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フロンティア神代 G-BREAK GB-1000KX 高いメンテナンス性が魅力の
TEXT:橋本新義 Shingi Hashimoto |
ベイの数は外部5インチベイが三つ、外部3.5インチベイが二つ、内部3.5インチベイが二つとなっており、ミドルタワーとしての拡張性は高い |
「ギガヘルツ時代を見据えた高水準設計」というキャッチフレーズを掲げる同シリーズだが、その大きな特徴はメンテナンス性とスペース効率を最大限に重視した筐体設計にある。たとえば、外装パネルからドライブベイにいたるまで、ネジの多用を控え、容易に着脱が行なえるように工夫されているほか、奥行きが大きく取られており、どのベイにHDDを収めてもマザーボードと干渉しにくい点などが目を引く。オプションとして、既存のベイの下部に3.5インチベイを6台まで装着できるマウントキットが用意されているが、それもこの余裕のある奥行きだからこそ実現できたものだ。
「フロントポート」と名付けられた前面下部のブラケット装着スペースも魅力の一つだ。本機ではこの部分に二つのUSBポートが用意されているが、コネクタが前面にあるだけで、ケーブルの抜き差しや、取り回しなどの使い勝手がまったく違うことに気付かされる。
筐体前面下部に位置するフロントポートの内部には、二つのUSBコネクタが用意される |
Athlon 1GHz。整数演算、浮動小数点演算ともに最高クラスの性能を持っている |
マザーボードは、チップセットにVIAのApollo KX133を搭載したASUSTeKのK7Vだ。メモリクロック133MHzに対応したApollo KX133の機能を活かすため、DIMMモジュールは容量128MBのPC133対応品が採用されている。ビデオカードは、nVIDIAの最新チップGeForce2 GTSを搭載したASUSTeKのAGP-V7700 GeForce2 GTS PUREが採用されている。その2D/3D描画性能の高さは、コンシューマ向けとしては最速と言えるものだが、従来の同社製品より高解像度時の画質が向上していることも隠れたポイントだ。HDDは、高速、高耐久性がウリのIBM製7,200rpm、容量30.7GBのモデル、DTLA-307030が搭載されている。DVD-ROMドライブには東芝の12倍速ドライブSD-M1402が搭載されていることに加え、サイバーリンクのPowerDVD 2000がバンドルされるので、DVD-Videoも楽しめる。
GeForce2 GTSと32MBのDDR SGRAMを搭載したAGP-V7700。K7Vとの相性もよい |
実際の操作感だが、Athlon 1GHzとGeForce2 GTSの組み合わせだけあって、アプリケーションの起動、画面のスクロールなどで非常に快適な速度を体感することができる。また、3DMark2000を使ってのベンチマークでは、1,024×768ドット、32bitカラー、V-Sync OFF、Hardware T&L ON(そのほかはデフォルト値)の設定で、4,421 3Dmarksと良好な結果を示した。
独自ブランドの中でも高い評価を受けるフロンティア神代だが、本機の完成度を見るにつけ、その定評はまだまだ崩れることはなさそうだ。ヘビーゲーマーから、ビジネスユーザーまで、ハイエンドマシンを必要とする方にお勧めできる1台だ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□フロンティア神代のホームページ
http://www.frontier-k.co.jp/
□製品情報
http://www.frontier-k.co.jp/new_site/product/gigabreak/gb1000kx.html
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