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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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エプソンダイレクト Endeavor MT-4000 i815Eの搭載で
TEXT:清水理史 Masashi Shimizu |
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本体背面。LAN、サウンド機能も標準で提供される点はありがたいところ |
これまで、i810の描画能力では力不足、440BXでは最新規格に対応できないという悩みを持つユーザーは多かった。さらに、DRDRAMを使用するi820のシステムは価格が高いという問題もあり、大容量でも安価なSDRAMで、AGP 4Xなどの最新規格をサポートするデバイスを使用するとなると、事実上VIA Apollo Pro133A採用機を選択するしかないという状況だった。しかし、このi815/815Eの登場により、SDRAMプラットフォームにも大幅に選択肢が広がった形になる。
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コンパクトにまとまった筐体内部。試用機の構成では内部3.5インチベイと外部5インチベイに一つずつの空きが用意されている |
また、従来モデルのMT-3500で採用されていたi810チップセットから、i815Eチップセットに変更されたことにより、AGP接続ビデオカードを選択できるようになった。試用機にはELSA ERAZOR X2が装着されており、ほかにもMatrox Millennium G400を選択することも可能だ。これらをAGPスロットに装着すると自動的にチップセット内蔵のビデオ機能が停止し、より高機能なカード側の描画機能が利用される仕組になっている。
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本機に採用されているASUSTeKのCUSL2-M。本機では3本目のDIMMスロットは非サポートとなる |
MT-4000では新デザインのケースが採用されている点も特徴として挙げられる。サイズも従来から幅が10mmほどカットされて170mmとなったほか、高さ357mm、奥行き345mmと比較的コンパクトにまとまっている。このサイズなら置き場所に困ることは少ないだろう。
ただ、ケース内部のメンテナンス性は、それほど高くなく、HDD用の3.5インチベイなどはフロントパネル側からネジ止めされており、簡単に取り外せるとは言い難い。また、電源がケースの真ん中にレイアウトされているため、メモリを増設するにも狭いスペースでの作業を強いられる。i815Eチップセットを採用し、パワーアップを前提としたベースマシンとしても期待されるモデルだけに、この点は少々残念だが、省スペース性とのトレードオフと考えれば納得もいく。
以上のように、全体としての完成度は高いPCと言える。最小構成で69,000円という低価格を活かして初心者のエントリーマシン、もしくはゲーム用のセカンドマシンなどにお勧めのPCだ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□エプソンダイレクトのホームページ
http://www.epsondirect.co.jp/
□製品情報
http://www.epsondirect.co.jp/mt-4000/index.htm
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【7月10日】エプソンダイレクト、Intel 815E搭載機など
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000710/epsond.htm