日本電気株式会社（NEC）と、三菱電機株式会社がディスプレイ事業を統合し、共同出資した新会社、NEC三菱電機ビジュアルシステムズ株式会社が、事業展開説明会を開催した。

　4月1日から営業を開始した同社では、“NEC三菱電機ビジュアルシステムズ”という社名が長すぎることから「NMビジュアル」という呼称を提案している。ただし、このブランド名を前面に押し出した展開はせず、出荷される製品は今までどおりNEC、三菱の各ブランドで出荷される。
　社長には高山由氏、副社長には山崎宣典氏が就任。7月を目標に北米と欧州に販売会社を設立する。高山社長は「生活者の立場で需要のあるものを作っていく」とし、「プラズマディスプレイなどの事業展開は考えていない」と述べた。

　初年度から黒字化を見込み、初年度の目標売上高は2,000億円、出荷台数は460万台を目指すという。売上高の地域別の構成としては、日本が32％、北米41％、欧州25％を計画している。

　また、5年以内の出荷台数1,000万台、世界のディスプレイ市場のトップ3の達成を目指し、2002年から2004年にかけての株式公開を視野に入れて事業展開していくという。
　なお今後の製品展開の一部として、DVD鑑賞などに適した高輝度のCRTなどが参考出品された。

輝度が300cd/平方メートルと、従来機の100cd/平方メートルより大幅にアップした、CRTを参考出品。カラーマッチングの国際規格sRGBもサポートする。DVD鑑賞といったホームユース向けに、2001年の製品化を目指す	2000年秋に販売予定のマルチメディアディスプレイ。 従来機種のパネルを変更し、輝度、応答速度をアップ。sRGBにも対応する	液晶ディスプレイによるマルチスクリーンのサンプル。今年秋の製品化を目指す

□NEC三菱電機ビジュアルシステムズのホームページ
http://www.nmv.co.jp/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990924/melnec.htm
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(2000年4月17日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]