.5GB(Ultra ATA/66)
FDD:3モード
CD-ROMドライブ:最大40倍速
ビデオチップ:nVIDIA GeForce 256
ビデオメモリ:32MB DDR SDRAM
最大解像度:1,900×1,440ドット/1,677万色
サウンドチップ:AnalogDevices AD1881
キーボード:109キー(PS/2接続)
拡張スロット(空き):AGP Pro×1(0)、PCI×2(2)、PCI/CNR×1(1)
インターフェース:USB×2、キーボード(PS/2)×1、マウス(PS/2)×1、シリアル(Dsub 9ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、CRT(Dsub 15ピン)×2、S-VIDEO×1、LINE IN×1、LINE OUT×1、マイク×1、GAME/MIDI×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)
×1
本体サイズ(W×D×H):170×345×357mm
重量:約9kg
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□エプソンダイレクトのホームページ
http://www.epsondirect.co.jp/
□製品情報
http://www.epsondirect.co.jp/mt-4000/index.htm
□関連記事
【7月10日】エプソンダイレクト、Intel 815E搭載機など
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000710/epsond.htm
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp